NHK大河ドラマ「真田丸」第26話「瓜売」史実から見たネタバレ予想と第25話「別離」視聴感想とMVP

前半最後を飾るに相応しい激動の第25話「別離」

2016年1月に始まった1年間のロングラン、大河ドラマ「真田丸」全50話もいよいよ折り返し点の25話「別離」を終えました。次週第26話の「瓜売」からは名実ともに後半戦に入るという訳です。

早速「別離」の話ですが、後の豊臣家の崩壊の原因とも言われている豊臣家内の大きな悲劇が3つ描かれる激動の回となりました。

それらの事柄をそれぞれについて見ていきましょう。

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その1 鶴松のあまりに早過ぎる逝去

子宝に恵まれなかった豊臣秀吉(小日向文世)にとって待望の世継ぎであった鶴松がわずか3歳でこの世を去りました。

秀吉、茶々(竹内結子)の落胆たるやいかばかりだったか、想像を絶するものがありますね。

と同時に、豊臣家に仕える大名家たちも当然豊臣家の行く末の暗雲をしっかり感じ取っていたことでしょう。ドラマの中で徳川家康(内野聖陽)と真田昌幸(草刈正雄)が豊臣家の将来を予見する一幕がありましたが、先見の明に長けた人間から見れば、それも当然であったと思います。

結果的に、鶴松が生まれた4年後(鶴松の死から1年後)には、秀吉にとっての次男である豊臣秀頼が生まれるのですが、鶴松の死が秀吉に与えた影響は大きかったと思います。鶴松が健在であったうえでの秀頼誕生であったならば、秀吉の晩年の行いはかなり変わっていたのではないでしょうか。

秀吉にとって自分の死後の跡継ぎがまだ6歳の秀頼一人だけというのは、それは心配で心配で秀吉の精神に大きな影響を与えたであろうことは想像に難くないですよね。

その2 茶頭であり政治指南者でもあった千利休の切腹

織田信長、豊臣秀吉という二人の天下人の側近くに仕え、絶大な信頼を置かれていた堺の商人でもあり、大茶人でもあった千利休(桂文枝)。

そんな利休が突然、齢七十にして切腹という顛末を迎えます。

この利休の切腹の原因については現在でも諸説あり、確定的な事はわかっていません。直接の原因は、秀吉の通る大徳寺の門の上に利休の木像を置き、秀吉に利休の足の下をくぐらせた不敬の罪だというのが通説となっています。真田丸でもこの説を採用していましたね。

真田丸の中では利休の木像を欲したのは茶々であるとありましたが、史実では利休の木像に茶々が関わっていたという事実はありませんので、ここはフィクションでしょう。

利休切腹の大きな謎は、秀吉と利休が何故急に険悪な関係になったかという事です。真田丸の中では、秀吉側近の石田三成(山本耕史)と大谷吉継(片岡愛之助)が、大きくなりすぎた利休の存在を危惧したためとなっていましたね。

実はこの説は利休切腹の大きな原因として挙げられている説の一つでもあります。そう、豊臣政権内での政治権力争いという一面です。豊臣家にとって利休を危険視した三成一派が利休追い落としを図ったという訳ですね。

わたしも数多ある利休切腹の原因としては、この説が最も有力ではないかと思っていますので、非常に納得出来ましたね。

その3 大和大納言と呼ばれた太閤の弟・豊臣秀長の死

最後の3つ目、実はこれが最も豊臣家にとっても秀吉にとっても痛かったとわたしは思います。

秀吉の弟・豊臣秀長(千葉哲也)の死です。

秀長の死が豊臣家の運命を決めたと言っても言い過ぎではないとわたしは思っています。秀長の享年が52。家康よりわずか3歳年長に過ぎません。家康の死は秀長の死から25年後の事です。

秀長に家康ほどの天命があれば、豊臣家はああもあっさりと滅亡する事は無かったとハッキリ断言できます。この後に起こる豊臣秀次(新納慎也)の悲劇も、石田三成らと加藤清正(新井浩文)らの対立も、さらにそれに付け込んだ家康の策略も、秀長存命であったなら全く違った結末を迎えていたことでしょう。というよりも、起こる事すら無かったかもしれません。

豊臣家滅亡の決定打、それこそが大和大納言・豊臣秀長の死だったのです。

関ヶ原で東西に分かれて戦った秀吉の子飼い武将たちはまだ仲が良かった?

加藤清正と福島正則(深水元基)が鶴松の快気のために水行をする場面。石田三成も誘い、三成も二人と一緒に水を浴びましたね。現代では犬猿の仲として有名な彼らですが、この時点ではそうでもなかったという描写です。

これは意外かもしれませんが、彼らの亀裂が決定的になったのは文禄・慶長の役からだと言われています。最前線の指揮官であった清正らと、目付として前線の部隊と日本にいる秀吉の間を取り持った三成らとの対立です。

明国攻めは、戦自体も膨大な戦費と犠牲を費やしただけでほとんど何も得られないものでしたが、最も大きな影響は豊臣政権内の対立が決定的となった事だとわたしは思っています。

特に石田三成に対する清正、正則、黒田長政、浅野幸長らの感情は、憎悪と呼ぶほどに苛烈な物であったと言われています。最終的にはこの対立を上手く徳川家康に利用され、関ヶ原の戦いでは家康率いる東軍の主力として多数の豊臣家恩顧の大名が顔をそろえる事となったのです。

秀長存命であり、まだ朝鮮出兵前のこの時点では彼らの仲はまだ繋がっていたのです。

「別離」のMVP 吉継と三成の見事な対比、そして且元は相変わらず・・(笑)

今回も見どころがたくさんあり、各登場人物たちにもそれぞれに重要な場面が各自用意されている回でしたね。毎回言っているような気がしますが(汗)、今回も難しいです。

そんな中で選びたいのが、二週連続での受賞となる大谷刑部少輔吉継。え?ただあんたの贔屓武将なだけだろ?まあそれもありますけど(苦笑)、正義に固執しすぎる潔癖症ゆえに冷酷になりきれない三成との対比が良かったですね。まさに清濁併せ持つ切れ者という感じです。これこそ大谷刑部!!って感じでした。大満足ですね。

気になったのが、利休の呪い云々のくだりで、「災いが降りかかるのであれば、自分(吉継)自身に降りかかるがまだピンピンしている」と三成に言った場面。この後吉継は持病が悪化して関ヶ原の折には目も見えず歩行もままならなくなってしまいます。その伏線なのでしょうか・・。今後に注目ですね。

全体的に得も言われぬ閉塞感に満ちた今回の「別離」の中で、数少ないコメディ・パートだった片桐且元(小林隆)と(高畑淳子)のお薬調合シーン。ホントに且元ダメですなぁ、何やっても。だがそれがいいんです。真田丸の且元はそれでいいんです。そういう役回りなのです(笑)。そして最後はしっかり安房守昌幸が締めてくれましたね。

「わしが元気になってどうするんじゃ!!」www

ラストの茶々と(鈴木京香)のシーンもお見事。全て持っていかれそうでしたよ。うちの嫁はあのシーンで号泣してはりました。竹内結子の放心状態から寧の腕に抱かれての堰を切ったような号泣はお見事。素晴らしい女優さんですね、やっぱり。

秀吉が真田信繁(堺雅人)に鶴松の明るい未来を話すシーンも良かったですね。底の見えないモンスターのような天下人・秀吉が見せた一人の父親としての顔。個人的にはあそこが一番グッときましたね。

真田信幸(大泉洋)の沼田城でのドタバタ劇も面白かったです。特にお兄ちゃんがからくり戸の中に消える場面www歴戦の勇者・矢沢頼綱(綾田俊樹)も相変わらずいい味出してました。(吉田羊)はいつになったら心を開いてくれるのでしょうか。兄の苦悩はしばらく続きそうですね(涙)。

と見てみると、やっぱり見どころの多い回でしたね。この中からMVP決めるとか殺生ですよねぇ(じゃあやめればいいだけなんすけどね笑)。

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第26回「瓜売」のストーリー

北条家を滅ぼして天下を統一して日本国を平定した関白・豊臣秀吉は関白職を甥の秀次に譲り、自身は太閤となって次なる大目標を定めた。

それは海の向こうの大国・明国(現在の中国)。

秀吉は明国を制圧するために全国の大名たちに肥前・名護屋城(現在の佐賀県)へ集結するよう命を下す。

次々と名護屋城に駆けつける大名たち。その中には真田家の昌幸・信幸らもいた。集まった名護屋城で真田家の嫡男・信幸は、豊臣家の猛将・加藤清正と徳川家家臣で信幸の舅・本多平八郎忠勝(藤岡弘、)の双方から宴に誘われて困惑する。

やがて名護屋城から次々と大軍が海を渡って朝鮮に上陸。そこから明を目指すが、日本軍は明にたどり着く前の朝鮮で大苦戦を強いられることとなる。

そんな捗々しくない戦況を見た秀吉は、暗いムードを払しょくしようと、秀吉自らや家康ら、名護屋在城の大名らを集めての仮装大会を催す事を思いつく。

信繁の父・昌幸も知恵を絞って出し物を考えたのだが、その出し物が天下人・秀吉と被っている事を知った信繁は大慌てとなるのであった。

そんな時、真田家の居城である信濃・上田城では昌幸の母であり、信幸・信繁の祖母であるとり(草笛光子)が最期の時を迎えようとしていた・・


史実から見た「瓜売」ネタバレと考察

豊臣家唯一の秀吉の直系後継者である鶴松の死に揺れた豊臣家。次回は一子を失った豊臣秀吉が大陸を制圧するために大軍を派遣する文禄の役が始まります。

とはいえ予告を見る限りでは現地での戦というよりも、次週は日本に残った豊臣家・真田家らを中心として描かれるようです。

物語の中心となるのは、秀吉が暗い戦況を吹き飛ばすために発案したと言われている仮装大会。

この事は江戸時代の書物である「太閤記」にも記されてありますね。秀吉が瓜売りに扮して盛り上げたり、家康は籠売りに変装して見事な売り子ぶりを発揮したりと、それはもう大盛り上がりであったそうです。豊臣五奉行の前田玄以や織田家親族の織田信雄、織田有楽斎らも出し物を披露したと伝わっています。

次週のタイトル「瓜売」はそこから来ているのでしょうね。

真田昌幸が何に扮したのかは定かではありません。しかし秀吉と瓜売でネタが被ってしまう騒動を描く様です。こういうの、三谷幸喜好きですからね(笑)。

とにかく文禄の役で大陸に渡った加藤清正らの日本軍は、朝鮮で大苦戦を強いられることとなります。その暗雲を振り払うべく催された無礼講でのこの仮装大会。いかにも人たらしで派手好き、パフォーマンス好きな秀吉らしいじゃありませんか。こういう秀吉だからこそ今でも日本人の心を掴んで離さないんですよね。

とりは最後に真田家に何を残すのか?そして登場する春、たかの二人の女性とは?

次週の真田丸ですが、真田家の「肝っ玉母さん」、「ゴッドマザー」として信繁や信幸らの心の支えとなっていたおとりおばあさんが最期の時を迎えるようです。

史実でもとり(恭雲院)は、天文二十年~文禄二年(1592年~1593年)頃に亡くなったとあります。時期的には史実通りですね。残念ですが、最後にとりは真田家にどんなメッセージを残すのか?名将・真田幸隆の妻として戦国の世を生き抜いたとりの最期をしっかりと見届けましょう。

そしてそんなとりの退場と入れ替わるように、主人公真田信繁の人生に大きな影響を与える二人の女性が登場します。

一人は真田信繁の正室として九度山の配流生活にも付き添った、春(竹林院)(演:松岡茉優)。豊臣家の重臣・大谷吉継の娘です。

もう一人は真田信繁の側室で、関白・豊臣秀次の娘、たか(隆清院)(演:岸井ゆきの)。こちらは秀次の娘であり、信繁の側室であったこと以外はほとんどわかっていない謎に満ちた女性です。

春は史実通り、後に信繁の妻となり信繁を支えていくことになるのでしょうが、たかについてはどうなるのか見当がつきません。秀次の娘という事は、この後の秀次一族に起きる悲劇に巻き込まれる事になるのでしょうか。その辺りに注目して見ていきたいところですね。

次週は豊臣家の大仮想大会を舞台にした三谷幸喜お得意のドタバタ劇が展開されそうです。そしてその陰では別れと出会いも・・。盛りだくさんの展開となりそうですね。

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