[大河直虎]松下常慶(まつしたじょうけい/安綱) キャスト和田正人が演じる山伏にして徳川家康の優秀な間者

遠江国井伊谷を領国としていた井伊氏を描く大河ドラマ「おんな城主直虎」。当然ながら遠江国を支配していた今川氏、そして今川の後の遠江国支配者となった徳川家康(松平元康)との関わりが大きく描かれる事でしょう。

そんな中、井伊氏と徳川氏を結ぶ役目として大きくクローズアップされそうな歴史的人物こそ、ここでご紹介する松下常慶(まつしたじょうけい)なのではないでしょうか。

徳川と井伊を結ぶ重要な武将としてキーパーソンとなる、この謎に包まれた松下常慶とはどのような人物なのでしょう。

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松下常慶(安綱/まつしたじょうけい・やすつな)の略歴

永禄元年(1558年)、松下連昌の四男として、母・松下長尹との間に生まれた。幼名等は不明だが、長じて松下安綱と名乗ったといわれる。妻は落合蔵人の娘。

遠江国浜松・白山神社の真言宗の別当寺、二諦坊鳳閣寺という一山の総称である「二諦坊」の出身者であるといわれており、後に天下人となった徳川家康に早くから仕えたともいわれている。

遠江国浜松を中心に活動した修験者(しゅげんじゃ)としての顔が広く知られているが、税制や国政の台所、築城技術などの政(まつりごと)に関してもその才を発揮したといわれており、徳川家の元で遠江を中心として三河・駿河などで働いたとされる。

天正十八年(1590年)、豊臣秀吉の小田原征伐によって関東を支配していた北条氏政・氏直親子が滅ぼされ、東海道を支配していた徳川家康が三河・遠江・駿河から関東へと移封されると、松下常慶も常陸国鹿島郡と武蔵国多摩郡・都筑郡の三郡に合わせて740石を賜ることとなった。

寛永元年(1624年)7月13日死去。享年67。

山伏、修験者、行者、そして徳川家臣‥色々な顔を持つ謎の男・松下常慶

この松下常慶という人物は、なかなか謎に包まれたミステリアスな人物です。

実在していた、実際にいた人物であることは当然間違いありません(笑)。しっかりとした信頼のおける同時代資料にその名を残していますし、子孫もたくさん残しており、常慶以降の松下家は徳川政権下で大きく隆盛しました。

謎が多く残るというのは、資料によってこの松下常慶という人の印象が大きく変わるからです。

「二諦坊(にていぼう)」に所属する修験者であるという事は間違いないでしょう。修験者といえば分かりにくいかもしれませんが、山伏(やまぶし)と考えてもらったらわかりやすいかもしれません。行者(ぎょうじゃ)とも言いますね。

小さい帽子のような頭襟(ときん)を被って袈裟(けさ)や篠懸(すずかけ)をまとい、足には脚絆(きゃはん)を着用して錫杖(しゃくじょう)や法螺貝(ほらがい)を携行するといったスタイルが一番イメージしやすい山伏の姿でしょうか。ともかく、時代劇などでは結構よく見かける姿だと思います。

修験者として各地を回っていたこの松下常慶は、遠江国の井伊氏と関わりの深い、南渓和尚(なんけいおしょう)らのいる「龍潭寺(りょうたんじ)」にもよく訪れていたという説もあります。

山伏、修験者、行者‥山の男として自分に厳しく律し修行していた松下常慶のどこがいろいろな顔を持っているというのでしょうか。

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井伊直政と徳川家康を結びつけた?情報収集員であり忍び・スパイ的役割も

おんな城主直虎という大河ドラマは、脚本家の森下佳子さんのオリジナル脚本のドラマですが、その元となっているのは、井伊氏の歴史を描いた井伊氏の家伝である「井伊家伝記」という資料を基にしてあります。

そしてその井伊家伝記の中での松下常慶は、「物見」であったという事が記されているのです。ここでいう「物見」とは斥候とか自分の領内や敵国の様子を探るという意味を持った言葉です。つまり、隠密に行動していた忍びのような役割と言い換えることもできます。まさに全国を飛び回る修験者にうってつけの任務であるとも言えますね。

恐らく直虎の中での松下常慶はそういった役割を担った人物として描かれるのだと思いますね。誰のために情報を集めていたのかというのは、もちろん徳川家康でしょう。要は徳川家康の隠密スパイ的役割を担っていたというような側面が強くなるのではないでしょうか。

もちろん井伊氏と徳川家康を結びつける役割にも大きく関わってくるはずです。

徳川四天王として徳川家康の天下取りに大きく貢献した井伊直政(虎松)は、徳川家康の家臣となるために直政の母・奥山ひよ(しの)を一旦は松下清景(源太郎)という人物の妻として嫁がせ、直政を松下家の養子としたうえで家康に出仕させたと伝えられています。

この直政の母が嫁いだという松下清景は、松下常慶の兄であるという説もあります。というより、恐らくその可能性が高いと思いますね。一連の動きの中でこの松下常慶が大きく関わったのは間違いないのではと思います。

まさに井伊氏の命運に大きく関係するキーパーソンです。


「ごちそうさん」の源太役、和田正人さんが演じる松下常慶

次々と男子を失い、家としての危機に陥った井伊氏。そんな井伊氏と徳川家を結びつけ、さらに直政と家康との関係にも大きく関わったであろう松下常慶。そんな松下常慶を演じるのが、今や若手俳優の中でも貴重なバイプレーヤーとして高い評価と人気を得ている和田正人さん。大河ドラマは初出演となります。

意外ですよね、和田正人さんが大河ドラマ初出演であるという事実。それくらいに思ってしまうのは、4年前に出演した同じNHKの大人気朝ドラ、「ごちそうさん」でのインパクトが大きかったからでしょうか。あの「ごちそうさん」での泉源太役は本当に素晴らしかったですよね。主人公のめ以子(杏)の幼馴染でありよき理解者であり、ほのかに恋心を寄せながら見守る心優しき騎士(ナイト)のような人物でした。

草彅剛主演の「スペシャリスト」での裏切り者の刑事役も素晴らしかったですね。悪役もいいんですよね、和田さんは。個人的にはもっと個性的でサイコパスな悪役が見たい俳優さんですね。

2017年には岡田准一主演の超大型歴史映画「関ヶ原」への出演も決定。しかも役柄は東西両軍の勝敗の行方のカギを握る黒田長政役。個人的にはこれも絶対に見逃せません。

今回は待望の大河ドラマデビュー。しかもその役どころは非常に重要。ドラマ内でもしっかりと存在感を発揮してくれることでしょう。行動力があり、理知的で非常に有能な武将、松下常慶。今から登場が非常に楽しみなキャラクターですよね。

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