NHK大河ドラマ「真田丸」第20話「前兆」視聴感想とMVPと第21話「戦端」史実から見たネタバレ予想

第20回「前兆」視聴感想 あえて疑問符をつけたいおこうと落首事件

真田丸第20話「前兆」。史実に実際にあった聚楽第壁面への落書き事件を題材にした回でしたね。

この真田丸では死去した尾藤道休に罪を着せたうえで石田三成が自身の身を顧みずに激怒する豊臣秀吉を諫め、最後は寧(北政所)の鶴の一声で幕を引くというものでした。この真田丸では尾藤道休の死によって、尾藤道休の一族やその他の者たちへの秀吉の見せしめとしての処刑は免れたように描かれていましたが、史実では秀吉は道休の死後も彼に関わった人たちや関係の無い人たち多くの人を処刑しました。まあ秀吉の処刑命令は取りやめられたとは劇中で触れていませんから間違いではないのですけど、あれはどうみても秀吉の怒りが寧や茶々(淀)、三成らによって解かれ、処刑は中止されたと見えますよね。秀吉の狂気を描く意味でもあそこは史実通りもう一歩踏み込んでほしかったと個人的には思いました。

稲姫(小松姫)の輿入れによってこれまで正室であったおこう(長野里美)が稲の侍女になるというのも少し強引過ぎかなと思いますね。元々おこうに関しては詳細が全くと言っていいほどわかっていない人物ですが、真田信幸(大泉洋)の側室であった事だけは確かな女性です。

であればこうが稲の侍女という事ではなく、正室が稲姫でこうは側室、というのが一番しっくりきますね。史実通りなので都合がいいでしょうし。やっぱり側室っていうのにNHKとしては抵抗があるんでしょうか。脚本家の三谷幸喜氏は正室・側室という戦国のしきたりについてもしっかり描きたいと言っていたので、何か制作サイドの横やりとかあったんかな?などと色々と勘ぐってしまいたくなる部分ではありましたね。

戦国の世では、大名家では家名存続のために本妻である正室の他にも多くの側室を抱えているのが普通でした。世継ぎとなる男子を沢山産むためです。現在よりも短命な時代であり、子どもを授かっても無事に成人する保証もない時代でしたので当然だと思います。もしも、側室というのが現在で言う「妾」を連想させるのでという理由で描きづらいという理由なのであれば、大河ドラマなんて辞めてしまった方がいいとわたしは思いますね。現在の価値観を400年以上前の血で血を洗う戦国時代の価値観と同一に考える方がおかしいです。当てはめようとするのもおかしいです。最近の大河ドラマは本当にぬるいですよね。正室・側室という描写だけではなく全ての面において。

誤解してほしくないのは、わたしは真田丸をぬるいとは思っていません。むしろ最近の大河の中では有数の骨太な大河だと思っています。コメディ色が強いためにぬるいイメージを持つ方も多いと思いますが、物語の根幹はかなり骨太なドラマだと思います。生き抜くために、家名を守るためにどんな卑怯な手を使ってでも生き残りを図る真田家の描き方は当時の価値観そのものだと思います。さすがは歴史マニアの三谷幸喜だと思いますし、良く出来た物語です。

最近の大河ドラマの中では当時の価値観を大事にし、無理やり現代人の価値観を当てはめようとはしない真田丸は近年では出色の出来だと思っています。だからこそあえて厳しい事を書かせていただきました。

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「前兆」のMVP

さあ、気を取り直して(笑)今週のMVPへと参りましょう

これはもうわたし的には迷いようがありませんでした。石田治部少輔三成(山本耕史)で決定ですね。石田三成大好きなんです、個人的理由ですみません(苦笑)。

しかし今日の三成はカッコよかったですね。特に最後信繁を巻き込まないよう一喝して発言を止めたうえで秀吉を諫めるところ。あれは三成ファンにはたまらないのではないでしょうか。わたしはたまりませんでした。どうよ?これが石田治部だぜ!!って感じでしたね。アンチ三成の方からしてみれば三成を美化しすぎだと思われるかもしれませんが、わたしの三成のイメージ通りのシーンだったので思わず熱くなってしまいましたね。

この真田丸での石田三成はやはり素晴らしいです。山本耕史はまさにはまり役でしょう。完全に石田三成が憑依してるかの如き熱演ですね。三谷幸喜の脚本もしっかりこの後の伏線も交えつつ、忠臣でありながらその性格ゆえに誤解されやすい三成のキャラを完全に立てる事に成功しています。さすがですね。

大谷吉継(片岡愛之助)も良かったですね。正義感に溢れる肝の据わった大人物であるという事が伺える回でした。特に秀吉を直接諫めようとして三成を慌てさせるシーンや、尾藤道休の遺体の首級を信繁に代わって落とすシーンがそれです。大谷刑部も素晴らしいキャラとして確立されつつありますね。こりゃあ関ヶ原は涙腺決壊確定ですな・・

寧(鈴木京香)も懐の大きな女性だと感じさせる名場面がありましたし、茶々(竹内結子)との対比も実に興味深かったですね。本多平八郎(藤岡弘、)が足軽に変装して稲(吉田羊)の輿入れについて上田まで来ていたのは不覚にも大爆笑してしまいました。思わず「ありえねーwww」って言っちゃいましたが、後半あれだけ重くなってしまったので、結果的には前半はあれでよかったのかな?と。親バカ平八郎ここに極まれり!!って感じですな(笑)。


第21回「戦端」のストーリー

嫡男・捨(後の鶴松)が誕生し、懸案であった後継者を得た秀吉は、天下統一事業の最終局面へと乗り出す事となる。

未だに豊臣家に臣従していない各地の大名の中でも最大の勢力を誇る、関東の名家、北条家の実質上の当主・北条氏政(高嶋政伸)に上洛を促す使者を送ったのである。

秀吉の再三の上洛要請に従わない氏政に対して、隣国であり天正壬午の乱で争ったライバルの徳川家康(内野聖陽)は上洛して豊臣家に臣従する事を勧める。しかし氏政はかつて相争ったライバルでもある家康の忠告に耳を貸そうとはしない。

秀吉の上洛要請に従わない氏政は、上洛の条件を秀吉に出した。氏政の条件とは真田の領地である上野国・沼田城を引き渡せという事であった。この話を伝え聞いた真田昌幸(草刈正雄)は激怒。沼田を渡すくらいなら一戦覚悟の気概を見せる。

一方で秀吉は一向に上洛の気配を見せない北条に苛立っていた。北条家の扱いについて茶頭の千利休(桂文枝)から戦を勧められた秀吉は、石田三成に北条家との戦準備を命ずるが、三成は戦に反対する。

沼田を巡る豊臣家と北条家、そして真田家の思惑の中で揺れる信繁はどう立ち回るのか・・

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「戦端」史実から見たネタバレ予想

豊臣家待望の後継者である捨(すて・後の鶴松)の誕生によって活気付く豊臣家ですが、同時にそれは滅亡へのカウントダウンの始まりともいえるものでした。大きく動いていく豊臣家の運命や如何に!!という感じですが、その前にこの時代の大きな事件が一つ待っていますね。そう、「小田原の役」です。しばらく合戦とは縁遠かったこの真田丸ですが、いよいよ小田原合戦が始まりますね。

次回の「戦端」は小田原攻め・北条攻めに至るまでの経緯が描かれる事となりそうです。

結論から申しますと、北条家が秀吉に対して上洛の条件として出したのが、真田家と徳川家が戦った「第一次上田合戦」の原因ともなった因縁浅からぬ「沼田城」です。この沼田問題を解決してほしいと要請された秀吉は、トップダウンで問題を解決します。秀吉が出した裁定は、沼田城を初めとする沼田領の三分の二を北条家に渡し、残り三分の一を真田家の領地とするというものでした。沼田の三分の二を失う事となる真田家には、失った領地を代替えしてあてがうというものでした。この条件を双方が呑んで問題は解決・・といけば当然「小田原合戦」は起こりません(苦笑)。

ここで問題となるのが、真田家に残された沼田の三分の一の領土の中にあった名胡桃城(なぐるみじょう)。この城の存在こそが、あの大戦「小田原攻め」へと繋がる事となるのですが、それは恐らく来週か再来週の話なのでここでは割愛させていただきます。

次週は、北条家と真田家の沼田をめぐるバトル。そしてそこに三成や家康らの思惑が絡んでいき、最終的に秀吉がどうやって裁定に至るのか・・に焦点が当てられます。結果は恐らく史実通りになるのでしょうが、そこに至る過程で信繁がどのように絡んでいくかという事も非常に興味深いですね。

久々登場の北条家 稲姫に続いて信繁の妻の登場はいつ?

次週はしばらく出番の無かった北条家の面々が久々に見られそうです。北条氏政、北条氏直(細田善彦)、板部岡江雪斎(いたべおかこうせつさい・山西惇)らですね。特に北条家の外交僧・板部岡江雪斎には一番の見せ場となりそうです。実際に豊臣家との外交交渉はこの江雪斎が中心となって行われました。豊臣家との虚々実々の駆け引きが楽しめそうですね。

信幸の妻として真田家に嫁入りした稲姫も気になるところです。親バカ平八郎がまた見れるのでしょうか(笑)。家康・本多正信(近藤正臣)・阿茶局(斉藤由貴)ら、一癖も二癖もある徳川家にあって、本多平八郎忠勝は唯一の徳川家の良心と言っていい存在です。早く子離れ出来るといいですね。ていうか、ホントに平八郎可愛いすよね(笑)。藤岡弘、さんをこの役に持ってきたのは大ヒットじゃないでしょうか。

それにしても気になるのが、信繁の妻がいつ出てくるのかという事です。稲姫は既に登場しました。後は信繁の妻の登場を待つばかりです。岳父である大谷吉継はガッツリ出てきているので、もう登場してもおかしくないのですが・・まあ楽しみは後にとっておきましょう。

この小田原攻めが終わるといよいよ豊臣家の内部混乱が極まってくるという展開になっていきます。秀吉の周囲の人たちは亡くなり、秀吉は狂気の権力者へと変貌していきます。その犠牲となる様々な人たち・・

小田原攻めは権力者・豊臣秀吉の終わりを告げる大きな花火だったともいえるのかもしれませんね。

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