珠玉の名作が揃うNHK大河ドラマオープニング曲 独断と偏見で選んだ大河OPベスト10 異論は認めますw

2016年1月放送開始のドラマ「真田丸」で55作目となるNHK大河ドラマ。1963年に「花の生涯」でスタートして以来、実に53年目を迎えます。

この大河ドラマの楽しみの一つがオープニング。

毎年、さすがNHK!!と唸らされるほどの圧倒的なクオリティを誇っています。作曲家も大物揃い。わたくし、数年前にNHKから通販で「NHK大河ドラマテーマ音楽全集」DVD全2巻を買ってしまいました。素晴らしいの一言です。売る気はもちろんありません(笑)

無謀にもこの名作揃いの大河オープニングテーマ曲のベスト10を選んでみたいと思います。

ちなみに、曲だけというよりも映像との合わせ技や個人的思い入れも多分に含まれております(爆汗)

異論反論あろうかと思いますが、基準はただ一つ!!「俺の好きなオープニングテーマ」!!これだけですのでどうかご容赦をw

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10位 徳川家康

1983年放送 音楽:富田 勲 主演:滝田 栄

オープニングの映像は山から出でる湧水が小川になり、滝となって落ち、大河となって海へ・・という流れになっています。恐らくこれは今川家の人質として過ごした家康が、やがて今川より独立し、大名となって最終的に天下人になるという彼自身の人生を表現しているのだと思います。

その映像に負けず劣らずの名曲です。力強い男性コーラスの声が印象的な、重厚で威厳を感じさせる名曲です。天下人・家康の一生をたったの3分で表現し、感動させてしまう富田勲の手腕には脱帽するしかないですね。

ちなみにこのドラマで役所広司が演じた織田信長を超える信長を32年経った今でもわたしは見る事が出来ていません。

9位 風林火山

2007年放送 音楽:千住 明 主演:内野聖陽

ここ最近の大河ドラマの中では屈指の王道・硬派路線、「風林火山」のテーマ曲です。その大河の王道を行くが如く、テーマ曲も正に大河の王道に相応しいスケールの大きな曲です。武田信玄の軍師・山本勘助の一生を描いたドラマなのですが、武田と言えば騎馬隊。オープニング映像では草原を疾走する無数の騎馬隊の姿が流れます。その騎馬隊を現すかの如き疾走感と躍動感に溢れた曲となっています。

曲が始まる前の内野聖陽による風林火山の詩、“疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し”の朗読の後に始まるこの激しく勇壮な曲は、静かな朗読との静と動の対比と合わせて身震いするほどの興奮を与えてくれます。

8位 風と雲と虹と

1976年放送 音楽:山本直純 主演:加藤 剛

関東の風雲児・平将門の生涯を描いたこの作品。OP映像は野原を駆ける一頭の馬が描かれています。激しく流れゆく雲の中を駆ける馬の映像のバックで流れるミドルテンポのテーマ曲は正にこの映像にピッタリの荘厳な曲となっています。

ちなみに真田丸を手掛ける脚本家・三谷幸喜はこの風と雲と虹との大ファンであり、「新選組!」のテーマ曲を服部隆之に依頼するときにこのオープニングを意識したと言います。そして、作曲家の服部に対して「山本直純になりきって曲を作って欲しい」と依頼したそうです。

ちなみにこの風と雲と虹とのテーマ曲、主演の加藤剛さんの朗読入りバージョンもあります。それだけ人気の高い曲だったという事です。興味がある方は探してみられてはいかがでしょうか。

7位 花の乱

1994年放送 音楽:三枝成彰 主演:三田佳子

桜の中での能の舞いで始まるこの「花の乱」のオープニング。静かなピアノの旋律で幕を開けます。やがて川や森、滝の流れ、荒廃した都、そして昇る太陽に日食の映像。それに合わせるかの様に徐々に静かに盛り上がっていく音楽。その中で舞い続ける女。光と影の対比を見事に表現する映像美。そしてそんな美しき和の世界を表現した三枝成彰の名曲との見事な融合。これを様式美と呼ばずして何と呼べばいいのでしょう。

低視聴率によって不当な評価を受けているドラマ自体の素晴らしさとともにこのオープニングの再評価もなされる事を切に願います。

ちなみこの曲も都はるみが歌う歌詞付きの歌謡曲風ヴァージョンがあるそうです。わたしは聞いた事がないので説明は省略しておきます(苦笑)

6位 赤穂浪士

1964年放送 音楽:芥川也寸志 主演:長谷川一夫

日本人なら誰もが聞いた事があるであろう「忠臣蔵」。その忠臣蔵の決定版ともいえる大河ドラマ第2作目・赤穂浪士のテーマ曲。作曲はあの大作家・芥川龍之介の次男、大作曲家・芥川也寸志。

わたしはこの放送当時、まだこの世に影も形もありません(笑)しかしこの曲はまだ小さかった子供の頃から知っています。忠臣蔵のテーマと言えばこの曲です。日本人の琴線に触れる忠臣蔵のストーリー。そして日本人の琴線を揺さぶるこのテーマ曲。日本人らしさをこれでもかと表現しているこの曲を聴くたびに「日本人で良かった」とつくづく思う曲です。

恐るべきは芥川也寸志。親が親なら子も子です。「トンビから鷹が生まれる」ということわざがありますが、鷹はやはり鷹を生んだのです。

5位 天地人

2009年放送 音楽:大島ミチル 主演:妻夫木聡

何の前触れもなくいきなりフェードインする金管楽器による勇ましい主旋律でいきなりノックアウトされてしまいます。この言葉が適切かどうかはわかりませんが、とにかくカッコイイのです。ひたすらカッコよく、それでいて大河ドラマに相応しい重厚さも兼ね備えた名曲です。

甲斐の武田とともに戦国時代きっての人気を誇る越後の上杉家。その家老である直江兼続の生涯を描いたこの作品。まさに上杉の勇猛さを見事に連想させる素晴らしいオープニングです。

ラストで山の頂より下界を見下ろす兼続の姿はこの素晴らしいオープニングの最後を飾るにふさわしい映像です。

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4位 武田信玄

1988年放送 音楽:山本直純 主演:中井貴一

はい、風と雲と虹とに続いて山本直純2曲目のベスト10入りです。そして武田家の物語も風林火山に続いて2作目のベスト10入りです。

この曲を4位にしないといけないとはね。やっぱ大河の曲は層が厚いですな(涙)。

武田家の旗印と言えば風林火山。このオープニング映像はその風林火山をイメージして作られています。風・林・火・そして最後は山。この順に映像は流れてゆきます。そして、その風・林・火・山を見事に音楽へと昇華させてしまう山本直純の天才ぶり。曲はまさに風のように疾く、林のように静かに、火のように燃え盛り、そして雄大にそびえ立つ不動の山の如く、見事な起承転結を持って展開されます。

風と雲と虹とのテーマ曲もそうですが、この山本直純という作曲家は音楽で映像を思い描かせる事の出来る稀有な人だと思います。

番外編 準大河と呼ばれるドラマ

ベスト3に行く前にどうしても触れておきたい作品がありますので、少しだけ(笑)。

1984年から1986年に放映されたNHK新大型時代劇の「宮本武蔵」「真田太平記」「武蔵坊弁慶」、さらに2009年から2011年の足掛け3年にわたって全13話が放送されたスペシャルドラマ「坂の上の雲」の4作は大河ドラマに準ずるという意味で「準大河ドラマ」と呼ばれています。

この準大河ドラマの4作品のテーマ曲がこれまた揃いも揃って名作揃いなのです。しかしこの記事は大河ドラマのベスト10。涙を呑んで入れる事が叶いませんでしたが(いや別にあんたのさじ加減でしょーがw)、あまりに惜しいので番外編として少しだけ紹介させていただきます。

宮本武蔵

1984年放送 音楽:三枝成彰 主演:役所広司

三枝成彰さんの作る曲はどれも素晴らしいですが、これもまた素晴らしい曲。武蔵のほとばしるようなギラギラした野生の部分を完璧に音で表現しています。逆光で走る武蔵の目だけが光っている映像は役所広司さんの目力ならでは。「徳川家康」における信長と同じく、30年以上を経た今でもわたしの中でこの武蔵は誰も超える事が出来ていません。

真田太平記

1985年放送 音楽:林 光 主演:渡瀬恒彦

ご存知真田物の最高峰ドラマ。駆ける騎馬隊と真田六文銭の旗が立ち上がるところから始まり、その後は1本の木の1年の移り変わりで映像は流れます。そしてそのバックに流れる音楽。美しいチェロとバイオリンの二重奏を中心に終始淡々と流れますが、後半のクライマックスから最後までのドラマチックな展開には何度聞いても心を打たれます。

武蔵坊弁慶

1986年放送 音楽:芥川也寸志 主演:中村吉右衛門

作曲は「赤穂浪士」の芥川也寸志。これまた素晴らしい。同じフレーズを繰り返しながらも微妙にアレンジを加えつつクライマックスへと向かう芥川節が炸裂しています。この音楽を聴くたびに吉右衛門弁慶の衣川での立ち往生や安宅の関でのシーンが浮かんできて涙が出そうになってしまいます。もしこのランキングに入れれるのであれば、ベスト5には入る名曲です。個人的には「赤穂浪士」よりもこちらの方が好きかもしれません。

坂の上の雲

2009年~2011年放送 音楽:久石 譲 主演:本木雅弘

とにかく美しい。美しすぎる曲。それ以外に言葉はいりません。文句なしの名曲。これも絶対に上位にランクします。途中で歌手が変わりましたが、おススメは断然初代のサラ・ブライトマンの方ですね。

3位 花燃ゆ

2015年放送 音楽:川井憲次 主演:井上真央

いよいよベスト3です。いろいろご不満もあろうかと思いますが、あと少しですからね(笑)

最低視聴率を記録した事ばかりが話題になっている感のあるこのドラマですが、オープニングテーマ曲は近年稀に見る傑作です。作曲は川井憲次。コーラス部分の歌メロなどはもはや川井節といってもいいほど川井憲次です。とにかく凄い曲です。

志方あき子さんの歌声はあまりに美しく切なく、主人公である文の健気さを表現しているようであり、男性コーラスの燃え上がるような力強さは吉田寅次郎松陰や幕末に若き命を散らした長州志士たちの魂の咆哮と言ってもいいほど、聴く者の魂に時に激しく、時には優しく入り込み、そして揺さぶります。

この曲において男性コーラスが歌っている歌詞、あれは松陰が処刑される前に牢獄で書いた「留魂録」の中の一節です。聞き取りにくい部分もあるでしょうからご紹介しておきます。

 

愚かなる 吾れの事をも 友とめづ人は わがとも友と

吾れをも 友とめづ人は わがとも友と めでよ人々

吾れをも 友とめづ人は わがとも友と めでよ人々 燃ゆ

【歌詞の意味】

愚かなるわたしを友として大切に思ってくれる人がいるのであれば、わたしの友もわたしと同じように大切に思ってあげてほしい

 

という意味です。わたしがこの歌詞の意味を知ったのはつい最近です。

志半ばで終えた松陰の生涯と照らし合わせると全てがとてつもなく高尚なものであると感じさせられます。自分亡き後も友たち(松下村塾の若き志士たち)を気遣うこの松陰の想いには人間というものの在り方を考えざるを得ません。

と同時にこんな素晴らしい詞に乗せるに相応しい曲を作ってくれた川井憲次さんに感謝するのみです。

2位 太平記

1991年放送 音楽:三枝成彰 主演:真田広之

何度でも言います。三枝成彰の曲はどれも素晴らしい。「花の乱」も「宮本武蔵」も。しかしこの曲「太平記」はそれらを凌駕してしまっています。

「赤穂浪士」「武蔵坊弁慶」を作った芥川也寸志が同じメロディーを基調としながら微妙な変化によって展開させて心を打つ天才だとすれば、この三枝成彰の真髄は同じメロディーを使わずにドラマティックな曲を作り上げる天才だと言えるのではないでしょうか。

冒頭で流れる中世日本へとタイムスリップしたかの如き錯覚を起こさせるのは雅楽で使われる篳篥(ひちりき)というものだそうです。このイントロで始まり、勇壮な男性コーラスの歌声が入ってきます。しばらく続いた後に嵐のように突如なだれ込む金管楽器と打楽器によって曲は激しく急展開を見せます。そこからはひたすらドラマティックにカッコよく最後まで突っ走ってしまいます。

2分27秒しかないのかと思わず思ってしまうほど曲に引き込まれる濃密な時間。起承転結のお手本のような作品であり、勇壮さ、スケールの大きさ、ドラマ性、曲展開全てにおいて完璧であると言ってもいいでしょう。

まさにドラマの内容そのままの、敵味方が一晩で入れ替わるほどの動乱の時代をこれ以上ないほど表している曲です。

もう一度言います。全てが完璧な2分27秒なのです。

1位 新選組!

2004年放送 音楽:服部隆之 主演:香取慎吾

わたしの中での1位はこの曲です。

理由はただ一つ。何度聴いても泣けるから。

駄目ですか?この曲を聴くたびに新選組の隊士たちの姿が思い浮かぶのです。近藤が、土方が、総司が、山南が、源さんが、斎藤が、永倉が、原田が、平助が・・

彼らの笑顔や勇姿、そして友への想い、最後の姿が一瞬でフラッシュバックしてくるのです。どう考えてもこの曲以外に1位は考えられませんでした。

オープニング映像に写る、新選組の青い隊服を着て走る新選組の若者たち。最後にたどり着いた先にある誠の旗。隊士たちの新選組にかける思いがこれでもかというほど伝わってきます。

その後ろで流れるテーマ曲。トランペットで流れる軽快な主旋律。そしてジョン・健・ヌッツォのパワフルなコーラスが加わり、否が応にもテンションは上がります。そして歌詞が乗るのです。あの歌詞が。

 

愛しき 友は何処に

この身は 露と消えても

忘れはせぬ 熱き想い

誠の名に集いし 遠い日を

あの旗に託した 夢を

 

もう何も言う事はありません。涙腺は完全決壊です(苦笑)

新選組!を見ていた人であれば同意してもらえると信じています。

 

はい、以上で終わりですが、もちろんここに入っていない曲にも名曲はキラ星のようにあります。この記事を書くに当たって久々に「NHK大河ドラマテーマ音楽全集」DVDをもう一度すべて見直してみたのですが、NHKの底力をまざまざと見せつけられた気がしますね。

しかしやっぱ10曲に絞るのきっついわー。ベスト20にしとけばよかった(汗)

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