マーティ・フリードマンって誰?世界的なへヴィ・メタルバンド・MEGADETHメンバーで、日本人よりも日本を愛する男です

マーティ・フリードマンというアメリカ人ミュージシャンをご存知でしょうか?

日本の芸能界で活躍しているくるくるパーマ(死語?w)で長髪の人です。ファンタのCMでThe ALFEEの高見沢俊彦や谷村奈南、元横綱の曙や氣志團の綾小路翔とともにロック・バンドを組んでいた人です。

その他にも相川七瀬のバックバンドを務めたり、ももくろに楽曲提供してライヴで演奏したり、タモリ倶楽部の「空耳アワー」に出演したり、日本の芸能界・音楽界での仕事は多岐にわたっており、名前は知らなくとも多分どこかで見た事のある人だと思います。

マーティ・フリードマン 「やりたい音楽は日本にしかない」

そんなマーティのインタビュー記事です。

日本を愛してやまないアメリカ人。

しかし、日本の誰よりも日本を理解し、日本を愛している日本人より日本人らしいアメリカ人。

そんなマーティ・フリードマン。

わたしが知っている範囲ですが、この愛すべきミュージシャンの事をちょっとだけ紹介したいと思います。

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天才ギタリスト・マーティ、世界へと飛び立つ

マーティ・フリードマンは1962年12月8日生まれの53歳。アメリカのワシントンD.C.近郊出身です。

ハワイというバンドを組み、インディーズで数枚のアルバムを出すなどの活動を続けていたマーティに転機が訪れるのは1987年。当時、弱冠17歳にして天才ギタリストとして名を馳せていたジェイソン・ベッカーとともに「カコフォニー」というバンドを結成するのです。

このカコフォニーというバンドが所属していたシュラプネル・レコーズというのは、アメリカのインディーズ・レーベルなのですが、日本のへヴィ・メタルファンには結構有名なレコード会社です。このシュらぷネルの創始者はマイク・ヴァーニーという人なのですが、この人は80年代に凄腕の若いギタリストをこれでもかと集めてガンガンレコードデビューさせます。クラシカルでテクニカルな彼らのアルバムは、一部のへヴィ・メタルファンから熱狂的に支持される事になります。ちなみに、日本でも大人気だったMr.BIG(ミスター・ビッグ)のギタリスト、ポール・ギルバートもこのマイク・ヴァーニーに見出されて世に出た一人です。

当然、このカコフォニーの売りはジェイソン・ベッカーとマーティ・フリードマンという二人の速弾きギタリストでした。二人のその超絶ギタープレイは一部のへヴィ・メタルマニアやギターフリークに受け、一躍マーティはその名をへヴィ・メタル界に轟かせるのです。ちなみにマーティの盟友ジェイソン・ベッカーはその後、元Van Halen(ヴァン・ヘイレン)のデヴィッド・リー・ロス・バンドへ加入し、ステップアップが期待された矢先に難病である筋萎縮性側索硬化症(略称ALS)を発症、ミュージシャン活動が困難になり、現在も闘病中です。

カコフォニー在籍中に2枚のアルバムと1枚のソロ・アルバムを発表したマーティですが、カコフォニーは解散してしまいます。カコフォニーはへヴィ・メタルファンの間では一定の評価を得ましたが、まだまだ知名度的にはマイナーなものであり、あくまでコアなファン限定といったものでした。

そんな彼のギター・プレイに目を付けた一人の天才ミュージシャンがいました。

そう、当時アメリカにおいて破竹の勢いで快進撃を続けていたスラッシュ・メタルバンド、Megadeth(メガデス)のリーダーであるデイヴ・ムステインです。

 

マーティ・フリードマン、その名は世界へ轟く

メガデスというバンドは、元Metallica(メタリカ)のメンバー、デイヴ・ムステインが結成したアメリカのスラッシュ・メタルバンドです。

一般的にスラッシュ・メタルとは、へヴィ・メタルの中においてもさらにスピーディでへヴィな音楽を言います。デイヴが在籍していたメタリカも当時はそうカテゴライズされていましたし、他にもアンスラックスやスレイヤーといった、後にメガデスと共にスラッシュ四天王と呼ばれたメジャーバンドもいました。

そのギターのテクニックを買われたマーティは1990年にデイヴ・ムステイン率いるメガデスに加入します。

当時のメガデスはへヴィ・メタル界では知らない人はいない程の存在であり、一般の音楽ファンにも知名度を広げていた、まさにビッグ・バンドでした。このメガデス、デイヴ・ムステインとベースのデイヴ・エレフソン以外のメンバーが固定しないのが悩みの種でした(デイヴの難しい人間性に問題があったのが一番の原因ですがw)。3枚のアルバムをリリースしていましたが、ギタリストは既にマーティで3人目だったのです。

メガデスもマーティも大好きだった自分的には嬉しかった半面、不安もありました。暴君(笑)デイヴ・ムステインとうまくやっていけるのか?あのマーティの速弾きやメロディアスなギターはメガデスにフィットするのか?この2点です。

そして、加入間もなくメガデスはアルバム「Rust In Piece」を発売します。

不安は杞憂に終わりました。マーティの加入による化学変化(もちろんいい意味)は凄まじく、もともと持っていたメガデスの(というよりデイヴ・ムステインの)攻撃的かつインテレクチュアル(知的)な音楽性に加えて、演歌大好きな(笑)マーティの独特のメロディアスなギターがメガデスの曲に緩急をもたらし、メロディアスという今までのメガデスになかった武器を与えたのです。

とともに、アルバム全編で弾きまくっているマーティのギターを聴いて、

「あ、少なくともデイヴはマーティのギターを評価してくれている」

と、ホッとしたものです。自身も優れたギタリストであるデイヴは、マーティのギターが気に入らなければ自分が弾くだけの事なのです。

このアルバムはスラッシュ・メタルとカテゴライズされていたメガデスをさらに広い世界へと押し上げ、グラミー賞にノミネートされるほどの大ヒットを記録します。

続いてリリースされたアルバム、「Countdown to Extinction」はさらに支持を広げ、何とビルボードのアルバムチャートで全米2位(!!)を記録。メガデスのキャリア・ハイとなる大ヒットとなります。ここに至っては既にメガデスをスラッシュ・メタルバンドと呼ぶ人は殆どおらず、へヴィ・メタル、ハード・ロック界を代表する大物バンドというべき存在になったのです。

その後、「YOUTHANASIA」(1994年)、「CRYPTIC WRITINGS」(1997年」、「RISK」(1999年)とアルバムを出しますが、1999年にマーティは音楽性の相違を理由にメガデスを脱退します。思いっきりポップな音楽か思いっきりへヴィな音楽がやりたかったマーティに対して、へヴィな路線からどんどん一般的なロックへと近づいていくデイヴの方向性がズレていった末の結果でした。

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孤高のギタリスト・マーティ、憧れの地・日本へ

メガデスを脱退したマーティは2004年にかねてからの憧れの地・日本へとやって来ます。

来日ではなく、移住です。仕事が決まっていたからというわけではなく、ノープランでの移住です。それだけ日本が好きだったのです。

その後、日本のアーティストのバックで演奏したり、楽曲提供やプロデュース業、さらに芸能活動もしながらアーティストとしての創作活動など、現在まで様々な仕事を精力的に行っています。2012年にはテレビ番組「題名のない音楽界」で共演した、9歳年下の日本人チェロ奏者と結婚(再婚)し、幸せな家庭を築いています。

それにしても不思議なのは、これだけの大物ミュージシャンがなぜ日本に住んで芸能活動をしているのか?という事です。

このマーティ、17歳の頃にハワイに住んでいたのですが、その時に日系人の人々が聴いていた日本の曲に感銘を受けて日本の音楽に興味を持ち、その後ラジオから流れていた「演歌」に強く惹かれたのだそうです。彼の奏でるギターのメロディが何となく東洋っぽい、オリエンタルなメロディなのはそんなバックグラウンドがあるのです。マーティの日本好きはメガデスにいる頃からへヴィ・メタルファンの間では有名でした。へヴィ・メタル専門誌の「BURRN!」でもマーティの日本好きはよく取り上げられていました。日本人を見つけると必ず日本語で話しかけてきたり、日本の演歌や歌謡曲について逆取材しまくるんだとか。当時はそんなマーティを微笑ましく思っていたのですが、何年もの後にまさか本当に日本に移住して活動しているなんて誰が思ったでしょう。

日本で活動している間には再結成したメガデスからの復帰要請もあったのですが、それも断って日本で活動しているのです。アメリカ人からしてみれば、「変わり者」なんでしょう。しかし、日本人であるわたしにとってはこれだけの人がこれだけ日本を愛してくれているというのが嬉しくてたまりません。もちろん、メガデスファンの自分からしてみれば、メガデスに戻ってまたアドレナリン出まくりのアルバム作って欲しいってのもありますが・・・(汗)

彼は演歌だけではなく、B´zやZARD、相川七瀬などの日本のロックや歌謡曲なども大好きです。メガデスのデイヴ・ムステインはマーティ脱退後のインタビューで、

「マーティはメガデスをB´zのようなバンドにしたかったんだ」

と話していたくらいですwww

マーティ曰く、日本の音楽には「魔法」があるのだそうです。自分のやりたい音楽は日本にしかない、と。

1991年に大阪・厚生年金会館で観たメガデスの来日公演。

デイヴ・ムステインの右隣で長髪を振り乱しながらメロディアスで華麗なギターを弾きまくるマーティは間違いなく世界最高のミュージシャンでした。

そんなマーティは今、他のミュージシャンたちが届かない境地に立って下界を見下ろしている・・・そう、正に仙人のような存在にわたしには思えてならないのです。

これからも素晴らしい音楽を作り続けてください。そして、いつまでも日本を愛してください、マーティ。

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