風と雲と虹とは歴代最古の時代設定の大河ドラマ 加藤剛と緒形拳が平将門と藤原純友をW主役で演じる!

1963年に尾上松緑主演の「花の生涯」で始まったNHK大河ドラマ。2017年の「おんな城主直虎」でその歴史は54年、56作を数えることとなりました。

戦国時代から幕末、源平時代、近現代史と様々な時代を描いてきたNHK大河ドラマですが、その歴史の中で最も古い時代を描いた大河ドラマこそが、ここでご紹介する「風と雲と虹と」なのです。

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山本直純の名OPと美男美女俳優の硬派でハードな大河ドラマ「風と雲と虹と」

ここで1976年に放送されたNHK大河ドラマ第14作目「風と雲と虹と」について簡単に記しておきましょう。

ジャンル :歴史ドラマ
時代背景 :平安時代中期
放送期間 :1976年1月4日~12月26日
放送時間 :毎週日曜日20:00~20:45
ドラマ枠 :大河ドラマ
放送回数 :全52話
制 作 局:日本放送協会(NHK)
音   楽:山本直純
原   作:海音寺潮五郎
脚   本:福田善之
主   演:加藤剛
平均視聴率:24.0%
最高視聴率:30.1%

名作曲家・山本直純らしいあの力強い男性コーラスから始まるオープニング曲ですでにノックアウトされてしまう大河ドラマですよね。あのオープニングは何度聞いても鳥肌が立ち、アドレナリンが噴出してしまいますね。数ある大河OP曲の名曲たちの中でも秀逸なオープニングナンバーです。

そんなオープニングの素晴らしさとドラマの内容も比例しています。平安時代に朝廷に反旗を翻して関東で独立国を宣言し、親王を名乗って逆賊として討伐された平将門の波乱の人生を描いた作品です。とにかく硬派です。俳優たちは美男美女揃いですが、内容はとても硬派でハードです。流石大河ドラマとうならせてくれる内容なのです。

海音寺潮五郎の二つの小説の主人公、平将門と藤原純友の群像劇

平将門といえば、その時代によって反逆者として冷遇されたり英雄視されたりと、時代によって評価が二転三転してきた人物でもあります。そんな将門を主人公として描いたこの大河ドラマ「風と雲と虹と」ですが、原作は海音寺潮五郎が平将門を主人公として描いた「平将門」と、藤原純友を主人公として描いた「海と風と虹と」の二つ。この二つを原作として福田善之さんが脚本を担当して制作されたのがこの「風と雲と虹と」なのです。

将門と純友それぞれが主人公の小説が原作という事もあり、このドラマは平将門が主人公となっていますが、将門が関東で反乱を起こしたのとほぼ同時期に瀬戸内海で朝廷に反旗を翻した藤原純友とのW主人公という側面もあるドラマとなっています。

ほぼ同時期に起こった平将門の乱と藤原純友の乱、この承平天慶の乱の首謀者である二人の男の生きざまを描いた群像劇とも言える内容です。将門と純友という対照的な二人の男の対比と友情、そこがこのドラマが人気を博した理由でもあるかもしれませんね。

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平将門に惚れこみ、通称の小次郎を次男に命名した加藤剛の鬼気迫る演技

関東で反乱の火の手を挙げ、関東独立を宣言し親王を名乗った「平将門」の主人公、平小次郎将門。この将門を演じたのが日本を代表する二枚目俳優、加藤剛さん。

思えばわたしの小学校の時の担任の先生がこの加藤剛さんの大ファンで、授業中もしょっちゅう何かと引き合いに出していたのを思い出します(笑)。さらにダウンダウンのまっちゃん(松本人志)が世界三大男前(アラン・ドロンと加藤剛とジョン・ローン)に挙げるほどの正統派二枚目です(笑)。

もちろん二枚目なだけではありません。演技力も日本トップクラスの俳優さんであることは加藤さんの作品を知る人はよくご存じでしょう。

腐敗した朝廷に絶望感を抱き、海千山千の一族に翻弄されて時代を変えようと立った平将門。そんな将門という人物に対する思い入れは演じた加藤剛さん自身が大変強勝ったというのは有名な話です。

加藤剛さんの次男で俳優の加藤頼(かとうらい)さんの本名は加藤小次郎。この小次郎とは、平将門の通称である小次郎からつけられたものなのです。

そこまで主人公の加藤剛さんが惚れ込んだ平将門。まさに渾身の鬼気迫る演技は必見ですよ。

明の将門に対する暗の藤原純友 緒形拳演じる瀬戸内の海賊の頭領はたまらないカッコよさ

そして瀬戸内海の海賊たちを率いて朝廷に反旗を翻した「藤原純友の乱」の首謀者、藤原純友(ふじわらのすみとも)。

この「風と雲と虹と」のもう一人の主人公であり、平将門とは正反対のキャラクターでダークヒーロー的な側面も持つ、ハッキリ言ってめちゃくちゃカッコいい男です。

熱く一本気で正義感が強いある意味不器用な平将門という男に対して、この藤原純友はクールでシニカルな考え方を持つリアリストとして描かれています。ただし、腐敗しきった今の政治を打倒すべきという考え方は将門と同じであり、それ故に同時期に瀬戸内で反乱を起こすこととなった人物です。

まあ何度も言いますが、この藤原純友という瀬戸内の海賊を束ねる緒形拳さんがとにかくカッコいいのです。緒形拳さんも間違いなくこの日本の演劇界を背負っていた名優ですから当たり前なのですが、やはり緒形さんには緒形さんにしか出せない味というか空気というか、オーラというか・・余人に代えがたい俳優さんだという事がこのドラマでお分かりいただけると思います。

純友を巡る人物たちも非常に魅力あふれる人物が多く、まさにその頭領たる藤原純友という男はカリスマの塊のような男として描かれています。大河ドラマでは鬼気迫る権力者役から戦国時代の梟雄、名軍師、怪力無双の荒法師役まで様々な役を演じた緒形拳さんですが、そんな彼のキャリアの中でも最もカッコいい役のひとつがこのドラマでの藤原純友役であるという事はここで断言しておきます。

全話を再放送、DVDなどで見られる最も古い大河ドラマ、そして最古の時代を描いた大河ドラマ

10世紀の日本、時代でいえば平安中期という、大河ドラマ史上最も古い時代を舞台とした「風と雲と虹と」。

実はこの今から41年前に制作された大河ドラマは、現在全話を見られる大河ドラマの一番古い作品という事となっています(2017年3月現在)。逆に言えばこの風と雲と虹と以前の大河ドラマは全話を鑑賞することが出来ないという事になります。そういう意味でも非常に価値のある、ぜひ見てもらいたいドラマです。

平将門と藤原純友という反乱の首謀者を主人公に据えたそのチャレンジ精神や、資料が少なく時代的にもあまり映像化されていなかった古い時代を描いたという斬新さは結果的に大成功であり、だからこそ歴史に残る名大河ドラマになったのだと思います。

正反対の性格でありなながら日本という国に対する熱き想いは共通していた将門と純友という二人の英雄。「風と雲と虹と」は加藤剛と緒形拳という名優二人の演技バトルにも注目してみていただきたい名作ですね。

ちなみに平将門と藤原純友以外の登場人物や俳優たちについては以下の記事もご参照ください。

吉永小百合に草刈正雄、森昌子や池波志乃まで 大河ドラマ「風と雲と虹と」のキャストが美男美女で豪華すぎる!

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