[大河ドラマ]歴代ナレーション(語り)作品別一覧 NHKアナウンサーに大女優、大御所俳優など

ドラマの印象を大きく左右する要素の一つがナレーション。語り手の口調などによってドラマの持つ世界観は変わってくるものですよね。

今まで数多くの名ナレーターたちが印象深い語りを聞かせてくれて来たのが、1963年(昭和38年)に始まって以来数多くの名作を世に送り出してきた日曜夜8時のNHK大河ドラマなのではないでしょうか。

主演俳優などに比べれば注目度は大きく劣るものの、ドラマの出来不出来に直結するともいえる重要な仕事、ナレーション。ここでは昭和時代の大河ドラマのナレーションを担当した人たちを一挙ご紹介したいと思います。

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大河ドラマ1作目は名優・小沢栄太郎!劇団民藝創設者・滝沢修も

年代順にご紹介していきましょう。まずは大河ドラマ草創期ともいえる1960年代です。

西暦 作品名   ナレーター 職業

1963 花の生涯  小沢栄太郎 俳優
1964 赤穂浪士  竹内三郎  NHKアナ
1965 太閤記   平光淳之助 NHKアナ
1966 源義経   小沢寅三  NHKアナ
1967 三姉妹   鈴木瑞穂  俳優
1968 竜馬がゆく 滝沢修   俳優
1969 天と地と  中村允   NHKアナ

俳優、NHKアナウンサー、半々といったところでしょうか。小沢栄太郎、滝沢修ととんでもない大物の名前が浮かんでいます。さすがは大河ドラマです(笑)。

そしてNHKアナウンサーの方々も多いのですが・・すみません、全員知りません(涙)。やっぱり生まれる前の時代のこの辺りは四十路半ばには非常にきついです。

個人的には鈴木瑞穂さんの語り口は思い出深いですね。特に個人的に印象深いのは、日テレの年末大型時代劇のナレーションですね。里見浩太朗さん主演の「忠臣蔵」「白虎隊」「田原坂」「五稜郭」、松平健さん主演の「奇兵隊」の年末時代劇シリーズ第1弾から5年連続でナレーションを担当されました。ドラマの出来も素晴らしかったですが、語りも良かったんですよね。名俳優にして名ナレーター、まさに多芸多才な名優です。

森本毅郎、和田篤、中西龍ら名調子の懐かしNHKアナウンサー達

続いて、名作を数多く輩出して安定期に入った1970年代大河ドラマの名ナレーターたちです。

西暦 作品名     ナレーター 職業

1970 樅の木は残った 和田篤  NHKアナ
1971 春の坂道    福島俊夫 NHKアナ
1972 新平家物語   福本義典 NHKアナ
1973 国盗り物語   中西龍  NHKアナ
1974 勝海舟     石野倬  NHKアナ
1975 元禄太平記   福本義典 NHKアナ
1976 風と雲と虹と  加瀬次男 NHKアナ
1977 花神      小高昌文 NHKアナ
1978 黄金の日日   梶原四郎 NHKアナ
1979 草燃える    森本毅郎 NHKアナ

これは意外な結果ですね。1970年代(昭和45年~54年)におけるナレーションは全作品NHKのアナウンサーが担当していらっしゃいます。

しかしさもありなん、でしょう。昔の大河ドラマのNHKアナによるナレーションを聞いているとやはり落ち着くのです。スッと説明・解説が耳に入り込んでくるんです。聞き心地がいいというか安心感があるというか・・やはり安定感は素晴らしいものがあります。さすがは語りを生業にしているプロだなあ・・とつくづく思いますね。

ちなみに1979年石坂浩二&岩下志麻W主演の「草燃える」のナレーターは森本毅郎さん。後にフリーとなって民法で大活躍したあのNHKアナブームの火付け役となった人気アナウンサーです。やっとよく知ってるアナウンサーが出て来ました(苦笑)。

あ、あと「国盗り物語」を担当した中西龍さんは、40代の人にはファンの多い「花のあすか組」のナレーションをされた方です。個人的に思い入れの深いドラマだったのでご紹介しておきます。

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奈良岡朋子、若尾文子ら女優のナレーションが目立ち始めた80年代後半

そして大河ドラマ高視聴率ベスト10のうち6作品を輩出している、大河黄金時代ともいえる1980年代を見てみましょう。

西暦 作品名    ナレーター 職業

1980 獅子の時代  和田篤   NHKアナ(2回目)
1981 おんな太閤記 山田誠浩  NHKアナ
1982 峠の群像   加賀美幸子 NHKアナ
1983 徳川家康   舘野直光  NHKアナ
1984 山河燃ゆ   和田篤   NHKアナ(3回目)
1985 春の波濤   柳井恒夫  NHKアナ
1986 いのち    奈良岡智子 女優
1987 独眼竜政宗  葛西聖司  NHKアナ
1988 武田信玄   若尾文子  女優
1989 春日局    奈良岡朋子 女優(2回目)

まだまだNHKアナの比率は高いですが、1980年代後半からは女優さんのナレーションが増えて来ました。特に橋田寿賀子作品の2本(いのちと春日局)は双方奈良岡朋子さんをナレーション専任で起用、歴代平均視聴率2位の高視聴率を記録した武田信玄では若尾文子さんを起用しました。

特に武田信玄の母である大井夫人役を劇中でも演じた若尾文子さんの「今宵はこれまでに致しとうございます」は流行語にもなったほど人気となりましたね。

さらに目立つのが、同じナレーターの複数回起用。特にNHKの和田篤アナウンサーは3度の起用という快挙を成し遂げています。個人的に和田篤さんといえば、1985年(昭和60年)放送の「真田太平記」のナレーションのイメージが強いです。あの真田太平記での語り口はしっかりと刻み込まれています。声は決して大きくはないのですが、非常によく通る美声の名ナレーションでしたね。3度も大河に起用されるのも納得。まさに語りのプロといった仕事人です。

狂言回しに外国人ナレーター、語りが多様化した1990年代

続いては1990年代に参りましょう。時代は昭和から平成へと移り、大河ドラマも史上初めて1年放映を短縮変更したという過渡期もありましたね。

西暦 作品名     ナレーター 職業

1990 翔ぶが如く1部 草野大悟  俳優
1990 翔ぶが如く2部 田中裕子  女優
1991 太平記     山根基世  NHKアナ
1992 信長      Rクリストフ
1993 琉球の風    北林谷栄  女優
1993 炎立つ     寺田農   俳優
1994 花の乱     三田佳子  女優
1995 八代将軍吉宗  江守徹   俳優
1996 秀吉      宮本隆治  NHKアナ
1997 毛利元就    平野啓子  フリーアナ
1998 徳川慶喜    大原麗子  女優(2回目)
1999 元禄太平記   国井雅比古 NHKアナ

1990年代に入ると完全にアナウンサーから現役俳優へとナレーター起用がシフトしました。中でも、ドラマ本編に出演している俳優さんがナレーションも担当するという兼業制が多くなりました。この中で挙げるだけでも、

ドラマ名     俳優   役名

翔ぶが如く(1部)草野大悟 海老原穆
翔ぶが如く(2部)田中裕子 西郷いと
花の乱      三田佳子 日野富子(主演)
八代将軍吉宗   江守徹  近松門左衛門
毛利元就     平野啓子 多美
徳川慶喜     大原麗子 れん

特に三田佳子さんはドラマの主人公である日野富子との主役兼ナレーターという初のパターンでした。さらに後にしばしば見られることとなる狂言回しとしてのナレーターというパターンも、八代将軍吉宗における江守徹さん(近松門左衛門役)で初めてお目見えとなりました。

さらには初の外国人ナレーターも「信長」で登場(ルイス・フロイスのナレーションという体)。

ナレーションが多様化していったのがこの90年代の大きな特徴ですね。

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ナレーション専任が増えた00年代、三谷幸喜新選組はナレーター無しの実験作

西暦 作品名   ナレーター  職業

2000 葵徳川三代 中村梅雀  俳優
2001 北条時宗  十朱幸代  女優
2002 利家とまつ 阿部渉   NHKアナ
2003 武蔵    橋爪功   俳優
2004 新選組!  なし
2005 義経    白石加代子 女優
2006 功名が辻  三宅民夫  NHKアナ
2007 風林火山  加賀美幸子 NHKアナ(2回目)
2008 篤姫    奈良岡朋子 女優(3回目)
2009 天地人   宮本信子  女優

21世紀に入っても俳優さんの起用がやはり目立ちますね。そんな中、NHKのベテラン女子アナとして「峠の群像」以来25年ぶりに大河ナレーションを務めた加賀美幸子さんはさすがですね。女性ナレーターの草分け的存在といっても過言ではないでしょう。

そして奈良岡朋子さんが「篤姫」で3度目のナレーター起用。これは和田篤アナウンサーと並ぶ大河ナレーション最多記録となっています(2017年現在)。

目を引くのは2004年の「新選組!」におけるナレーターなし。これは脚本家である三谷幸喜氏の発案によるものであり、同ドラマの大きな特色の一つといってもいいでしょう。

ドラマ出演との兼業は以下の方たちです。

作品名   ナレーター 役名

葵徳川三代 中村梅雀  徳川(水戸)光圀
北条時宗  十朱幸代  覚山尼(後の祝子)
義経    白石加代子 お徳

ドラマ中の役との兼任パターンは21世紀に入って減りましたね。ちなみに葵徳川三代の語りを務めた水戸黄門(中村梅雀)は、八代将軍吉宗と同じ狂言回しでのナレーションです。

個性派香川照之、シャアの池田秀一、ナレ死の有働由美子、最年少岡田将生ら10年代

そして2010年以降、現時点で決まっている作品までをご紹介しましょう。

西暦 作品名     ナレーター 職業

2010 龍馬伝     香川照之  俳優
2011 江       鈴木保奈美 女優
2012 平清盛     岡田将生  俳優
2013 八重の桜    草笛光子  女優
2014 軍師官兵衛   藤村志保  女優(途中交代)
2015 花燃ゆ     池田秀一  俳優
2016 真田丸     有働由美子 NHKアナ
2017 おんな城主直虎 中村梅雀  俳優(2回目)
2018 西郷どん    市原悦子  女優
2019 いだてん    未定

個性豊かな面々が揃いました。アナウンサーは真田丸を担当した有働由美子さんただ一人で、後は俳優さんばかりですね。

龍馬伝での香川照之さんの土佐弁での語り、赤い彗星・シャアの声でおなじみの池田秀一さんの「花燃ゆ」、史上最年少のナレーターながら素晴らしい語りを聞かせてくれた「平清盛」の岡田将生さん、「ナレ死」という造語が話題となった「真田丸」での有働由美子アナウンサー・・どの語りも非常に想いで深いものばかりですね。

中には、「軍師官兵衛」の序盤(第7話から)、頚椎圧迫骨折のために語りが藤村志保さんから元NHKのフリーアナウンサーである広瀬修子さんに交代という、大河ドラマ史上初の出来事もありました。

ここでのドラマの役との兼任は以下の通りです。

作品名 ナレーター 役名

龍馬伝 香川照之  岩崎弥太郎
江   鈴木保奈美 お市
平清盛 岡田将生  源頼朝

個人的に「平清盛」のナレーションに岡田将生さんと聞いた時は、「若過ぎでしょ、大丈夫かいな」と正直思いましたが、素晴らしいナレーションだったと思いますね。声は張りがあってよく通る声で活舌もよく、いかにも日の出の勢いの若武者・源頼朝といった感じでした。岡田さんには是非ともナレーションでの再登場を期待したいですね。

半世紀以上の日本テレビ史に残る名作を支えた名ナレーターたち

というわけで、現時点で語りが決まっている2018年「西郷どん」の市原悦子さんまで歴代大河ドラマのナレーターをご紹介しました。2019年の宮藤官九郎による大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」は残念ながらまだ主演の二人(中村勘九郎と阿部サダヲ)しか発表になっていないので未定としました。

最初期はNHKアナウンサーを中心としたしっかりとした語りを中心とし、徐々に俳優の起用を増やし、劇中キャラクターを起用、さらには狂言回しというパターンやナレーション無しなど試行錯誤を繰り返しながら作品ごとの色を出していった大河ドラマの語り。物語の語り部であるからにはその責任はとても大きいのですが、日本一の歴史と格調を誇るドラマに恥じぬ名ナレーター揃いだと思います。さすがはNHKです。

これからも大河ドラマが続く限りは色々な名口調がどんどん生まれていくのでしょう。それを毎年楽しみに出来るのもまた幸せの一つなのかもしれませんね。

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3 Responses to “[大河ドラマ]歴代ナレーション(語り)作品別一覧 NHKアナウンサーに大女優、大御所俳優など”

  1. 匿名 より:

    新選組・見参!

    副長・土方歳三!
    土方「フッ・・・」
    観衆(主に女)「キャーーー土方さんかっこいいー」

    1番組長・沖田総司!
    沖田「どうも」
    観衆(主に女)「キャーーー沖田くんかわいいー」

    局長・近藤勇!
    観衆「ウオーーーーーーーーーッ近藤ーーーッ」
    近藤「おい」

    • りぞっと より:

      ま、確かにそんなイメージですね(笑)

      ただし、実際の沖田総司はヒラメ顔でイケメンではなかったという説も有りますが・・

  2. 匿名 より:

    >沖田ヒラメ顔
    そこは突っ込んではいけない所ですよw

    近藤:手塚国光
    沖田:越前リョーマ
    土方:桃城武
    原田:菊丸英二
    井上(永倉):大石秀一郎
    山南:不二周助
    斎藤:海堂薫
    武田:乾貞治
    島田:河村隆

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