NHK大河ドラマ「真田丸」第9話「駆引」史実から見たネタバレ予想 「上田合戦」へのプロローグ ラスボス家康が牙を剝く

第8話「調略」では、謀略によって上杉、北条を信濃から撤退させることに成功した真田昌幸。

「本能寺の変」での織田信長の横死によって端を発した、上杉、北条、徳川の大名間での武田家旧所領を巡る混乱、「天正壬午の乱」もいよいよ終盤へと近づいてきましたね。

真田家の代表的な歴史イベントと言えば、「第一次・第二次上田合戦」や「大坂の陣」などが真っ先に思い浮かばれると思いますが、実はこの「天正壬午の乱」こそが真田家の真骨頂といえると個人的には思っています。外交・智謀の能力をフル回転させて真田家の存続のため、そして真田家が大名となるために生き抜いたここでの昌幸の立回りは、後世に「表裏比興の者」という有り難くない(笑)異名を残しますが、昌幸にとってはこれ以上ない賛辞の言葉なのかもしれませんね。

春日信達調略劇のまさかの結末には、本当に驚きましたね。昌幸・信尹兄弟の所業は、視聴者のみなさんには到底受け入れる事が出来ない大悪行と捉える人も多いのではないでしょうか。

しかし真田兄弟の名誉のためにひとつだけ言っておきますと、春日信達が上杉を裏切って磔にされたのは事実ですが、それが真田兄弟の自作自演であったという史実はどこにもありません。北条からの書状を持った飛脚が上杉方に捉えられて、信達の裏切りが上杉景勝の知るところとなって処刑された、というのが史実です。とはいえ、その裏にあった調略をああいう風に解釈したのは、ドラマとしては全然ありだと思います。結果的には史実通りになっているのですから。三谷幸喜という人は、基本的に史実を重んじます。その史実から、史実に至った過程を推測するのが好きなんですね。典型的な歴史オタクです(笑)。

さて、あらゆる意味で衝撃的だった第8話の後を受けた第9話「駆引」。いよいよ天正壬午の乱のクライマックスです。

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第9回「調略」のストーリー

春日信達の独立心を利用した昌幸の調略によって、信濃を狙う越後の上杉景勝(遠藤憲一)と相模の北条氏直(細田善彦)を見事信濃から追い出す事に成功した真田昌幸(草刈正雄)。

再び権力の空白地帯と化した信濃の現状を前に、昌幸は一つの決断を迫られる事となる。

真田家がこれまで通り国衆として存続し、信濃の他の国衆たちと一致団結して他の大勢力の干渉を受けない独立した存在となるのか。

それとも、国衆の枠を超え、信濃を治める大名として独立し大大名たちと渡り合える存在となるのか。

どちらにしても大きなカギを握るのが、信濃・小県で真田に次ぐ勢力を誇る国衆・室賀正武(西村雅彦)の存在であった。

自分の意図したわけではないにせよ、純粋に旧領復帰を望んでいた春日信達の謀殺に加担してしまった真田信繁(堺雅人)は、この無慈悲な調略劇を仕掛けた父・昌幸への不信感をぬぐう事が出来ずにいた。

そんな時、信繁が密かに想いを寄せる(黒木華)の何気ない一言をきっかけとして、信繁にはある考えが思い浮かぶのであった・・

「駆引」史実から見たネタバレ予想

第8話「調略」でははっきりと描かれていませんでしたが、上杉と北条の間には和議が成立しています。信濃の北部を領土として獲得した上杉に対して、北条の領土は切り取り次第という約定が交わされています。どういう事かというと、北条が力づくで手に入れた領土に関しては、上杉は手出ししませんよという事です(上杉の領土以外です、もちろんw)。

つまり、とりあえず北条は甲斐に向かいましたが、将来的な北条の脅威はまだ去っていないという事ですね。

ここで気になるのが、北条のこの後の動きです。北条は甲斐を狙う徳川を叩くために信濃を後にして甲斐へと進軍します。そして、甲斐で徳川軍と一戦交える事となります。これが「黒駒合戦」です。

圧倒的兵力を誇る北条軍を兵数に劣る徳川軍が打ち破ったこの戦いは、北条の脅威に怯える信濃国衆にも大きな影響を与える戦いとなります。

この戦いで敗れた北条に対して、それまで北条に従っていた信濃国衆は北条を見限り始めます。次の主君として彼らが頼ったのが、北条を破った徳川です。

真田家も、北条を見限ってこの徳川家康の配下となることとなります。北条と対立する徳川の傘下に入る事によって、北条の脅威から身を守ろうと考えたのです。

しかし、ここでまたも試練が訪れます。徳川と北条が和睦してしまうのです。そしてその和睦の条件が引き金となって史上名高い「第一次上田合戦」を引き起こす事となるのです。

問題の和睦条件とは、徳川が真田の領地である上野国の沼田城などを北条に引き渡すと決めてしまった事です。

これは昌幸にとっては到底受け入れる事の出来ない条件だったことは明白です。真田家の本拠地は信濃国小県ですが、その領土のほとんどは上野国なのです。沼田城や岩櫃城がそうですね。上野の領土を取られたら、真田はそれまでの領土の数分の一ほどの弱小勢力に戻ってしまうのですから。

「天正壬午の乱」は徳川と北条の和睦によって終結を見ますが、真田家にとってはそれは新たなる戦いへの幕開けでしかなかったのです。

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徳川家と室賀正武に期待。そして上田合戦へ・・

次週の「駆引」ではまたも真田家に大きな試練が降りかかる事が予想されます。

何度もいいますが、真田家を描くうえで避けて通れないのが、弱小勢力が生き残るための悲哀です。大勢力はその力を持って弱小勢力を蹂躙し、その勢力を伸ばそうとします。時には攻め込み、対立し、利害関係が一致すると大勢力同士で勝手に領土を分割して和議を結びます。そこに地元の弱小勢力の意思はなんら反映される事は在りません。黙って従うか、逆らって滅ぼされるかの二択です。

そんな中、真田昌幸はありとあらゆる手を使って大勢力間を渡り歩き、巧みな外交戦略と謀略を持って最終的には真田家を一大名として独立させてしまいます。

そんな真田家の前に立ちふさがる最強最大のラスボス、徳川家康との本格的な因縁の序章がついに幕を開けるのです。ワクワクしちゃうじゃないですか(笑)。

先週、今週と徳川家康とゆかいな仲間たち(笑)の登場パートが少なくって物足りない視聴者の皆さんも多かったと思いますが、来週は存分に楽しめる事となりそうです。

室賀正武もしっかり登場しそうなので、あの名セリフ、

「黙れ、小童あぁぁっ!!」

と、うなだれる信幸(笑)が見られるかもしれません。いや、三谷幸喜の事ですから、そろそろお兄ちゃんも反撃する可能性もあるかもしれませんね(笑)。

とにかく、真田家の一大イベント「上田合戦」への序章ともいえる次週の「駆引」。絶対に見逃す事の出来ないものになる事は間違いないです。

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