【真田丸 ネタバレ】 呂栄助左衛門(るそんすけざえもん)、側室・たか(隆清院)、信繁の正室・春(竹林院)

1月から始まった真田丸もいよいよ後半戦に入り、毎週のように新しい登場人物が現れています。

今回はそんな真田丸の新しい登場人物たち三人の史実での人物像や略歴、演じる役者さんたちをご紹介したいと思います。

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春(竹林院) 演:松岡茉優

春(竹林院)の略歴

真田左衛門佐信繁の正室であり、敦賀二万石の大名・大谷刑部少輔吉継の娘。竹林院は剃髪して出家した後の法名であり、実名は不明である。

生年は不詳。真田信繁に嫁いだ時期についても諸説あり、小田原征伐(1591年)前後であるとの説や、文禄の役後の文禄三年(1594年)以前であるという説などがあるが、こちらも定かではない。

信繁との婚姻については、豊臣秀吉の命であったという説が有力であり、豊臣政権内で石田三成らとともに中枢を担った大谷家と真田家次男を結婚させる事で、豊臣家の基盤を強固にするための政略的側面が強かったのではないかと言われている。

実父である吉継と、夫である信繁が西軍について東軍の徳川家康と戦った関ヶ原の戦いでは、戦時中は実家の大谷家に身を寄せて身辺の安全を図られた。しかし父が戦死し、夫が紀州・九度山に配流される事が決まると、舅である真田昌幸や夫らとともに九度山にて暮らす事となった。

九度山では長男・真田大助(幸昌)や次男・守信、娘の、阿菖蒲ら、信繁との間に幾人かの子を産んだと言われている。

夫・信繁が豊臣家に招かれて大坂城に入城すると、竹林院やその子らも大坂城へ入る。

信繁が大坂夏の陣で討ち死にすると子を引き連れて城を脱出するが、徳川家大名の浅野長晟(あさのながあきら)に捕らえられる。その後は命を助けられて剃髪し仏門に入る。その後は石川家に嫁いだ娘・おかねの援助を受けて京で暮らし、慶安二年(1649年)に京都で没した。信繁の死から34年後の事であった。

春(竹林院)の私的考察 有名な真田紐の考案者??

真田信繁の正室でありながら、この春に関しては生年や実名など分かっていないことが多いですね。

ただし春がこの世に残した子らは、色々なところに嫁いだり庇護されたりして、各地に真田の家名や血を残していくこととなります。九度山に配流されて以降も信繁との間に何人もの子を設けたところなどからしても、夫である信繁との夫婦仲は円満であったようですね。

そしてこの春の功績であると言われているのが、あの有名な「真田紐(真田打)」の考案者ではないかという説。関ヶ原で敗れた九度山に蟄居していた昌幸・信繁親子やその家族・家臣らが真田紐を作って生計を立てていたというのは有名な話ですが、春がその真田紐を生み出したという事なのです。事実であれば、なかなかに出来る女性であったのではないかと思われますね。良き妻であり母であり、それでいて生きていくための知恵や逞しさを兼ね備えた強い女性というイメージです。父親である大谷吉継譲りとも言えるかもしれません。

敗残者であったはずの信繁と春の子らが各地の有名な武将の庇護を受けられたのも、やはり大谷吉継や真田信繁の血を引いた優秀な人物であったからかもしれませんね。

強く賢い女性・春を演じるのは松岡茉優さん

きり(長澤まさみ)・梅(黒木華)と並ぶ真田丸のヒロイン・春を演じるのが若手女優の中でも人気・実力ともにトップクラスの松岡茉優さん。

朝ドラ「あまちゃん」を初めとしてNHK作品には沢山出ているイメージがあるのですが、意外な事に大河ドラマは今作が初出演となります。

「おはガール」に出演するなど、子役時代から活躍していただけあって21歳とは思えない演技力に定評のある彼女。元気で明るい爽やかな女性役から、エキセントリックな変人役まで器用にこなしてしまう辺りは末恐ろしいの一言につきます。

映画・ドラマだけでなく、バラエティにも多数出演する松岡茉優さん。バラエティ番組でのトーク力やアドリブなどを見ていれば、「この子頭いいよなぁ」って誰もが思うと思いますね。間違いなく大女優になっていく逸材だと思います。

真田丸では元気キャラというよりも、献身的に夫である信繁を支える妻になりそうです。既に元気キャラはきりという存在がいますからね(笑)。きりや梅と対比しながら春を演じる松岡茉優さんの演技を楽しむというのも後半の大きな楽しみといえるかもしれませんね。


たか(隆清院) 演:岸井ゆきの

関白・豊臣秀次の娘で、真田左衛門佐信繁の側室。法名を隆清院という。

はっきりと分かっているのはこの二つのみです。生没年も実名も不詳であり、全くの謎に包まれた女性、それがたかです。

隆清院と真田信繁の間の娘だと言われているお田の方(おでんのかた・顕性院)は、出羽国亀田藩の二代目藩主・岩城宣隆(いわきのぶたか)の側室となっており、三代目亀田藩主の岩城重隆を産んでいます。信繁との間は子を成す程に仲睦まじかったと思われます。

豊臣秀次が二十八歳で切腹して果てているので、相当信繁よりも年下であった事は間違いないと言われています。秀次切腹当時の信繁の年齢が二十九歳。何と父である秀次よりも年上なのです。この事実から見ても、最低でも一回り以上年の離れた関係であった事が確実視されています。

豊臣秀次の妻子といえば、秀次切腹後に全員京の三条河原で処刑されたのはあまりにも有名です。妻・妾・子・乳母・侍女ら40人以上の女子供が無残に葬られたその様は、まさに地獄絵図であったと言われています。秀吉の蛮行の最たるものとしても語り継がれている悲劇ですね。

そんな中、このたか(隆清院)は秀吉による処刑から難を逃れて真田信繁の側室になったと言われています。その詳細は不明ですが、たかが秀吉の魔の手からどう逃れ、そして信繁の側室になったのか?そこを三谷幸喜がどのように描くのか非常に気になるところですね。

そんな激動の人生を歩んだ悲劇の女性・たかを演じるのが、映画やドラマ、CMなどで近年活躍が目覚ましい岸井ゆきのさん。大河ドラマは初出演となります。

岸井さんといえば、わたしのイメージはコマーシャルです。2~3年くらい前に放送されていた日清カップヌードルのCMに出ていましたね。

電車の中で、志賀廉太郎さん扮するおじさんサラリーマンに壁ドンされてしまう女の子役です(笑)。結構インパクト強いCMだったので覚えてる人も多いんじゃないでしょうか。そう、あの子です。

これまで殆どドラマなどで描かれる事の無かった秀次の娘・たか。三谷幸喜がどう描き、岸井さんがどう演じるのかとても楽しみですね。

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呂栄助左衛門(るそんすけざえもん) 演:松本幸四郎

呂栄助左衛門の略歴

堺の豪商。本名を納屋助左衛門(なやすけざえもん)。別名に魚屋助左衛門(ちやすけざえもん)などもある。

和泉国・堺(現在の大阪府堺市)の商人で貿易などで栄えた納屋才助の子として生まれる。生年は不詳。

若くしてルソン(現在のフィリピン・ルソン島)に渡り、ルソンの品々を交易する事で巨万の富を築いたとされる。その後天下人であった豊臣秀吉に接近し、ルソンの壺や現地の珍品などを献上、秀吉に認められてさらに地位を確固たるものとしたと言われている。

しかし慶長三年(1598年)に秀吉から邸宅を没収されるなどの処分を受ける。これを巧みに察知した助左衛門は自身の財産全てを大徳寺に寄進し、日本を脱出。向かったのは自身の商人としてのルーツともいえるルソンであったと言われている。

その後はカンボジアにも渡ってカンボジア国王の信頼を得、そこでも交易によって成功したとも言われているが、没年など詳しい事は分かっていない。

呂栄助左衛門の私的考察

歴史ゲームなどでもすっかりお馴染みとなっている伝説の商人・呂栄助左衛門です。

この人物もその知名度の割にははっきりした事が分かっていないミステリアスな人物ですね。

この助左衛門の知名度を飛躍的に向上させたのは、あの大河ドラマの名作「黄金の日日」でしょう。ハッキリとしたことが分かっていないのを逆手に取った思い切った歴史解釈で助左衛門や石川五右衛門、杉谷前住坊らの生き方や友情を描いた群像劇でしたね。

秀吉によって取り立てられ、秀吉によって追放されたという、何かと豊臣秀吉とは因縁の深い助左衛門ですが、秀吉に何故処罰されそうになったのかというのも諸説あってはっきりとは分かっていません。

一説では石田三成に嵌められたという説や、贅沢三昧の生活を咎められたという説、さらには秀吉への献上品がルソン現地では何の価値もないものであった事が発覚したためという説もありますが、どれが本当かは分かりません。

とにかく確かな事は、先見の明と行動力によって一代で莫大な財を築いた天才的な商人であったという事ですね。

呂栄助左衛門を演じるのは「黄金の日日」と同じく大御所・松本幸四郎さん

1978年(昭和53年)に大河ドラマ化されて国民的人気となった伝説の大河ドラマ「黄金の日日」。その主人公としてそれまで無名の存在として歴史に埋もれていた呂栄助左衛門は、一躍日本史に残る天才貿易商として認知される事となりました。

その「黄金の日日」で呂栄助左衛門を演じたのは、当時の歌舞伎界の若きプリンス、六代目市川染五郎さんでした。そして38年の時を経て今回の呂栄助左衛門を演じるのが、歌舞伎界の大御所・九代目松本幸四郎さんです。

はい、そうです。同一人物ですね(6代目市川染五郎は1981年に9代目松本幸四郎を襲名)。

当時三十代半ばでありながら、助左の若年期から壮年期までを演じた松本幸四郎さん。今回は実に38年ぶりに助左として大河ドラマに帰ってきたのです。

感慨深いなどという言葉では言い表せないでしょう。わたしはリアルタイム視聴世代ではありませんが、全話後追いで見ました。素晴らしい大河ドラマだったと心底思います。そんな自分でも「うわ、すげーな」と思うのです。リアルタイムで食い入るように見ていた人たちにとっては感涙ものでしょう。

実は三谷幸喜は大変な大河ドラマファンであり、子供の頃から毎週欠かさず見ていたそうです。そんな三谷幸喜が好きな大河として挙げる時、必ず名前が挙がるのがこの「黄金の日日」です。

つまり、呂栄助左衛門役での松本幸四郎さんの出演は三谷幸喜の同作品、さらには松本さんへのオマージュであるという事ですね。うーん、粋ですな。

三谷作品を代表する名ドラマ「王様のレストラン」で主演を務めたのがこの松本幸四郎さんであるように、三谷幸喜さんの作品との相性も疑いようのないほどピッタリな松本幸四郎さん。何も心配する事も無いでしょう。ただ一つあるとすれば、助左が出る回は、全て印象をこの松本助左衛門に持っていかれてしまうんじゃないかという事ですね(笑)。

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