人気テレビ時代劇の名悪役俳優達(故人) 日本一の悪代官、スガカン、万七親分、刑事コロンボ、Mr.必殺シリーズなど

映画にテレビにと、昭和の時代に全盛期を迎えた日本の文化、「時代劇」。

しかし今や地上波の民放での連続時代劇はすっかり姿を消し、時代劇は受難の時代だといわれています。そして時代劇の衰退には時代劇を支え続けた名悪役ともいえる俳優さんが少なくなったことも関係あるのではと個人的には思います。

ここではそんなかつて隆盛を誇った時代劇を彩った名悪役たちをご紹介したいと思います。独断と偏見で選んだ個人的に大好きな時代劇の悪役俳優さん達です。

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菅貫太郎(すがかんたろう)享年59

名  前:菅貫太郎(すがかんたろう)
本  名:同じ
生年月日:1934年(昭和九年)12月12日
没年月日:1994年(平成六年)3月22日(満59歳没)
出  身:秋田県湯沢市

時代劇ファンの間では「スガカン」の愛称で愛された個性派悪役の菅貫太郎さん。工藤栄一監督作品の「十三人の刺客」で演じた残酷な若殿、松平斉韶(まつだいらなりつぐ)役はまさにはまり役となり、その後は名悪役として時代劇に欠かせない存在となりました。

とにかく強烈な存在感とその異常性を孕んだ抜群の演技力で唯一無二の存在でした。やられる時(成敗されるとき)の往生際の悪さやじたばたぶりもまた「スガカン」の代名詞でしたね(笑)。

稀代の時代劇悪役として名を馳せただけに、交通事故での59歳という若さでの死はあまりにも惜しいという他ありません。とにかく凄い俳優さんでした。スガカン死すともスガカンの名演は死なず!です。

神田隆(かんだたかし)享年68

名  前:神田隆(かんだたかし)
本  名:神田澄孝
生年月日:1918年(大正7年)4月14日
没年月日:1986年(昭和61年)7月13日(満68歳没)
出  身:東京市赤坂区(現:東京都港区)

ノーベル平和賞を受賞した日本の内閣総理大臣などを歴任した政治家・佐藤栄作似のマスクで大物フィクサー役から凄味のある黒幕役、悪代官まで様々な悪役を演じた神田隆さん。没後30年以上になりますが、やはりこの俳優さんもテレビ時代劇の悪役を語るうえでは外せません。

個人的には大好きな「必殺仕置人」の第7話「閉じたまなこに深い渕」での清原検校(けんぎょう)役が強烈でした。まさにあれこそ役者魂って感じの熱演でしたね。とにかくあの検校役はビジュアルが強烈でした、トラウマになるくらいに(汗)。

ちなみに神田隆さんは東京帝国大学(現:東京大学)文学部仏文科卒業です。あの凄味のある風貌でインテリって、そのギャップがとてつもなく素敵ですよね(笑)。

五味龍太郎(ごみりゅうたろう) 享年80

名  前:五味龍太郎(ごみりゅうたろう)
本  名:山本勝雄
生年月日:1933年(昭和8年)7月7日
没年月日:2013年(平成25年)8月31日(満80歳没)
出  身:長野県諏訪市

必殺シリーズ好きの私にとってはこの俳優さんも絶対に欠かせません。「ゴミリュウ」の愛称で時代劇ファンに愛された名悪役の五味龍太郎さん。

その乗馬技術や殺陣の腕前はまさに時代劇のプロフェッショナル。迫力満点のルックスと立ち回りで多くの時代劇に悪の華を添えてくれました。腕の立つ剣豪役をやらせれば右に出るものはないほどの俳優さんでした。そのキャリアの中でも特に必殺シリーズには全35シリーズ中実に25作品に出演。本当に影の「ミスター必殺」といっても過言ではない俳優さんでしたね。

遠藤太津朗(えんどうたつお)享年84

名  前:遠藤太津朗(えんどうたつお)
本  名:遠藤辰雄
生年月日:1928年(昭和3年)1月30日
没年月日:2012年(平成24年)7月7日(満84歳没)
出  身:京都府京都市
身  長:176cm

うちの母と時代劇の悪役の話をしていた時、うちの母から時代劇の名悪役俳優さんで真っ先に名前が出てきたのがこの遠藤太津朗さんです。やはりうちの母らの世代は「遠藤太津朗=名悪役」という印象が強いようですが、わたし的にはそうでもありません。

やはり遠藤さんといえば、大川橋蔵版銭形平次での三ノ輪の万七親分役や、長渕剛主演「家族ゲーム2」でのケチで信楽焼オタクのお父さん役(殿村作造)、さらには30年続いたテレ朝の土曜ワイド劇場の人気シリーズだった藤田まこと主演「京都殺人案内」での秋山刑事など、親しみやすいおじさん役のイメージが強いです。愛すべきおじさんというべきでしょうか(笑)。

だからこそ、今では昔の時代劇の再放送でバリバリの悪役を演じているのを見ると逆に新鮮ささえ覚えますね。どちらにしても演技の懐の深い素晴らしい俳優さんでした。まさに「個性派俳優」でしたね。

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小池朝雄(小池朝雄)享年54

名  前:小池朝雄(こいけあさお)
生年月日:1931年(昭和6年)3月18日
没年月日:1985年(昭和60年)3月23日(満54歳没)
出  身:東京府(現:東京都)

この方もまさに個性派俳優という言葉がピッタリな役者さんでした。一癖も二癖もある人物がピッタリハマる俳優さんでした。悪役としてもやはり煮ても焼いても食えないようなくせ者タイプが多かったような気がします。個人的には子どもの時に見た太川陽介さん主演の「猿飛佐助」での服部半蔵役が本当に憎らしくて憎らしくて(笑)。最終回で太川陽介演じる佐助が死んでしまった時には泣きじゃくった記憶がありますね。

声優としても傑出した才能で、特に洋画吹き替えにおけるジーン・ハックマン役とピーター・フォーク役が有名です。中でも「刑事コロンボ」のコロンボ(ピーター・フォーク)はこの人以外あり得ないといってもいいかもしれません。

さらに秀逸だったのが「影の軍団」のナレーション。これまた「影」の世界観にピッタリの名ナレーションでしたね。

安部徹(あべとおる)享年76

名  前:安部徹(あべとおる)
本  名:阿部徹
生年月日:1917年(大正6年)3月28日
没年月日:1993年(平成5年)7月18日(満76歳没)
出  身:福岡県宗像郡東郷町(現:宗像市)

時代劇の名悪役と呼ばれた俳優の方の多くは、若き日には二枚目路線で活躍していた俳優さんも多いです。実際に強面な俳優さんでもよく見ると実に整った綺麗な顔立ちの俳優さんを多く見かけますよね。

ここでご紹介する名悪役、安倍徹さんも戦後間もなくの若き日には二枚目俳優として活躍した俳優さんです。年齢とともに悪役にシフトしていき、後には名悪役と呼ばれる事となりました。確かに裏社会のフィクサー役や悪代官など様々な巨悪役をあのゴツイ(すんません涙)ルックスで演じられたのですが、よく見れば若い時は二枚目だっただろうなあと思えてくるのはわたしだけでしょうか?

川合伸旺(かわいのぶお)享年74

名  前:川合伸旺(かわいのぶお)
本  名:川合伸男(かわいのぶお)
生年月日:1932年(昭和7年)4月18日
没年月日:2006年(平成18年)6月24日(満74歳没)
出  身:愛知県豊橋市

悪代官を演じさせればこの人の右に出るものはいないでしょう。悪徳商人との密談で「〇〇屋、お主も悪よのう」と顔を見合わせて悪い笑みを浮かべるというあの時代劇の様式美を作り上げたのはこの川合伸旺さんだといわれています。川合伸旺という俳優は、それほどまでに日本人の多くが思い描く悪代官なのです(笑)。

その人気の高さは、川合さんをモデルとした悪代官フィギュアが発売されたり、同じく名悪役の田口計さんとの悪代官、悪徳商人コンビでのCMが作られたりした事からもお分かりいただけると思います。その悪代官然としたルックスとは正反対に普段は人格者として知られており、悪代官として指をさされても一向に嫌な顔一つしなかったといわれています。

だからこそ74歳での死はあまりに早いといわざるを得ません。もしもご健在だったならば水戸黄門の最終回にはこの川合伸旺さんも出演していたはずです。お会いした事はもちろんありませんでしたが、天国の川合さんに声を大にして言いたいですね。

「よっ、日本一の悪代官!!あなたこそ時代劇隆盛の本当の主役だぜ!!」

 

その他の名悪役さんたちの記事もご覧ください。

今は亡き人気テレビ時代劇の名悪役俳優達

御存命・現役の時代劇名悪役達①

御存命・現役の時代劇名悪役達②

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