平成ジャンプ!幽遊白書の冨樫義博や井上雄彦(成合武彦)、小畑健(土方茂)ら大型新人デビューで新時代へ

これまでいろいろな週刊少年ジャンプの歴史をご紹介してきましたが、今回は元号が平成に改まった1989年32号の週刊少年ジャンプをご紹介しましょう。

ちなみにわたしの大好きな「ジョジョの奇妙な冒険」はようやく第三部スターダストクルセイダースに突入、空条承太郎の冒険が幕を開けたあたりになります(笑)。

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北斗の拳終了でドラゴンボールが不動のエースとなった1989年ジャンプ

では、1989年(平成元年)32号の週刊少年ジャンプの連載漫画とその作者名の一覧を見てみましょう。

作 品 名         作 者 名

ドラゴンボール       鳥山明
聖闘士星矢         車田正美
てんで性悪キューピッド   富樫義博
ジョジョの奇妙な冒険    荒木飛呂彦
ジャングルの王者ターちゃん 徳弘正也
魁!!男塾         宮下あきら
ろくでなしBLUES    森田まさのり
こち亀           秋本治
CYBERブルー      BOB・三井隆一・原哲夫
シティーハンター      北条司
BASTARD       萩原一至
燃えるお兄さん       佐藤正
まじかるタルるーとくん   江川達也
僕はしたたか君       新沢基栄
神様はサウスポー      今泉伸二
THE MOMOTAROH にわのまこと
山下たろーくん       こせきこうじ
スクラップ三太夫      ゆでたまご
サイボーグじいちゃんG   土方茂
隼人十八番勝負       次原隆二

1990年代に幽遊白書で大ヒットを飛ばし、その後もレベルEやHUNTER×HUNTERなどを発表、今や日本を代表する人気漫画家となった冨樫義博の週刊誌初連載となった「てんで性悪キューピッド」がスタートしたのがこの1989年32号です。

連載作品の人気的にはドラゴンボールが不動のエースとして君臨しており、その下に聖闘士星矢や魁!!男塾、ろくでなしBLUES辺りが続くという感じでしたね。

冨樫義博ではなく富樫義博の作品?セクシーラブコメ「てんで性悪キューピッド」

さて、今や漫画界のカリスマとして数多くの熱狂的フォロワーを抱える富樫義博(とがしよしひろ)。まあかくいうわたしもその熱狂的フォロワーの一人なのですが、そんな富樫先生の記念すべき週刊少年ジャンプ初連載作品が「てんで性悪キューピッド」なのです。

本格的なバトル漫画である「幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER(ハンター・ハンター)」が代表作である冨樫義博ですが、意外にもこの「てんで性悪キューピッド」という作品は、人間の中学男子と人間の姿をした悪魔の美少女とのラブコメ作品となっています。当時のジャンプの作品の中でもサービスショットなどのお色気シーン担当作品といった感もありましたね。

という感じだからかどうかはわかりませんが、冨樫先生自身はあまりこの作品については納得していないようであり、本人自らが冨樫先生がまだ富樫先生(ウ冠か否かの違いですね笑)出会った時の作品・・というような言い回しをしている事からも忘れたがっている作品であろう事は間違いのない事なのかと思います(笑)。

とはいえこの「てんで性悪キューピッド」、決して10週打ち切りだったというわけでもなく、しっかりと全4巻が発売されているくらいには連載が続いたんですよね。実際に当時からその画力はさすがという他なく、後の天才漫画家の片鱗は十分うかがわせる作品であることは間違いありません。

幽遊白書も実は最初のうちはバトル漫画ではなく、霊界探偵として浦飯幽助が色々な事件を解決していく1話完結ものだったんですよね。そこからのバトル漫画への転換で一気に人気が出たっていう。まあ才能のある人はどんな分野のどんなジャンルを描いても天才だという典型なのではと思いますね。

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大物新人の飛躍の影で終了する原哲夫、ゆでたまごら超大物の連載作品たち

冨樫義博の週刊少年ジャンプデビューという節目と対比するように、この1989年(平成元年)32号では、1980年代のジャンプをけん引した「北斗の拳」終了後の原哲夫先生の「CYBERブルー」が終了しました。1年持たずに終了というのは、この作品の出来の良さから考えればちょっと気の毒かなと思える程なのですが、世代交代的なものも感じさせる部分は有りましたね(ちなみに原先生は次作の“花の慶次”で見事復活)。

さらには同じく北斗の拳とともに1980年代ジャンプを引っ張ったエース格、「キン肉マン」を執筆したゆでたまご先生もキン肉マンの連載終了後は不調に陥りましたね。ここにご紹介している「スクラップ三太夫」はキン肉マン終了後の2作目なのですが、この作品の前の「ゆうれい小僧がやってきた!」、さらにこの後の「蹴撃手(キックボクサー)マモル」、キン肉マン終了後の連載三作品はどれも1年経たずに終了し、ゆでたまご先生は週刊ジャンプを離れる事となったのです。

どれだけ実績のある漫画家でもアンケートでの結果が芳しくなければ連載を続ける事が出来ないというシビアな世界。まあだからこそここまでのずば抜けた実績を誇ってきたのでしょうが、現実としては本当に厳しい世界ですよねえ。

後の大物漫画家、成合雄彦(なりあいたけひこ)、土方茂とは?

実は、1989年のジャンプのどの号をチョイスするのかというのは結構迷ったんですよねえ。この冨樫義博初連載の32号かその次の週の33号かでね。

この翌週の1989年33号でも新連載が開始されるのです。その新連載の作品名は「カメレオンジェイル」。原作者は渡辺和彦で作画が成合雄彦。33号で連載スタートとなりましたが、わずか12話で打ち切りとなった作品です。

なぜこの作品をピックアップするのかというと、1990年代に入ってドラゴンボールとともに週ジャンのツートップともいえる伝説的な作品を発表する事となる漫画家の週ジャンデビュー作だったからです。

その人こそが「カメレオンジェイル」で作画を担当した成合雄彦。後に井上雄彦と名を改め、あの「スラムダンク」を生み出した大漫画家なのであります。

冨樫義博と井上雄彦、1990年代以降を代表する超大物漫画家の週刊誌デビュー作が2週連続で跨っていたというのも奇遇な話であり、考えてみれば凄い時代だったともいえますよね。まあそれだけこの頃の週刊少年ジャンプには勢いと活気があったともいえるのかもしれません。

あ、あと「サイボーグじいちゃんG」という漫画の作者、土方茂さんも後に解明されています。改名後の名前は小畑健。

そう、のちに「ヒカルの碁」「デスノート」で大ブレイクを果たす超大物です。しっかりと覚えておきましょう(笑)。

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