熱海の捜査官 名作ドラマは二階堂ふみ、山崎賢人、染谷将太の出世作?三木聡ワールド全開!

いやいや、本当に情けないお話です。

先日何気なくテレ朝チャンネル2を見ていると、「熱海の捜査官」というドラマを放送していました。オダギリジョー主演のドラマだったのですが、見ているとふせえりさんや岩松了さんらが出演していまして、ドラマ「時効警察」を見ていたわたしは、すぐに「あっ、これ時効警察の三木聡さんのドラマじゃん」と気づきました。

んで見てたわけですが・・うーん、何とも言えない世界観と空気感、そしてドラマ全体を包み込む摩訶不思議な雰囲気。これは面白い!!という感じではないのですが、ついつい引き込まれるように一気に第3話と第4話を見てしまいました(2話連続放送だったのです)。

その後もこのドラマの事を考えていて寝付けませんでした(笑)。そしてあまりにも気になったので、次の日にはレンタルで全巻DVDを借りて一気に見てしまいました。

まあ不覚です。こんなドラマを放送終了後6年以上も経ってから知る事になるなんてね・・本当にもったいないなと後悔していますよ、ええ(涙)

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名作ドラマの宝庫、金曜ナイトドラマ枠が生み出した超傑作

この「熱海の捜査官」ですが、簡単に概要をご紹介しましょう。

ジャンル:ミステリードラマ
放送期間:2010年7月30日~9月17日
放送時間:毎週金曜日23:15~24:10
ドラマ枠:金曜ナイトドラマ
放送回数:全8話
制作局 :テレビ朝日
企画協力:電通
監  督:三木聡
脚  本:三木聡
主  演:オダギリジョー

時効警察でお馴染みの三木聡さんとオダギリジョーがタッグを組んだドラマです。まあこの事実だけで面白いのは確定なんですが・・

そういえば、三木&オダジョーの「時効警察」「帰ってきた時効警察」もこの金曜ナイトドラマ枠でしたよね。その他にも「トリック」シリーズや「特命係長 只野仁」シリーズなどの人気シリーズなどのヒットドラマを生み出したのもこの金曜ナイトドラマですし、近年のドラマの中でも名作中の名作といえる「民王」や、個人的に大好きだった「天使と悪魔」や「グ・ラ・メ」もこの枠なんですよね。ハッキリ言って個人的に一番面白いドラマ枠であるといっても過言ではないのがこの金曜ナイトドラマなのです。

そんな名ドラマの宝庫である金曜ナイトドラマ枠ですが、そんな中でもトップクラスのドラマがこの「熱海の捜査官」なんですよ(まあ今まで知らなかったんだけどね・・orz)。

熱海の捜査官のあらすじ・ストーリー

それでは、最初にこの「熱海の捜査官」の簡単なストーリーをご紹介します。

物語の舞台は南熱海市(架空の都市)。

南熱海市で3年前に起こった奇妙な事件から物語は始まる。

3年前、南熱海市にある永遠の森学園のスクールバスが登校中の女生徒4人を乗せたまま忽然と姿を消した。バスが消えた後、運転手の新宮寺有朋(山中聡)と女子生徒の一人、東雲麻衣(しののめまい/演:三吉彩花)だけは発見されるが、東雲は意識不明状態で発見され、以降3年間意識不明状態であった。

しかし事件から3年が経ち、女子生徒3人とバスが依然行方不明の中、意識不明だった東雲麻衣が突如として意識を取り戻す。

そして南熱海市のこのスクールバス失踪事件を捜査するため、東京から二人の広域捜査官が南熱海市へ派遣された。

星崎剣三(オダギリジョー)と、北島紗英(栗山千明)である。

3年間全く手掛かりひとつつかめなかった謎の事件が、東雲麻衣の覚醒と共に静かに動き出すのであった・・

一度目と二度目で違う物語が楽しめる・・こんなお得なドラマがあっただろうか?

まずは、全話見終わった率直な感想を言いましょう。

( ゚д゚)ポカーン

こんな感じっす。いやマジで。何の予備知識もなかったので、もうラストとかわけわかんなかったです。

「え?何なのこれ?どうなったの?いやいやこれまでの謎はどうなったのよ?あいつどこ行ったの?あいつは最後何してたの?」

とにかく謎だらけです。謎をたくさん残したままこのドラマは終わります。しかし気になります。とにかく気になります。不思議と「くそったれ!!」とはなりませんでした。むしろもう一回最初から見たいと切実に思いました。

しかしもう一度見ても謎が解ける気が全くしませんでしたので、見直す前にこのドラマについて色々と調べました。ファンサイトや公式ツイッターなどですね。

そこでは、監督・脚本を務めた三木聡氏直伝の謎解きヒントや、ドラマ終了時に数多く残された謎についてファンが各々の所見を述べたりしていました。そこでようやく色々な事に気付かされます。ああ、そうなのか・・南熱海市って・・あのキャラにはそんな意味が・・。あのセリフは・・あの服装は・・あの場所は・・

そしてそんな知識を頭に詰め込んでからもう一度全話見直しました。どんな小さなことも見逃さないように細心の注意を払って。

すると、一度目に見た時とは明らかに景色が違うのです。全く別のドラマを見ていると言ってもいいでしょう。ハッキリ言ってこんなドラマは初めてでした。まさに「一粒で二度美味しい」(古っwちなみにグリコのキャラメルのCMっす汗)ってやつです。

二度目のエンディングは全く違った風景でした。まさに頭の中に濃く垂れこめていた霧が少しづつ晴れていくかのように・・

星崎剣三が放つ「大体わかりましたよ」を体現する「熱海の捜査官」

作風自体は「時効警察」のようなゆるさが全編漂っています。小ネタや小道具も思わず「ニヤリ」とさせられるものばかりです。この辺りは「時効警察」ファンや「ケイゾク」「SPEC」「トリック」のファンあたりにはこたえられないものだと思います(自分がそうだったんで)。

ただし、ゆるさと同じようにドラマ全編に漂うのが舞台となっている南熱海市全体を覆う空間の不思議さ。人によっては不気味さと感じる方もいるかもしれません。南熱海市の風景も住んでる人も建物も、全てが薄皮に包まれたような妙な雰囲気なのです。

そしてそれは主人公の星崎もそう。彼の口癖は

「大体わかりましたよ」

なのですが、視聴者にはわからせてくれません。一人で大体わかったと納得していますが、星崎の頭の中の推理がはっきりと語られる事はありません。ヒントはたまに語られますが・・

ハッキリ言いましょう。このドラマを何十回見ても確実な答えに辿り着ける人はいないでしょう。しかしこのドラマはそれでいいのです。てか、それがいいのです。

そう、大体わかればいいのです。大体しかわからないからいいのです。

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まだ無名の二階堂ふみ、山崎賢人、染谷将太が脇役を演じる豪華キャスト

このドラマを見ていて思ったのが、物語の重要なポジションを決める永遠の森学園の生徒たちの豪華さ。

甘利レミー役には今や若手女優ではトップクラスの演技力を誇ると言われている二階堂ふみさん、四十万新也役にはこれまた若手俳優として超売れっ子の山崎賢人さんが出演しています。二階堂さんは連ドラ二作目、山崎賢人さんに至ってはこのドラマがデビュー作なのです。

その他にも味澤宙夫役にはなんとなんと、染谷将太さんまで・・

しかもまだ彼らのブレイク前なんですよね。知名度が今とは比べ物にならない程低い時の出演作なんです。

数年後には超売れっ子になっているこの若手俳優たちを起用した先見の明は見事と言わざるを得ませんね。

特に甘利レミー役の二階堂さんの演技は特筆ものです。うわー、6年前で既にこんなに上手かったんだ・・と絶句する他有りません。だって彼女この時まだ16歳っすよ(笑)。本当に恐ろしい女優さんです。

山崎賢人さんはデビュー作という事もあって、ドラマ序盤はかなり硬さが目立ちましたが、だんだんと演技が板についていきましたね。最後の星崎との場面はデビュー作とはとても思えない演技でしたね。

染谷将太さんはあまり出番の多い役ではありませんでしたが、子役から鍛えられているだけあって存在感は抜群でした。

とにかくこの三人を抜擢してキャスティングしたのは凄いというしかありません。今このメンバーで続編作るとか絶対無理でしょうな(苦笑)

時効警察ファンは必見のシュールギャグ 脇は実力派揃い

前述しましたが、時効警察のメンバーが数多く出演している作品であり、時効警察の大きな売りの一つであったシュールなギャグはこの熱海の捜査官でももちろん健在です。

特にオダジョーとふせえりのささやかな(笑)バトルは一押しですね。オダジョーに絡む理由が「第一印象が悪いから」ってwww。別に星崎さん何もしてないんですけどね(笑)。あと、時効警察の熊本課長を演じた岩松了さんもいいですね。最初の登場シーンからして笑かしてくれます。あと個人的に好きなのが妙に小さいラーメン(笑)。とにかくオダジョーとふせえり、岩松了のカラミは時効警察ファンには必見でしょう。あ、それと時効警察で十文字疾風(豊原功補)と名コンビを演じた蜂須賀刑事役の緋田康人さんも出ていますよ。

その他にも南熱海警察署長を演じる松重豊さんや本庁の切れ者鑑識官を演じる田中哲司さんもいい味出してます。笑いあり、ミステリアスさありで、存在感抜群です。さすがの実力者です。

その他にもこの南熱海市で多分一番まともっぽい重要なキー人物役で萩原聖人さん、市長役に「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹役で有名な団時朗(だんじろう)さん、ちょいとズレてる裏組織の長役に松尾スズキさん、ミステリアスな女教師役にあのスティーヴン・セガールを父に持つ才女・藤谷文子さんなどなど、とにかく実力者揃いなのです。

他を寄せ付けない存在感を放つオダジョーと栗山千明

そんな凄メンに囲まれながら圧倒的な存在感を放っているのが主演のオダギリジョーとヒロインの栗山千明。

オダギリジョーといえば、先に挙げた時効警察など多くの代表作がありますが、このドラマを見終わった瞬間に私の中でのオダジョーの代表作となりました。とにかく渋くてミステリアスでカッコいいです。オダジョーファンにはたまらんでしょうな(笑)。とにかく素晴らしい演技でしたね。このドラマはオダギリジョーを外しては成立しないでしょう。

栗山千明さんはとにかく可愛い。見た目は美人なんだけど、この作品の栗山千明はとにかく可愛いんです。コメディ要素の強い難しい役なのですが、さすがの演技力です。変な奴らに振り回されながら自身もちょっと天然入ってる、でも女らしい可愛さもある強い女・・いやお見事です。

主演よし、ヒロインよし、脇よし、で文句なしの名作ですよ、いや本当に。

見る人がそれぞれに楽しみ方を選べる あなたはラインを超えられるのか?

このドラマの楽しみ方は人それぞれだと思いますが、個人的に一番のおススメは、やはり最初は何の前知識も入れずに見ていただきたいですね。

んで、当然見終わって分からないことだらけでしょうから、そこでいろいろ調べて二週目に突入すると、前述したように「一粒で二度」楽しめるドラマになる事請け合いです。

わたしはRPGゲームをプレイする際には最初のクリアまでは極力攻略ガイドを読まない方だったので、同じような方はこの方法をお薦めしますね。

何度も見る時間がないとか、最初からある程度の前知識を入れてガッツリ見たいという方は、もちろん最初にツイッターやサイト、公式ガイドブックなどを購入して見るのも勿論ありだと思います。ロープレゲームなんかで、無駄なくクリアしたいから最初からガイドブック片手にという完璧主義な方にはこの方法がいいと思いますね。

とにかく、まだ見た事ない方はぜひ一度見ておいてほしいドラマですね。楽しみ方や感じ方は普通のドラマとは比べ物にならないくらい千差万別に分かれる事でしょう。もちろん好意的に感じる方もいればそうでない方もいらっしゃるでしょう。モヤモヤ感が気持ち悪いという人もいればその感覚が溜まらないと感じる方もいるのでしょう。

しかしそれでいいんだと思います、このドラマは。

このドラマを楽しめるか楽しめないのか?ラインを全ての人が超えられるとは限りませんからね(ちょいネタバレ笑)。

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