中国で最も有名な日本人・矢野浩二 苦労人のたたき上げである彼が鬼子俳優として抱えた葛藤とは?

みなさんは中国映画ってご覧になったことありますか?

自分はあります。

「レッドクリフ」だけですが(苦笑)

あれも一応中国映画ですが、何か?www

なんていう屁理屈は置いといて、中国映画のイメージって皆さんどんな感じなんでしょうか?

わたしのイメージはあまり良くありません。悪い日本人が出てきてそれを正義の中国人が懲らしめてはいチャンチャン、ってイメージですかね、やっぱ(苦笑)なんせ国策で反日感情を煽ってるような国ですからねえ。まあ「レッドクリフ」以外見たことないのであくまで世間に流れている情報に基づいてますが・・それでも見る気はしませんね。貴重なお金と時間を使って嫌な気分になりたくないですから(笑)

しかし、そんな反日感情満載の中国で活躍する一人の日本人俳優がいるらしいです。

その俳優の名は「矢野浩二」。

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中国で最も有名な日本人俳優

2006年にあの共同通信が俳優矢野浩二をこう評したそうです。

Actor unknown in Japan becomes best-known Japanese actor in China(日本では全く無名だった俳優が中国においてもっとも有名な俳優になった)

と。そしてこのニュースは全世界へと発信されるのです。

この頃からでしょうか。矢野浩二という名がポツポツと日本でも出て来始めたのは。

この矢野浩二さん、ぽっと出の俳優ではありません。

1970年1月21日生まれの45歳(おいおい、同年代ですやんw)で東大阪市出身だそうです。

高校卒業後にバーテンダーとして働いていましたが、役者を目指して上京し、俳優養成所で演技を学び、卒業後はあの青春スター・森田健作(現千葉県知事)の付き人として身の回りの世話や運転手などをしていたそうです。

その後、中国から映画のオファーが届き、主役級で中国映画デビュー。その後再び渡中し、中国に滞在しながら中国語を勉強して映画に出演し、知名度を上げていったそうです。中国国内の人気バラエティー番組にも出演するなど、俳優としてだけでなく芸能人として中国では認知度、人気とも最も高い日本人として成功を収めているという事ですね。

それにしてもわたしが凄いと思うのは、中国語を独学で習得してしまったという事。いくら日本人役が多いと言っても、中国の映画に出演する以上ある程度ネイティヴに近いくらいに話せなければならないと思うのですが、何せ中国語は世界でも3本の指に入るほど難しいと言われている言語です(その他難しいと言われているのが、バスク語(スペインのバスク地方)、ハンガリー語、日本語、ポーランド語など)。それだけでも血のにじむような努力をしたのだろうと思ってしまいますね。

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中国での俳優業に対する疑問

そんな矢野浩二さんですが、中国での俳優生活を続けていくにつれてだんだん疑問を抱くようになっていったそうです。

そう、抗日映画(日本や日本人に対して批判的精神をもって描かれた映画)で起用される事についてです。当然抗日映画という事になれば、日本人は悪役です。そして、矢野さんの役どころは当然日本人という事になります。

そんな役ばかりを演じなければならない状況に思い悩んでいた頃、中国のとある映画監督から食事の誘いを受けます。

その席で監督は矢野に対して

「鬼子を演じるのはもうやめた方がいい」

とアドバイスを受けたと言います。

鬼子とは日本人に対する最大級の侮辱的意味を込めた呼び名です。憎悪が込められた呼び方であり、実際に抗日映画で描かれる日本人は鬼畜のような極悪人として登場する事が多いと言います。まあ、だからこそその鬼子をやっつけた時のカタルシスが大きいのでしょうが。

とにもかくにも、そんな状況に思い悩んでいた矢野さんは抗日映画の出演を断る事にしたそうです。憎き日本人役として需要のあった役を断ったのですから、当然映画のオファーは無くなります。約半年の間、仕事ゼロの日々が続いたそうです。

そんな時に舞い込んだのがバラエティー番組の仕事。この仕事によって状況が一変します。バラエティーに出る事によって本来の矢野さん自身のキャラクターが認められ、その後は様々な役が舞い込んでくるようになるのです。

そして、彼は中国で最も有名な日本人俳優となるのです。

理想と現実の間とは?

まあ、ここ日本での反中感情はハッキリ言って高いです。

わたしも中国人観光客のマナーの悪さやモラルの低さには辟易しており、日本や周辺国に対する高圧的な中国政府の態度も相まって反中感情はかなり高いです(苦笑)

そんな中国で活躍している矢野さんに対する批判もネットを中心にしばしば見受けられます。

しかし、役者として生きていくために少しでもオファーのあるところで仕事をするのは仕方のない事だと思います。例えそれが自分の意に沿わない、自分の国を貶められる仕事であったとしても。生きていくために。

「武士は食わねど高楊枝」ということわざがありますが、実際には食っていくためには仕事を選んではいられないでしょう。

彼のような人が中国で活躍する事によって、中国人の中の日本人像が少しでも良くなればそれはそれで意味のある事なのだと思います。

それにしてもこれだけ異国で活躍している俳優さんであれば、もっともっと日本国内での活躍を見たいって思いますけどね。オファー出さないのかな、日本の映画は。

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