【大河ドラマキャスト】直虎の曾祖父で一族長老の井伊直平と直親の実父で小野家の謀略に散った井伊直満

井伊直平(いいなおひら) 演:前田吟

井伊信濃守直平の略歴

遠江国井伊谷の国人領主、井伊氏の第二十代当主。官位は信濃守(しなののかみ)。

井伊直氏の子として生まれる。生年は文明十一年(1479年)説と延徳元年(1489年)説があり、どちらが正しいかははっきりわかっていない。

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時期は不明だが、嫡男の井伊宮内少輔直宗に家督を譲ったが、その直宗が天文十一年(1542年)の今川義元による三河国田原城攻めに従軍して戦死。井伊家の家督は直宗の嫡男である井伊直盛へと受け継がれた。

井伊家は井伊直盛が当主となり、男子のいなかった直盛は、直平の子であり直盛の叔父である井伊直満の嫡男・井伊直親を跡継ぎとして養子に迎える事によって盤石の体制となるかと思われたが、直親の実父である直満と、直満の弟である直義が井伊家老・小野政直(道高)の策略によって今川義元に誅殺され、幼少であった直親も井伊谷を脱出して潜伏生活を余儀なくされてしまう。

井伊家18代当主である直平の孫・直盛も永禄三年(1560年)の今川義元による尾張征伐への従軍の際、織田信長の桶狭間での奇襲によって義元や大勢の家臣とともに討死。小野政直の死とともに井伊谷への帰還を果たしていた井伊直親が井伊家第23代当主となった。

しかしその直親も永禄五年(1562年)、小野政直の嫡男・小野政次(道好)の讒言によって今川義元に討たれて死亡。後継者である直親の嫡男・虎松(後の井伊直政)はまだ生まれて間もなかったため、20代当主の井伊直平が井伊氏の実質的な当主に復帰して虎松の後見役となり、家臣の中野直由とともに家を取り仕切るという体制となった。

翌永禄六年(1563年)、今川家から離反した天野景泰・元景親子の籠る社山城攻めの際に急死した(死因は毒殺説や討ち死に説、病死説など諸説あり)。享年は85説と75説とがある。

直平の死によって井伊家の男子継承者はほぼいなくなり、以降は虎松成人までの間を直平のひ孫に当たる次郎法師が名を井伊直虎と変えて乗り切ったといわれている。

今川家との宿命とともに生きた直平の人生

直系男子が次々と悲劇の死を迎えていく中、一族の最長老として死の間際まで井伊氏を引っ張った存在がこの井伊直平です。直盛や直親にとっては祖父に当たり、直虎や直政にとっては曾祖父(ひいおじいさん)に当たるのですから、驚きですよね。

息子の直満、直義、孫の直親は小野一族によって今川家の手で死に至らしめられ、息子の直宗と直盛は今川家の戦において戦死しました。言ってみれば、今川家のために大切な一族を次々と失った井伊直平。直平自身も最後は今川氏真による社山城攻めの際に命を落としています。まさに直平の人生は今川家と切っても切れないものであったともいえる人生です。

そして上記した息子や孫らだけではなく、直平の娘(ドラマの中では佐名と名乗る)は今川家の親族である一門衆の関口親永に嫁ぎ、後の徳川家康の正室となった築山殿(瀬名)を生んだといわれています(築山殿の母親に関しては異説あり)。そして、物語の重要な人物である龍潭寺の南渓和尚はこの直平の養子でもあります。

これだけ見てみても、この「おんな城主 直虎」でこの直平という人物がどれ程重要なのかはお分かりいただけるかと思います。当然、ドラマの中だけでなく、史実における井伊氏の中でも非常に重要な人物であることはいうまでもありません。


善人役から悪人まで演じる前田吟 五度目の大河は井伊家の長老役

戦国時代井伊氏の大黒柱ともいえる井伊直平。そんな井伊氏の重鎮を演じるのが、大ベテラン俳優の前田吟さん。大河ドラマは1968年の「竜馬がゆく」、1981年の「おんな太閤記」、1989年の「春日局」、2006年の「功名が辻」に続いて、11年ぶり5作目の出演となります。

大河ドラマでの「おんな太閤記」、「春日局」もそうですが、前田吟さんといえば、橋田寿賀子作品というイメージが強い人も多いのではないでしょうか。「渡る世間は鬼ばかり」の野田良役は当たり役ですよね。しかし、大映ドラマの看板シリーズとなった「赤い」シリーズでの悪役も個人的には外せません。物心ついて初めて見た前田吟さんのこの「赤い」シリーズが自分としては一番印象深いといっていいかもしれません(笑)。あ、もうひとつ「積み木崩し」のお父さん役も凄く印象に残ってますね。高部知子さんのお父さん役、つまり穂積隆信さんの役です。

善人役から悪役まで幅広く演じられる前田吟さんですが、今回は戦国の世を生き抜いた老将・井伊直平役。豪快な前田吟が見られそうですね。これまでの大河ドラマの役どころとはまた違った前田さんが見られそうです。

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井伊直満(いいなおみつ) 演:宇梶剛士

井伊直満の略歴

別名を彦次郎という。受領官位名は信濃守。

父は井伊氏第二十代当主の井伊直平。生年は不明。兄は二十一代当主の直宗、弟に直義、直元、築山殿の母、義兄弟(実の弟説も)に龍潭寺の南渓瑞聞(なんけいずいもん)がいる。

兄・直宗が戦死し、甥の直盛が井伊氏の22代当主を継いでいたが、直盛には男子の世継ぎがいなかったため、直盛にとっては従兄弟にあたる直満の息子・直親が直盛の娘(次郎法師/後の井伊直虎)に嫁いで養子となる事で井伊氏の次期当主となるはずであったといわれている。

しかし、直親の次期当主になる事を前提とした養子入りに対して井伊家臣の間では異論があったといわれており、親今川的な色合いの強かった家老の小野和泉守(おのいずみのかみ)は、井伊直満に今川に対する叛逆心ありと今川義元に告げたため、井伊直満と弟・直義は自害に追い込まれたといわれている。

なお、直満の子で直盛の養子となった直親は、直盛戦死後に井伊家第十九代当主となった。

残念すぎる宇梶剛士の1話退場 後は忘れ形見の井伊直親へ

実子・直親の井伊家当主となる姿を見ることなく今川義元によって死に追い込まれた井伊直満を演じるのは宇梶剛士さん。大河ドラマは2001年の「北条時宗」、2004年の「新選組!」、2012年の「平清盛」、2014年の「軍師官兵衛」以来、3年振り5作目の登場となります。

この宇梶さんもどれも印象深い役ばかりですねえ。

平清盛での源頼政も良かったですが、軍師官兵衛での備中高松城主・清水宗治役もカッコよかったですよね。湖面に浮かべた舟の上で城兵や毛利家を救うために割腹して果てる姿はしびれましたね。清水宗治という名将の名を世に知らしめる熱演でした。

さらに、「新選組!」での西郷隆盛役も良かったですね。この作品における西郷どんはどちらかというとポジション的には悪役側であり、かなり腹黒さを兼ね備えた人物として大河ドラマでの西郷隆盛の中では異色中の異色ともいえる役だったのですが、宇梶さんの演技が素晴らしかったですね。とにかく、きっちり見せ場を作って印象に残っているものばかりです。

そんな宇梶さんが演じる井伊直満ですが、残念ながら第1話で死亡するという役割の様です(涙)。

まあスケジュールの都合などもあるのかもしれませんが、1話で退場というのは非常に勿体ないですよね。贅沢すぎでしょ、NHKさん。

しかし宇梶さんの事ですから、1話だけでもしっかり爪痕残していってくれることでしょう。後は直満の残した亀之丞(井伊直親)がきっちりと引き継いでくれることでしょうしね。

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