NHK大河ドラマ「真田丸」第31話「終焉(しゅうえん)」史実から見たネタバレ予想と第30話「黄昏(たそがれ)」視聴感想とMVP

関ヶ原の戦いのキーマン、上杉景勝と直江兼続久々に登場!直江状の読み上げに期待

真田丸第30話「黄昏(たそがれ)」。

黄昏とは、日が落ちて薄暗くなり始めた夕暮れ時の事であり、盛りを過ぎて衰え始める事にも使われる意味の言葉です。

まさに今回の「黄昏」では一代で下級身分から天下人にまでなった秀吉の盛りを過ぎた晩年と、秀吉が築いた豊臣家に忍び寄る影を伝えていましたね。

色々と見るべき点はありましたが、一番気に入ったのが豊臣秀吉(小日向文世)が上杉景勝(遠藤憲一)を呼び、越後から会津へ移るよう頼んだ場面。あの場面を挟むという事は、関ヶ原の発端となる会津征伐を詳細に描くという事かなという期待を持たせてくれましたね。

秀吉の死後、秀吉の遺言を破って好き勝手し始めた徳川家康(内野聖陽)に対し、毅然とした態度で反旗を翻したのが硬骨漢・上杉景勝です。自分に従わない上杉景勝に対して上洛を促す家康に送った直江状は、歴史上最も有名な文として名高いものです。書いたのは上杉家家老・直江兼続(村上新悟)。家康の専横を痛烈に批判したこの名状を、あの村上新悟さんの美声で読み上げる場面は今から楽しみで楽しみで仕方ありません。当然村上さんの声で読むんですよね?そうですよね?だからあのいい声の村上さんを直江役にキャスティングしたんですよね?

とにかく、上杉家は秀吉亡き後も秀吉の遺命を守り、家康の野望を打ち砕くべく徳川と戦ったのです。上杉魂ここにあり!!って感じですよね。

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稲の生んだ子・真田信政とこうの生んだ子・真田信吉。果たして二人の人生は?

先週の記事でも書きましたが、醍醐の花見のわずか5か月後に太閤秀吉はこの世を去ります。よって恐らく次週は秀吉死去の回となるでしょう。

伴天連追放令を発布するきっかけとなったサン・フェリペ号事件も出ていましたね。この事件は後の徳川幕府の鎖国政策にも大きな影響を与えたと言われる実際に史実としてあった事件です。この事件をきっかけとして、秀吉によってキリスト教宣教師3人と修道士3人、日本人の信者20人が捕らえられ処刑されました。俗に言う「日本二十六聖人」というものです。処刑されたフランシスコこと吉蔵のモデルは実際にこの二十六聖人の中の一人であったという事ですね。

醍醐の花見も実際に秀吉が行った最後の大イベントであり、この時期に真田家の重鎮・矢沢頼綱(綾田俊樹)が亡くなったのも史実通りです。

ただし、吉野太夫(中嶋亜梨沙)に関しては創作ですね。この真田丸に出てくる初代吉野太夫に関しては詳しい資料が全くなく、何も分かっていないのが現状です。

稲姫(吉田羊)とこう(長野里美)が産んだ子は、後の真田家を担う若者へと成長していきます。

稲の生んだ子が二代目真田松代藩主の真田信政。真田信幸(大泉洋)の後を継いで二代目藩主を務めた武将です。

こうが生んだのが、真田家の沼田城初代城主・真田信吉。

ほぼ同年代の二人ですが、こうの子である信吉の方が長男となります。しかし、正室・稲の子であった信政の方が真田家を継ぐこととなり、信吉は沼田城を治める事となります。つまり信吉は№2の座であったという事ですね。この二人は力を合わせ手関ヶ原の戦い・大坂の陣後の真田家を盛り立てていったと伝えられています。

しかし二人とも父・信幸よりも先に逝ってしまいます。が、それも仕方ないでしょう。何せ信幸は93まで生きたのですから(笑)。人生五十年と言われた時代の93歳です。今だと何歳に匹敵するのでしょう。とにかくすごいという他ないですね。

信繁が春に語った憧れの二人とは誰?そして信繁と秀吉出会いの場面へ・・

この「黄昏」を一緒に見ていた妻がわたしに聞いてきました。

真田信繁(堺雅人)がこの人のようになりたいと思った二人って誰と誰?」と。

信繁が妻の春(松岡茉優)にわたしがあの人のようになりたいと願った二人・・と語る場面での事ですね。

いやいやあーた一緒に見てましたやん?とツッコミたくなるのを抑えながら諭すように言いました。

「叔父さんの真田信尹(栗原英雄)と遠藤憲一の上杉景勝だよ」と。

信繁の人生の師ともいえる二人をここで敢えて出してきたのは、恐らく関ヶ原での決断の伏線となりそうですね。結局岳父・大谷吉継(片岡愛之助)の言葉によって兄・真田信幸に太閤秀吉の本当の病状を伝える事となった信繁の決断も、ここから先のこの兄弟の運命を考えたら非常に重い意味を持ってくる場面でしたね。

そして最後は衰え、痴呆の症状が出てきた秀吉と信繁の出会いのシーンへ・・

日が落ち、夕暮れ迫る大坂城で繰り返された秀吉と信繁の遠い過去・・あの頃の才気に満ち溢れた秀吉の姿はもうなく、あるのは最後の時を迎えるのみという天下人の姿・・まさに「黄昏」でしたね。

信繁と秀吉の出会いのシーンを覚えていた秀吉。そしてその出会いのシーンがそのまま繰り返されます。しかし、出会いの時にはなかったセリフが今回あったのにお気付きになられましたか?

秀吉のセリフです。戸惑う信繁に対して、

「わしは利発な若者が大好きなのじゃ」

・・そうです、秀吉はあの出会いの場面から信繁に目をかけ評価していたのです。それが出会いから十年以上経ったあの場面で秀吉の口から洩れたのです。信繁の心中やいかほどの物であった事でしょうか。

あのシーンは大河ドラマ史に残る名場面として語り継がれることでしょう。秀吉の演技と三谷幸喜の脚本にやられちゃいましたよ、また(苦笑)

「黄昏」のMVP 黄昏時の秀吉を支える三成、好機ととらえる徳川家康

今回のMVPも難しい・・(またかよ、あんた・・)

すみません、またかよ・・という声を承知のうえで今回も豊臣秀吉でお願いいたします。だって良すぎるんですから仕方がない(笑)。

終焉へと向かう稀代の英雄の、あまりにも寂しい晩年がこれほどまでに克明に描かれた作品も珍しいのではないでしょうか。そしてそれを必死で支えようとする人と、隙あらばと野心を露わにする人。

まさに人生の縮図ですよね。どんな人にも死は等しく訪れ、それはどんなに権力や財力があっても抗うことは出来ない運命・・

聡明で知恵が働き、人を惹きつける魅力に溢れながらも権力者としての非情さを持ち合わせていたかつての豊臣秀吉。そして現在の秀吉との対比。見事という他ありません。

次点にはいよいよ動き出したブラック家康とその知恵袋・本多佐渡守正信(近藤正臣)。これまでは腹黒いながらもどこか親しみのある家康でしたが、いよいよここから天下人に向かって謀略の限りを尽くしていく家康となっていくフラグが満載でしたね。そしてその手足となって動く本多正信。そして相変わらず武芸を磨く本多平八郎忠勝(藤岡弘、)(笑)。

この後、彼らがどういう手を使って加藤清正(新井浩文)や福島正則(深水元基)、小早川秀秋(浅利陽介)を味方に引き入れ、石田三成(山本耕史)を陥れようとするのか?非常に楽しみになってきましたね。

そして対する石田三成の苦悩。感情を表に出さない三成だけに、余計に切なさが募ります。まさにこれこそ鎌倉時代から続く武士の精神、いざ鎌倉!や一所懸命を絵にかいたような男ですね。

とにかく次週は恐らく太閤秀吉の最期が描かれるはず。絶対に見逃せません。

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第31回「終焉(しゅうえん)」のストーリー

後ろ盾を何も持たない身分から一代で天下人になった稀代の英雄・豊臣秀吉。齢六十を過ぎたその英傑に刻々と最期の時が迫っていた。

秀吉亡き後の時代を見据えた駆け引きは既に始まっていた。

秀吉の遺言状を巡って、豊臣家五奉行の筆頭、石田三成と豊臣家五大老の筆頭格、徳川家康の対立が表面化していたのである。秀吉亡き後の豊臣家を盤石としようとする三成と、秀吉亡き後権力を握ろうとする二人の対立に、秀吉の妻・(鈴木京香)は心を痛める。

日に日に容体が悪くなる秀吉が溺愛する一子・秀頼。しかし、秀頼の母であり、秀吉の側室でもある茶々(竹内結子)は、秀吉に秀頼を会わせてやろうとはしない。親子の対面を実現すべく、信繁は奔走し、茶々を説得する事を決意するのであった。

家康の存在を豊臣家の今後のための障害と考えた三成は、真田安房守昌幸(草刈正雄)に家康暗殺を依頼。迷う昌幸に対して、昌幸の家臣であり真田家素破(すっぱ 忍びの事)の頭領である出浦昌相(いでうらまさすけ演:寺島進)は、己の覚悟を昌幸に伝え、昌幸は昌相を家康暗殺のために徳川屋敷へと忍ばせる。

徳川屋敷に忍び、家康の命を狙う昌相であったが、そこには徳川家随一の猛将であり、真田信幸の舅でもある本多平八郎が待ち構えていた・・


史実から見た「終焉」ネタバレと考察 秀吉亡き後の三成と清正の対立の原因は?

前述しましたように、醍醐の花見からわずか五か月後に豊臣秀吉はその生涯を閉じます。次週のタイトル「終焉」とは、文字通り天下人秀吉の人生の終焉の事なのでしょう。つまり、次週は秀吉の最期が描かれるのだと思われます。

今週ちらっと描写があった二度目の唐入り(大陸出兵・俗に言う慶長の役)ですが、この戦いは秀吉の死によって日本軍の撤退という幕引きとなります。史実ではその過程で加藤清正、福島正則らと石田三成らとの対立が決定的になったといわれています。

しかしその兆候はまだ全く見られませんね。三成との対立の結果、清正や正則らが徳川家康についたというのが定説となっているのですが、ひょっとしたらこの定説を三谷幸喜は採用しない可能性もあるかもしれません。だとすれば、清正らが家康側についた原因が何なのか?非常に気になるところですね。

考えられるとすれば、三成と清正らの対立を利用して家康が清正らを味方に引き入れたのではなく、その対立の原因自体を家康が謀略によって作り出したという説なのかもしれません。

言ってみれば、家康は最初から豊臣家を分裂させ、天下を取る気が満々であったという事ですね。まあ、たぬき親父と言われた徳川家康ならば大いにありそうな話です。

どちらにせよ、どういう経緯で秀吉を敬愛してやまない三成と清正、正則が対立していくのか注目ですね。

出浦昌相は本多平八郎に討たれるのか?史実では・・

次週予告で最も気になったのは、出浦昌相の事なのではないでしょうか。

予告では代名詞でもある長刀を携えた昌相の背後から、本多平八郎が槍で襲い掛かろうとしているシーンがありましたね。

あれを見てうちの妻も、「寺島さん死んじゃうの?」と聞いてきました。

確かにメチャクチャ気になる予告でしたね。

しかし昌相ファンの皆さま、ご安心を(笑)。

史実通りであるならば昌相が次週死ぬことはありません。史実では昌相は関ヶ原の戦いの後、新たに真田家当主となった信幸の元で武者奉行を務め、真田忍びを統括する頭領となったとあります。

ですから、恐らくここで平八郎に不覚を取る事は無いと思われます。

ちなみに、次週の真田丸では三成が昌幸に家康暗殺を依頼するという事になるそうなのですが、そのような事実もありません。従って、昌幸が家康暗殺を企てた事、そして昌相が家康の命を狙って徳川屋敷に忍び込んだ事、どちらも創作だと思われます。

とにかく次週は色々と見どころの多い回になりそうですね。小日向秀吉にすっかり魅入られたわたしにとっては非常に寂しい回となりそうですが(涙)。

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