黄金期へ!ケンシロウ誕生1983年週ジャン 本宮ひろし版三国志の“天地を食らう”平松伸二・“黒い天使”等の名作漫画も

週刊少年ジャンプといえば、これまで数々の記録を打ち立ててきた少年漫画の金字塔ともいえる存在です。

数々の節目があった週刊少年ジャンプですが、ここではその節目の一つといってもいい1983年の第41号をご紹介しましょう。

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1983年(昭和58年)第41号の豪華連載作品と作者名一覧

1983年(昭和58年)第41号の連載作品と漫画家の一覧が下のとおりです。

作 品 名       作 者 名

Dr.スランプ     鳥山明
キン肉マン       ゆでたまご
風魔の小次郎      車田正美
キャプテン翼      高橋陽一
こち亀         秋本治
北斗の拳        武論尊・原哲夫
天地を喰らう      本宮ひろし
ブラック・エンジェルズ 平松伸二
キャッツ・アイ     北条司
よろしくメカドック   次原隆二
ハイスクール!奇面組  新沢基栄
ストップ!ひばりくん! 江口寿史
シェイプアップ乱    徳弘正也
キックオフ       ちば拓
コブラ         寺沢武一
ウイングマン      桂正和
アルバトロス飛んだ   中原誠・門馬もとき

なぜこの1983年41号がジャンプ史において節目といっていい重要な号なのか?それはこの号から始まった一つの漫画です。この先のジャンプの看板ともなるレジェンド級の人気作、武論尊原作・原哲夫作画の「北斗の拳」の記念すべき第1話はこの号から始まったのです。

北斗の拳ジャンプ連載期間は5年と意外に短いが、その内容の濃さは他に類無し!

北斗の拳は週刊少年ジャンプにこの後約五年にわたって連載されることとなります。後世にあれだけの影響を及ぼした作品ですが、連載期間としては5年足らず、単行本は全27巻であり、思ったよりも長編というわけでもないのが少し意外でもあります。

ですが、この北斗の拳のインパクトは凄かったですね。リアルタイムでこの辺りの動きはハッキリと覚えていますが、この連載が始まる少し前にこの北斗の拳は読み切りでジャンプに載ってたんですよね。その時とは主人公も時代設定も変えての新連載ですが、それが大成功の要因でしょう。

だって、読み切り時の時代設定はまだ核戦争で世界が廃墟になる前でしたし、主人公の名も霞拳四郎という少しカリスマ性にかける青年でしたからね。北斗神拳の設定はそのままに、時代を核戦争後の世紀末にし、主人公を北斗神拳伝承者のカリスマ性溢れるキャラにしたのは流石というほかありません。

ジャンプ読んでいた少年はすでに連載開始で既にのめり込んでいましたし、ジャンプ読者でない男の子も連載から遅れる事約1年後のテレビアニメ開始で衝撃を受けることになりました。

当時の学生男子で北斗の拳を知らない男子はほとんどいなかったはずです。これだけの社会現象を巻き起こしたアニメ・マンガ作品を他にわたしは知りません。間違いなく40代男性にとっての史上最強の漫画作品こそこの「北斗の拳」といってもいいでしょう。とりあえず異論は認めません(笑)。

現代の必殺仕事人「ブラック・エンジェルズ(黒い天使)」。カッコよすぎる殺し屋たち

北斗の拳も勿論好きだったのですが、個人的にこの時期のジャンプ漫画でハマったのが、車田正美先生の「風魔の小次郎」、平松伸二先生の「ブラック・エンジェルズ」、本宮ひろし先生の「天地を喰らう」辺りですね。

「風魔の小次郎」については1982年ジャンプの記事に詳しいのでそちらで見ていただくとして、まずは「ブラック・エンジェルズ」。直訳すると「黒い天使たち」。法で裁けぬ悪を裁き、弱き人々の晴らせぬ恨みを晴らす・・そう、この漫画はまさに現代の「必殺シリーズ」という漫画なのです。

とはいっても、市井の人たちの恨みを晴らすという必殺的な展開はほんの初期だけであり、途中からは超人的な技や体力を持つ裏社会の住人たちの熾烈な戦いへとシフトしていきます。

主人公の雪藤洋士(ゆきとうようじ)を初め、松田鏡二(まつだきょうじ)、水鵬(すいほう)、麗羅(れいら)、ジュディ、羽死夢(ハシム)など胸に十字の傷を持つブラック・エンジェルスと闇組織竜牙会の殺し屋たちとの壮絶な戦いから物語は日本を破滅へと導きかねない壮大なストーリーとなっていきます。

雪藤以外の最初の仲間たち、松田や水鵬、麗羅、羽死夢、エルスなどはそれぞれ巨大組織竜牙会(りゅうがかい)との戦いの中で壮絶な戦死を遂げるのですが、中でも松田と水鵬の殉職場面は漫画界に残るほど劇的で壮絶な名場面といえるでしょう。ぶっちゃけ小学生だったわたしにはとても衝撃的で、しかしながらとてもカッコいいものでしたね。とにかく大好きで凄く思い入れのある漫画ですね。

興味のある人はDVD版で実写化もされてますのでそちらも見て見られたらいかがでしょう。

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本宮ひろし流三国志!“天地を喰らう”の趙雲子龍のカッコよさに惚れた子供時代

本宮ひろし御大の「天地を喰らう」も本宮先生らしいスケールの大きな漫画でしたね。中国の「三国志」時代を描いた劉備玄徳を主人公とした物語なのですが、他の三国志ものとは一線を画す内容となっていますね。

わたしはこの本宮ひろし版三国志である「天地を喰らう」が初の三国志ものとの遭遇だったので、非常にこの作品の影響は大きかったですね。おかげで、劉備主人公の作品にも関わらず曹操のイメージはほとんど悪くなく(この作品での曹操は主人公サイドの意味合いが強い)、逆に董卓の極悪非道さは嫌って程に頭に塗りつけられました。あ、あと、趙雲子龍は超絶美形な武将であるという事も(笑)。なわけで、この作品見た後で横山光輝先生の三国志を読んで趙雲のルックスにガッカリしたのでした(苦笑)。

とにかくこの作品に関しては、まだまだ続きが読みたかった・・もうそれに尽きますね。三国志の物語を知った後でよりその思いを強くしましたね。この「天地を食らう」の劉備、関羽、張飛、趙雲、諸葛亮孔明、曹操、孫策、周瑜らでの「赤壁の戦い」を見たかった。その他多士済々の三国志出の登場人物たちを見たかった・・。そう思わせてくれるほど心を引き付けられた作品です。オリジナルの三国志の物語とはかなりかけ離れた作品ですが、逆にそれが本宮ひろし版三国志としてのオリジナルな魅力を出しています。

うーん・・今からでもいいんで本宮先生には続編作って欲しいのですが、無理かなあ。アーケードゲーム「天地を食らう」で毎回趙雲使ってたほどの趙雲好きからしてみれば、あの本宮版趙雲子龍での長坂の戦いを是非見たいんですよ。超絶カッコいいんだろうなあ・・って未だに夢想してしまいますねえ。

翌週42号からは荒木飛呂彦初連載「魔少年ビーティー」も!黄金期へ揃い行く役者たち・・

上記のアニメ作品たち以外にも徳弘正也先生の「シェイプアップ乱」、次原隆二先生の「よろしくメカドック」などの佳作も始まり、ジャンプ連載陣の層の厚さをこれでもかという程感じてしまう週刊少年ジャンプ1983年41号。

後の漫画・アニメ史に多大なる功績を残した名作「北斗の拳」新連載のこの号ですが、実はこの次の週の42号でも立て続けに次代のジャンプを担う天才漫画家の新連載が始まります。

新連載の漫画作品名は「魔少年ビーティー」。作者は荒木飛呂彦(あらきひろひこ)。そう、「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木先生の週刊少年ジャンプでの初連載作品となった記念すべき漫画であり、未だに多くのファンに愛されている作品です。残念ながら短期打ち切りとなってしまった作品ですが、荒木先生特有の独創性は既に確立されていたといってもいい作品です。

北斗の拳がスタートし、荒木飛呂彦が連載デビューした1983年後半の週刊少年ジャンプ。ここから奇跡の600万部越えへと一気に加速していったといっても過言ではないでしょう。

それほどジャンプにとっても漫画界にとっても大きな流れの節目となったのがこの号であったとおもいますね。

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