NHK大河ドラマ「真田丸」第42話「味方」史実から見たネタバレ予想と第41話「入城」視聴感想とMVP

幸村の大坂入城の知らせに震えが止まらなかった徳川家康の逸話

紀州九度山を抜け出し、豊臣秀頼(中川大志)と茶々(竹内結子)の待つ大坂城へと入城した真田左衛門佐幸村(堺雅人)。いよいよ物語はクライマックスへと一直線です。

真田丸第41話「入城」も何かと見どころの多い回でしたね。何から触れようか迷ってしまいます。

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まずは真田丸のラスボスである徳川家康(内野聖陽)から行きましょう。

現在に残っている逸話によると、真田幸村の大阪入城を聞いた徳川家康は、その知らせを聞いた途端に扇子を持つ手をガタガタと震わせながら、家臣に慌てふためいた様子でこう聞いたそうです。

「父か子か?!」

と。家臣が息子の幸村の方だと伝えると、ようやく家康の震えが止まったという事です。

これは後世の創作である可能性の高い話であるというのが有力ですが、江戸時代の人々にとってはそれほどまでに真田の名は轟いていたことは間違いないでしょう。

当然でしょう。精強で知られた徳川軍を一度ならず二度までも打ち破っているのですから。

懐かしい「雁金踊り(かりがねおどり)」と半蔵の「全力で押とおる」 信之の病気はどうなる?

今週は懐かしい踊りも出て来ましたね。九度山村を脱出するときに幸村たちが待っていた「雁金踊り(かりがねおどり)」です。真田丸ファンの皆様だったらこの踊りもちろん覚えてますよね?

そう、室賀正武暗殺の際の信繁と梅の祝言の時に、信繁たちを引き留めるためにこう(長野里美)が決死の覚悟(笑)で踊ったあの踊りです。まさかここでもう一度出してくるとは思いませんでしたね。

あと、懐かしいといえば服部半蔵(浜谷健司)。この服部半蔵は二代目なのですが、初代の服部半蔵が本能寺の変の時の伊賀超えで披露した「全力で押しとおりまする!!」も再登場でしたね。「全力押しとおり」は伊賀忍の頭領に代々伝えられる秘伝の術なのでしょうか。個人的にあの徳川家康とゆかいな仲間たちの伊賀超えは大好きだったのでうれしかったですね。

九度山脱出に関しては、古来より様々な説が語られて来ましたが、真田丸で描かれた脱出方法は昔から有力とされている方法でしたね。村の者や見張りの浅野家家臣たちを宴でもてなし、泥酔させてその隙に脱出したという説です。途中で家来に加わった九度山村の若者・九兵衛(大内田悠平)がいましたが、実際に九度山の村人の中にも幸村について大坂城へ入城したものがいたといわれています。高野山の山中を猟銃を持って幸村一行を案内したという説もありますね。

初登場となった(吉田羊)の子・真田信政(大山真志)とこうの子・真田信吉(広田亮平)ですが、今回の「入城」では信吉の方を後継者として擁立することになっていましたね。実際には信吉は沼田領を与えられて分家扱いとなり、弟の信政の方が真田信之(大泉洋)の後を継いで真田家の二代目当主となるのですが、まあここはこれからの展開を見ていきましょう。

ドラマの中では真田信之の手の震えという気になるシーンが出て来ましたが、この病は命に関わるようなものではありません。ご心配なく(笑)。大坂の陣では信之は病気療養という事で大阪へ出陣せず、息子の信吉と信政を戦場へ送り出しました。信之の病気療養というのは実は仮病であり、実際には弟の幸村と戦いたくなかったため、或いは幸村との内通を疑われないため、という説もありますが、三谷幸喜は信之が本当に病気であったという説を採用したと思われます。何度も言いますが、信之の病気は何の心配もいりません。この人、メチャクチャ長生きしますんで(笑)。信之の死はまだまだずーーーーーっと先のお話です。

なぜ幸村は徳川撃破の手柄を全て独り占めしてしまったのか?

幸村の大坂入城後、秀頼と謁見する場面がありましたが、ここでは早くも豊臣家の実質的な事務方トップである大野修理大夫治長(おおのしゅりのだいぶはるなが/演:今井朋彦)との後の確執を感じさせる場面がありましたね。

大野修理は大坂城の中でも徳川との戦に関しては積極的な好戦派というわけではなく、どちらかというと豊臣存続のために徳川との和平の道を探りながらという穏健派でした。対して大坂城に集結した浪人衆である後藤又兵衛基次(哀川翔)や毛利豊前守勝永(岡本健一)、明石全登(小林顕作)らは徳川との徹底抗戦を主張する強硬派です。

一般的には幸村も又兵衛や勝永らと同じく強硬派であったといわれています。結果的にはこの対立が豊臣家の滅亡の大きな要因となったとも言われているのですが、この辺りをこれからどう描いていくのか非常に気になる部分ではありますね。

秀頼の前で、徳川を二度打ち破った功績を全て自分の手柄とした真田幸村。父・真田安房守(草刈正雄)の武勇を全否定した信繁の言動に違和感を抱いた視聴者は多かったのではないでしょうか。

あの解釈は多分こういう事です。

徳川を打ち破った武将が仲間にいるのといないのとでは徳川と戦ううえで説得力が全く違います。本当の能力があるか無いかではなく、徳川に勝ったという実績が大事なのです。徳川に勝った人間の言う事であれば、配下の侍たちはその通りに動いてくれるでしょう。士気も勿論上がります。

大野修理から10万の大軍がいると聞かされた信繁。同時に雑兵(寄せ集めの兵)もたくさんいるという情報も得ました。彼らをまとめ上げ、士気を上げるために敢えて自分が徳川軍に勝ったと言ったのでしょう。

策を立てるにしても、徳川に勝ったことのある武将の言う事は皆が信頼して戦う事が出来るという事ですね。

「入城」のMVP とにかくカッコイイ。ただひたすらカッコいいオカケンの毛利勝永

真田丸第41話「入城」のMVPへと参りましょう。

難しかったですが、今回はオカケンこと岡本健一演じる毛利勝永にしたいと思います。

個人的に毛利勝永という武将は大好きな武将です。ハッキリ言って過小評価され過ぎている武将だと思っています。本来ならば真田幸村と同じくらいの知名度があって然るべきだとさえ思います。

とにかくこの真田丸で岡本健一が演じている毛利勝永はカッコ良すぎです。ビジュアルがもうヤバいくらいにカッコイイ。勝永好きなわたし的にはよくぞオカケンをキャスティングしてくれた!!と拍手喝さいを送りたい気分です。

この真田丸での岡本勝永によって、間違いなく毛利勝永の知名度も人気も上がる事でしょう。今日のオカケンの毛利勝永を見てわたしは確信しました。多分に毛利勝永に対する贔屓目が入っている事は重々承知のうえで、今回のMVPは毛利勝永とさせていただきます。

次点は九度山村の村長である長兵衛(木之元亮)で。

このサイトでも何度も言っていますが、池波正太郎原作・渡瀬恒彦主演のNHKドラマ「真田太平記」を見ていたファンにとって、木之元亮さんが真田丸に出ているというのは特別感慨深いものがあります。

木之元亮さんが真田太平記で演じていたのが、真田忍びである佐助(中村橋之助さんが演じた)の父親であり、真田家に仕える向井佐平次役。佐平次は終生幸村に付き従い、大坂の陣で幸村のために命を落とします。彼の最期のシーンは涙なしには見られない名場面として時代劇好きの間では未だに語り継がれています。

そんな木之元さんが30年を経て、幸村の大坂入城を助け、温かく見守る九度山の村長役で出演。本当にうれしかったですね。

初登場組である石合十蔵(加藤諒)さんはある意味そのままでしたね(笑)。史実では信繁とやり取りした手紙も残されている十蔵ですから、これからも出番があるでしょう。木村長門守重成(白石準也)も初登場でした。重成も大好きな武将なので、これからもっと活躍してほしいと思いますね。

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第42話「味方」のストーリー

嫡男・真田大助(浦上晟周)や家臣・高梨内記(中原丈雄)らを伴って大坂城に入城を果たした真田左衛門佐。

駿府城の徳川家康は、幸村大阪入城の知らせを聞き、狼狽する。幸村入城に危機感を抱いた家康は徳川軍の豊臣征伐の出陣を急がせる。

そして、真田信之の治める信州上田では、真田安房守昌幸・左衛門佐信繁を慕う堀田作兵衛(藤本隆)が幸村入城を知って幸村と共に戦う事を決意。しかしその前に真田家当主である信之が立ちはだかる。

大坂城には豊臣家からの誘いを受けた浪人が大勢集まっており、その中には豊臣恩顧の元大名や日の本にその名を轟かせた豪傑たちもいた。

豊臣家二代目の豊臣秀頼は、それら有力武将の中から真田幸村に総大将をまかせる意向を持っていたが、幸村総大将の案に元黒田家家臣の後藤又兵衛や元大名である毛利勝永が異議を唱える。

戦の陣頭指揮に立つべく牢人衆の対立に頭を悩ませる大野修理治長であったが、この事態を収めるために幸村はひとつの策を講じ、それを提案するのであった・・


豊臣秀吉以来の名将たち、大阪五人衆の対立を描く第42回。命を懸けて戦った猛将たち

次回真田丸第42話「味方」は、主に大坂城内の人間関係をメインで描く回となりそうですね。

大坂城内の人間模様というのは非常に複雑であり、前述したように特に大坂の陣よりも以前から豊臣家に仕えていた大野修理を始めとする豊臣譜代の家臣たちと、大坂の陣の際に大坂城入りした牢人衆たちとの対立はこれまでも数々の小説やドラマなどでも描かれて来ました。

しかし次回は、その浪人衆たちの間での対立を描く回となりそうで、浪人衆間の人間関係を深く描くというのは大坂の陣を描くうえではかなり珍しい事ですね。それだけに非常に楽しみな回でもあります。

大坂城に入城した浪人たちの中でも、その名声や家格、実績などから特に秀でた者たちを大坂城五人衆と現代では呼んでいます。

真田左衛門佐幸村、後藤又兵衛基次、毛利豊前守勝永、明石掃部頭全登、長宗我部盛親(阿南健治)の五人がそうです。

真田幸村は信州上田の大名・真田昌幸の次男であり、豊臣秀吉の直臣でしたし、後藤又兵衛は黒田家重臣で大隅城城主として1万石を超える禄を食み、数々の戦で武功を挙げた名将です。毛利勝永は元豊前国の大名であり、朝鮮出兵でも大活躍した猛将。明石全登は五大老・宇喜多秀家の右腕であり、備前岡山藩を取り仕切っていた切れ者です。長宗我部盛親は四国を統一したほどの名将・長宗我部元親の後継者として土佐一国を治めた超大物。どの武将も関ヶ原の戦い以降は辛酸をなめさせられましたが、日本全国にその名が轟いていた名将だったのです。

これだけの実績と実力を持っていた五人ですから、当然意見のぶつかり合いや食い違いはあった事でしょう。その辺りを三谷幸喜はどう描くのでしょう。

最終的にはこの五人は豊臣家の主力として力を合わせて徳川軍と命を懸けて戦いました。次回はそこに至るまでの産みの苦しみという事かもしれません。

織田有楽斎(おだうらくさい)、塙団右衛門(ばんだんえもん)、千姫が初登場

徳川家康は慶長十九年の十月十一日に駿府を出立して二十三日に二条城へ入ります。その後江戸城からも徳川秀忠(星野源)が大軍を率いて大坂入り。全国各地から豊臣征伐のために大坂入りした徳川軍の総勢は20万に達したと言われています。対する大坂の豊臣軍は総勢10万。

大坂冬の陣の口火を切る事となった木津川口の戦いは次回ではまだ描かれなさそうなので、第42話「味方」では、時系列的には恐らくそれまでの大坂城内の様子を描かれる事となりそうです。

大坂城の浪人衆がまとまった後にも大坂城内では五人衆たちが主張する野戦論と、大野修理が主張する籠城論がぶつかる事となり、これらの取捨選択が豊臣家の命運を大きく左右していく事となるのですが、恐らくその辺りもしっかりと描かれる事となるでしょうね。

次週「味方」では、また新たな登場人物たちが出て来ます。

まずは織田有楽斎長益(井上順)。大野治長と並んで、大坂城内での穏健派の重鎮です。兄はあの織田信長で、茶々は姪にあたる超大物ですね。彼の登場がまた大坂城内の人間関係の複雑さに輪をかける事となるでしょう(苦笑)。

そして大坂城浪人衆たちの一人、塙団右衛門直之(小手伸也)。怪力無双の武将で、戦国時代の「傾奇者(かぶきもの)」とも言われた、当時の武将たちの中でも異彩を放った猛将です。戦国武将の中でも非常に人気の高い武将の一人ですね。楽しみです。

さらには、豊臣家の運命のカギを握る事となる悲運の女性・千姫(永野芽郁)。豊臣秀頼の妻であり、父は徳川秀忠、祖父は徳川家康というこれまた超大物です。

いよいよ役者が出そろってきた感のある真田丸。しかしだからこそ本当に最後の時が近いんだなと、ちょっとブルーになってしまう自分がいます。泣いても笑ってもあと9話。この名作をしっかりと最後までかみしめたいですね。

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