今は亡き人気テレビ時代劇の名悪役俳優達 丹下段平に服部刑事、ミスター日本、エロ悪代官、Jチェンのお師匠さんも

「名時代劇に名悪役あり」

地上波民法テレビにおける連続時代劇が無くなって久しい昨今、この言葉をしみじみと感じさせられます。BSやCSで見る過去のテレビ時代劇には本当に憎々しい悪役のプロフェッショナルが大勢いました。そして彼らの負の輝きこそ主人公たちをより輝かせていたことに気づきます。

ここではテレビ時代劇全盛期にその卓越した演技力でその屋台骨を支え続けた名悪役の皆さんをご紹介したいと思います。

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戸浦六宏(とうらろっこう)享年62

名  前:戸浦六宏(とうらろっこう)
本  名:東良睦宏(とうらむつひろ)
生年月日:1930年(昭和5年)4月30日
没年月日:1993年(平成5年)3月25日(満62歳没)
出  身:大阪府大阪市

鋭い三白眼の涼しげな眼差しに美声、まさにインテリ悪役、知能犯役をさせたらはまり役だったのがこの戸浦六宏さんでしょう。その見た目の頭の良さは戸浦さんの実像通りであり、この戸浦さんは京都大学文学部英文学科卒業の秀才です。当時の京大には映画監督の大島渚さんもおり、ともに学生運動に参加していたそうです。

名悪役のこの記事で紹介している戸浦さんですが、悪役以外にもとても幅広い役をしていらっしゃいます。とにかくひとクセもふたクセもある役から善人役まで幅広くこなしていらっしゃいましたね。62歳での逝去はいかにも早すぎるという言葉しかありません。

江見俊太郎(えみしゅんたろう)享年80

名  前:江見俊太郎(えみしゅんたろう)
本  名:黒川輝郎(くろかわてるお)
生年月日:1923年(昭和8年)9月16日
没年月日:2003年(平成15年)11月17日(満80歳没)
出  身:東京府豊多摩郡中野町(現:東京都中野区)

わたしの中での江見俊太郎さんは「日本一のエロ代官」(笑)。悪党のくせに色仕掛けに弱く何とも憎めない悪役をやらせたらこの人にかなう人はいません。特にちょっと声が裏返ったような甲高い声がクセになる程面白いんです。あれは名人芸といってもいいと思いますね。中でも「水戸黄門」の劇中でかげろうお銀(由美かおる)の妖艶さに鼻の下を伸ばすのは様式美といってもいいかもしれません(笑)。

時代劇の悪役は「憎々しい悪役」と「悪党なんだけどなんか憎めない悪役」の二種類に大別できると思いますが、江見俊太郎さんは間違いなく後者の代表的存在ですね。

南原宏治(なんばらこうじ)享年74

名  前:南原宏治(なんばらこうじ)
本  名:伍井卯和二(いついうわじ)
生年月日:1927年(昭和2年)6月7日
没年月日:2001年(平成13年)12月20日(満74歳没)
出  身:神奈川県横浜市
身  長:178㎝
血液型 :B型

強烈な存在感とアクの強さが印象的な南原宏治さん。その強烈な個性に隠されてしまっている感もありますが、ぶっちゃけかなりの二枚目です。それもそのはず、1951年(昭和26年)の「ミスターニッポン」コンテストの準グランプリなのです。そしてそのキャリアこそが南原さんが俳優の道へ進むきっかけともなりました。

その苦み走った甘いマスクを歪めて演じるその悪役はまさに「狂気」を感じさせてくれる稀有な存在でしたね。特にカリスマ性あふれる大物悪役が本当に素晴らしかったです。ちなみに必殺シリーズでも屈指の名作回としてこのサイトでもご紹介した「助け人走る」の「悲痛大解散」でも本当に背筋が凍るような悪役ぶりを見せてくれています。やはり時代劇において悪役程大事なものはないなと再認識させられますね。

西沢利明(にしざわとしあき)享年77

名  前:西沢利明(にしざわとしあき)
本  名:同じ
生年月日:1936年(昭和11年)1月20日
没年月日:2013年(平成25年)4月11日(満77歳没)
出  身:北海道旭川市

細面に整った目鼻立ちでクールな眼差し、大人の男のセクシーさをこれでもかと漂わせていた西沢利明さん、まさにダンディーという言葉がピッタリな俳優さんでした。そんな端正なルックスを生かした西沢さんの悪役はやはりクールで悪知恵の効く頭脳犯的な黒幕が多かったですね。時代劇においては商人にしろ侍にしろ、狡猾な悪人役が多かったイメージです。

しかしそんな悪役が多い西沢利明さんの悪役以外のドラマがまたいいんですよね。当然ですが、悪役もそれ以外の役も素晴らしい俳優さんです。惜しまれつつも癌で2013年にお亡くなりになられた西沢さんですが、生前に更新されていたブログがまだ閲覧可能となっています。亡くなられてからも貴重な西沢さんのオン・オフ双方の写真がアップされており、西沢利明という名優の在りし日を存分に楽しめること請け合いです。

西沢利明の俳優ノート

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藤岡重慶(ふじおかじゅうけい)享年57

名  前:藤岡重慶(ふじおかじゅうけい)
本  名:藤岡重慶(ふじおかしげよし)
生年月日:1933年(昭和8年)11月19日
没年月日:1991年(平成3年)7月23日(満57歳没)
出  身:兵庫県神戸市

「立て~っ、立つんだ、ジョーォッ!!」

藤岡重慶さんといえばやはりこの名セリフでお馴染みの「あしたのジョー」の丹下段平役が有名ですよね。声優としても個性派だった藤岡さんですが、しかしやはり藤岡さんの魅力のもうひとつの大きな一面は悪役としての顔です。

どすの効いた声に強面のそのルックスで、見た目はやはりどう見てもいかついおじさんでした(笑)。時代劇ではその見た目を生かした悪役が多かったですが、反面そんな見た目とは裏腹の気のいい親父役も結構あった記憶があります。人情味あふれる善人役も本当に素晴らしかったですね。石原プロ制作の人気刑事ドラマ、「西部警察part1」でのおやっさん(谷刑事)役も印象的でした。

晩年にはバラエティ番組への出演機会も増加し、丹下段平ネタなど披露してお茶の間に親しまれた藤岡重慶さん。強面と裏腹な優しくサービス精神旺盛な人間性で人気を博しました。

おっつぁん、57歳で逝っちまうなんて早すぎるぜ・・

小松方正(こまつほうせい)享年76

名  前:小松方正(こまつほうせい)
本  名:小松豊成(とよしげ)
生年月日:1926年(大正15年)11月4日
没年月日:2003年(平成15年)7月11日(満76歳没)
出  身:長野県松本市

この俳優さんもよく時代劇でお見かけした名脇役ですね。特に時代劇における悪党集団の親分役や悪徳商人等のイメージが強いですね。お世辞にも美男子とは言えない風貌でしたが、それを生かした悪役、さらには人情味あふれる善人役、普通の小市民役・・なんでもこなせる、まさに名バイプレーヤーでした。

個人的には悪役というよりも、我が故郷鳥取県の生んだ有名人、後醍醐天皇に仕えて建武の新政の立役者となった名和長年をあの名作大河ドラマ「太平記」で演じられた俳優さんというのが嬉しいですね。顔も個性的ですが、声も低音の良く通るシブい声で、ナレーションや吹き替えなどでも活躍されてました。個人的にはジャッキー・チェンの映画のイメージが強いですね。「酔拳」や「蛇拳」、「天中拳」などでジャッキー演じる主人公のお師匠さん役が強く残っています。本当に多芸多才な俳優さんでしたね。

成田三樹夫(なりたみきお)享年55

名  前:成田三樹夫(なりたみきお)
生年月日:1935年(昭和10年)1月31日
没年月日:1990年(平成2年)4月9日(満55歳没)
出  身:山形県酒田市

個人的にいわせてもらうならば、この成田三樹夫さんこそ圧倒的な「悪のカリスマ」でした。とにかく画面を通しても凄いオーラでしたね。特に忘れられないのが映画・テレビドラマ「柳生一族の陰謀」における烏丸少将文麿(からすまあやまろ)。時代劇史においてこれだけの悪のカリスマがいたでしょうか。成田三樹夫という俳優の凄さはこの烏丸少将を見てもらっただけでお分かりいただけるはずです。

さらに柳生一族の陰謀と同じ千葉真一主演の大ヒット時代劇「影の軍団」でもⅡの大岡忠光役、Ⅳの井伊直弼役と、2度のラスボス役を務めています。またこれが素晴らしいのです。とにかく巨悪、ラスボスを演じさせたらこの人でしょう。あの松田優作をして「最高の悪役」といわしめた、まさに名優中の名優こそがこの成田三樹夫という俳優なのです。

そして土曜夜のタモリ司会の「今夜は最高」にゲストで出演した時の面白さも忘れられません。個人的には「え?あの烏丸少将が・・?こんな面白い人だったんだ・・」とある意味ショッキングでしたね(笑)。

ちなみに、説明を聞いてもイマイチピンとこない人は、松田優作主演の「探偵物語」をみましょう。「工藤ちゃーん」でお馴染み、レギュラー出演している服部刑事こそ成田三樹夫さんです。

工藤俊作役の松田優作さんの早すぎる死からわずか5か月後。服部刑事を演じた稀代の個性派俳優、成田三樹夫さんも胃がんで亡くなられました。55歳ですよ・・ショックだったなあ・・

 

その他の名悪役さんたちの記事もご覧ください。

今は亡き人気テレビ時代劇の名悪役俳優達

御存命・現役の時代劇名悪役達①

御存命・現役の時代劇名悪役達②

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