声優肝付兼太の偉大さ スネ夫、車掌、ホラーマン、殿間・・大人気アニメキャラの個性は永遠に

声優の肝付兼太さん(本名:肝付兼正)が10月20日、80歳で亡くなられたというニュースが入ってきました。

わたしたちの世代からしてみれば、また一人偉大な声優が旅立ってしまわれたという虚無感に襲われるような悲しいニュースです。

声優界ではもはやレジェンド級の声優さんであり、肝付節といってもいいその特徴的な声は、若年世代から壮年層に至るまでアニメ界の顔と言っていいほど親しまれました。

本当にアニメ界は偉大なる宝を失ったと言っても過言ではない損失だと思います。

スポンサーリンク

骨川スネ夫はやはり肝付兼太!あの嫌味ったらしさは絶品の一語に尽きる

肝付さんの代表策と言えば何といってもドラえもんのスネ夫こと、骨川スネ夫の声でしょう。

1979年のアニメ開始以来、ドラえもん役の大山のぶ代さん、のび太役の小原乃梨子さん、ジャイアン役のたてかべ和也さん、しずか役の野村道子さんらとともにドラえもんの声優陣として不動の人気を博しました。

2005年に声優の一斉交代となって後進に道を譲るまで実に26年間、スネ夫を演じ続けました。

わたしの娘もわたしも大のドラえもん好きで、わたしはドラえもんで育ったファースト世代なのですが、やはり娘が見ているドラえもんは今ひとつしっくりきません。やっぱりのび太、ドラえもん、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃんの声がどうにもしっくりこないのです。

これは今の声優さんがどうこうという事ではありません。逆に今の子供たちやティーンエージャーたちの世代からしてみれば昔の声優さんの時の方が違和感満載なのでしょう。これは人気アニメの宿命ともいえるものなのですが、ドラえもんの場合はそれほどまでに子供への影響力の強い作品であったという事です。

のび太をいびる時のスネ夫、お金持ちである事を自慢するスネ夫、ジャイアンの腰巾着としておべっかを使うスネ夫、そして映画版などで時々男の子っぽさを発揮するスネ夫・・

その声の全てはわたしの中で肝付兼太さんの声で再生されてしまいます。

そういえばスネ夫と名コンビを組んでいたジャイアン役のたてかべ和也さんも1年ちょっと前に肝付さんと同じく80歳で亡くなられました。偶然なのですが、なんとなくドラえもんファンには感傷的になってしまうような偶然です。たてかべさんと肝付さんの仲の良さは声優界でも有名な話で、たてかべさんの葬儀で弔辞を読んだのも肝付さんでした。

そんなところまで名コンビぶりを発揮しなくてもという思いが頭をよぎるのと同時に、再び遠い空の下で名コンビを組んでいらっしゃるのかなとも思いますね・・

藤子不二雄作品には欠かせないアドリブ能力。スネ夫のあの名セリフもアドリブ?

肝付さんと言えば、スネ夫役は文句なしの代表作なのですが、実はこの肝付兼太さんはスネ夫役以外にも藤子不二雄アニメには欠かせない声優さんだという事も良く知られています。

実は肝付兼太さんの声優としての初主演作品は藤子不二雄先生の作品、「ジャングル黒べえ」なのです。この作品は諸事情により現在ではほとんど表に出る事が無くなってしまった不運な作品ですが、肝付さんにとっては初主演という事もあり、非常に思い入れの深い作品だとの事です。

それ以外にはやっぱり「キテレツ大百科」の勉三さんでしょう。キテレツ家の隣人としてキテレツ大百科では欠かせない名キャラクターです。

個人的には「怪物くん」での三妖怪の一人、ドラキュラ役も印象深いですね。1980年のテレビ朝日版だったのですが、このドラキュラ役もはまり役でした。「ミーは・・」とか「ざーます」という言葉使いは小学校でよく真似しましたね。あの作品のドラキュラ、フランケン、狼男はみんなキャラが立ってましたね。

藤子不二雄作品がアニメ化される際には、実は原作者である藤子不二雄氏から直接キャラ指名を受けて声優に選ばれていたという肝付さん。

アドリブが得意でその出来栄えには定評のある肝付さん。そのアフレコ現場を見ていた藤子不二雄さんは肝付さんのアドリブ演技に拍手して喜び、それからは肝付さんを声優として起用し続けたと言われています。

実はスネ夫の有名なセリフ、

「のび太のくせに生意気だぞ」

も肝付さんのアドリブなのです。本当に凄い声優さんですよね。

スポンサーリンク

車掌の「えー、次の停車駅は・・」で幕を開ける銀河鉄道999

もう一人、個人的には肝付さんを語るうえでどうしても欠かせない人気キャラがいます。

銀河鉄道999」の車掌さん役です。

星野哲郎役の野沢雅子さん、メーテル役の池田昌子さん、そして車掌役の肝付兼太さん、この三人もドラえもんの5人と同じく、わたしの中ではこの三人以外にあり得ない声優さんたちです。

「えー、次の停車駅は、〇〇〇~。」

999が停車する前に肝付さんの声で紹介される次の惑星。その声に幼い子供たちがどれほどワクワクしたことか。

今は便利な時代になり、今でもCSではテレビアニメ版の「銀河鉄道999」が放送されています。

肝付さんの声を聴くたびに子供の頃のあのワクワク感が蘇ってきます。わたしは娘がもう少し大きくなったら、必ずこの銀河鉄道999を全話見せようと心に決めています。

肝付さんの声で紹介される次の惑星の名前。そしてそれを聞いてドキドキワクワクする娘を見るのが楽しみです。そうやって次の世代にもさらにその次の世代にも受け継がれていく・・そんな名作だと思いますね。

殿間、ホラーマン、007、ケムマキ・・永遠に残り続ける名キャラクターたち

その他にもまだまだいくらでも出て来ますよ。

「ドカベン」の秘打男・殿間一人、「それいけアンパンマン」のホラーマン、「はじめ人間ギャートルズ」の父ちゃん、「サイボーグ009」の007(グレート・ブリテン)、「忍者ハットリくん」のケムマキ、「おそ松くん」のイヤミ、「パーマン」のパーマン4号ことパーやん・・

本当に凄いとしか言いようがないです。こう見てくると、わたしは常にこの肝付さんの声で育ってきたと言っても過言ではない事に気付かされます。恐らく多くの40代の人たちにとっては同じ思いの人が多いのではないでしょうか。

声優界は本当に偉大な人をまた一人失ってしまいました。

しかしこの稀代の天才声優が残した作品、キャラクターたちは永遠に残り続ける事でしょう。本当にお疲れ様でしたと心から言いたいですね。

スポンサーリンク

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます

コメントを残す

このページの先頭へ