銀河鉄道999の感動ストーリー「ミーくんの命の館」猫好き松本零士作品の名キャラクターは実在のトラ猫だった?

銀河鉄道999といえば、言わずと知れた松本零士先生原作の大ヒットアニメですよね。

テレビアニメ版は高視聴率を記録する人気アニメとなり、劇場版も大ヒットして、今や松本零士先生の代表作の一つともなっています。

毎週木曜夜7時を楽しみにしていたテレビアニメ、小学生の時に母親に連れて行ってもらった劇場版、どちらにも思い入れの深い作品ですが、感動的なストーリーに定評のある999の中にあって、わたしの最も思い入れの深いエピソードの一つがテレビアニメ版の第37話「ミーくんの命の館」なのです。

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「ミーくんの命の館」のあらすじ、ストーリー

宇宙空間を走る銀河鉄道999。

星空を車窓から眺める鉄郎は、一人の乗客の姿を気に留める。その乗客は髪の長い美しい女性。そしてその膝には寂しそうな一匹の猫が座っていた。

車掌が入ってきて次の停車駅を読み上げる。

「次の停車駅は、ミーくんの命の館・・」

その駅名を聞いて思わずメーテルに笑いかける鉄郎。

そして999は「ミーくんの命の館」へと停車。駅を出た鉄郎は、さっきの女性を発見。女性は寂しそうな猫を気遣っていた。

ホテルに到着した鉄郎。そのホテルは派手な色彩でさながらおとぎの国の世界のようなホテル。

部屋でくつろいでいた鉄郎だったが、飲み物を買いに外へ出ようとしたところ、ホテル内で虎や蛇と遭遇。怖くなって部屋へと逃げ帰ってしまう。

そしてその夜、鉄郎は辺り一面に聞こえる動物たちの鳴き声を聞く。その声は恐ろしいというよりもとても寂し気な鳴き声だった・・

朝ふと気が付くと部屋にはメーテルがいない事に気づく鉄郎。外へ目を見やるとたくさんの動物たちに囲まれたメーテルの姿が・・

慌ててメーテルを助けに行き、動物たちに銃を向ける鉄郎。しかしそこへあの髪の長い女性が現れ、鉄郎を制止する。

髪の長い女性は鉄郎にこの星の秘密を打ち明け始める。

この「ミーくんの命の館」は、飼い主と別れたペットたちの魂が集まる場所なのだという。愛していた主人と別れた動物たちの魂の休まる星だったのだ。

そして女性は自身の話を鉄郎にするのだった。

彼女の名前はミーくん。この星に様々な場所から動物たちを集めてくる役割を担っている。

そして彼女自身も猫であり、愛する主人との辛い別れを経験していた猫だった。

ミーくんはトラ猫で、メスだけどオスのように立派な見た目だったのでご主人の少年、ジミーが名付けたのだそう。どこへ行くにもいつも一緒。やんちゃなミーくんをジミーはとてもかわいがっていた。

しかしある日、ご主人のジミーを助けるために乱暴な少年と大立ち回りを演じたミーくん。主人を守って少年たちを撃退したミーくんでしたが、そのことが原因で亡くなってしまいました。

とても悲しがり、夜空を見上げてミーくんの事を想うジミー。

そしてミーくんは人間の姿となって、宇宙中の子どもたちと別れる事となった動物たちの魂をこの星へ連れてくる役目を担ったという。

鉄郎はメーテルと999に乗り、ミーくんの命の館を後にする。

宇宙空間で遠くなるミーくんの命の館を見つめていると、ミーくんの命の館は突然としてその姿を消した・・

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ペットとの辛い別れを経験した事のある人には胸を締め付けられる物語

こうやってあらすじを文字に起こすとうまくこの物語の良さを伝えられませんね。まあわたしの文章力の拙さに尽きるのですが・・(苦笑)

それにしてもとにかく悲しい物語です。号泣するような話ではないのですが、胸をゆっくりと締め付けられるような、切なさと懐かしさと儚さ・・うまく表現できませんが、いろんな感情がないまぜになったような不思議な感情にかられる物語です。

特にペットを飼い、愛するペットとの別れを経験した事のある人であればその思いはひとしおなのだと思います。

わたしは、猫や犬、鳥・・数々のペットを子供のころから飼っていました。うちの両親は動物好きであり、わたしもその影響で動物に囲まれた生活を送ってきました。小学生の頃には初めて飼っていた愛犬との別れを経験しましたし、その後も数々の別れを経験してきました。

本当に長年飼っていた動物たちとの別れというのは辛いものです。本当に肉体の一部をもぎ取られるかのような痛みをともなうといってもいいでしょう。

別れる時には今までありがとうという感情とともに、この子の魂がどこかで安らかに眠っていれば・・といつも思います。この子は死んでしまったけど、魂はどこかで元気に走り回っている・・そんなことを夢想してしまうんですよね。

そんなわたしにとっては銀河鉄道999のこのエピソードは何度見ても胸が締め付けられるような思いに駆られてしまいます。特にミーくんと飼い主のジミーのエピソードがいいんですよね。ミーくんがガキ大将を追い払って傷だらけで仁王立ちしている場面・・あそこで涙があふれ出そうになってしまうんですよね・・

“ミーくん”のモデルは松本零士先生の飼い猫・トラ縞のメス猫“ミーくん”

実はこの「ミーくんの命の館」の主人公ともいうべきミーくん。松本零士先生のファンにとってはお馴染みのキャラクターでもあります。

銀河鉄道999の37話以外にも、宇宙戦艦ヤマトには佐渡酒造といつも一緒にいる猫として登場し、宇宙海賊キャプテンハーロックではアルカディア号の船医・ドクターゼロの飼う猫としても登場します。銀河鉄道999の「エターナル編」では主力キャラとしても登場していますし、ミーくんを主人公とした松本零士作品も多く作られています。もう松本零士作品にはなくてはならないキャラといっても過言ではない、それがミーくんなのです。

このミーくんですが、松本零士先生が実際に飼っていた猫がモデルとなっているのだそうです。

松本零士先生はトラ縞の猫を代々飼い続けており、現在では「三代目ミーくん」なのだそうですが、この銀河鉄道999におけるミーくんは初代ミーくんがモデルとなっているようです。

初代ミーくんはメスなのにオスのような堂々とした風貌だったことから、女の子にもかかわらず「ミーくん」と名付けられました。14年間松本先生と共に過ごしたこのミーくんの事を先生は、「自分の青春はミーくんとともにあった」と語っていらっしゃいます。

宇宙戦艦ヤマトのアニメ化で多忙を極めていた松本先生がミーくんの異変に気付いた時には、ミーくんの体は既にガンにむしばまれて手遅れの状態だったそうです。動物病院で大手術を行ったものの、先生からは「もう手の施しようがない」と非情な宣告を告げられ、松本先生はミーくんを自宅へ連れて帰ります。

最期の時が近づいていたミーくんは長年慣れ親しんだ松本先生の自宅で永眠します。松本先生と一緒の布団に入り、松本先生が朝起きると松本先生の胸にしがみつくように息絶えていたそうです。

辛いお話です。書いてて色々な事を思い出してきちゃいましたよ・・


動物をこよなく愛する松本零士・・その心は次世代の子どもたちにも・・

正直、小学生の頃に初めてこの「ミーくんの命の館」を見た時にはそれほど心に残ったエピソードではありませんでした。その頃は飼っていた犬がいましたが、まだまだ元気でしたし、愛する動物たちとの永遠の別れがどのようなものなのかという事が分かりませんでした。

しかし、二度目に見た時(ハッキリ覚えていませんが、多分十数年前)にはわたしの中の「銀河鉄道999」のベストエピソードのひとつとなりました。この物語を見ていて、これまで別れてきた犬や猫、鳥たちの姿が鮮明に思い浮かんできたのです。

この物語は動物好きでなければ絶対に書けないストーリーだ・・

直観的にそう思ったわたしは、松本零士先生の事を色々と調べました。そしてこのミーくんと松本零士先生のエピソードを知る事となったのです。

小さなころから、「銀河鉄道999」に「宇宙戦艦ヤマト」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「クイーン・エメラルダス」・・わたしの少年、青年時代は松本零士作品とともにあったといっても過言ではありません。劇場版はほとんど見に行きました。もちろん松本作品に欠かせないミーくんの存在も知っていました。

しかしいつも松本零士作品に出てくるミーくんにこんなエピソードやバックボーンがあったとは・・それを知らなかった自分を思わず恥じてしまいましたね。

と同時にしかし、猫に対してこのような愛情を持ち続けている松本零士という稀代の名漫画家をよりいっそう好きになったのは言うまでもありません。

この銀河鉄道999の第37話、「ミーくんの命の館」はいつか絶対に子どもに見せてやろうと心に決めています。うちにも猫がいます。犬がいます。

うちの娘はとても可愛がっていますが、いつか哀しい別れはやってきます。そんな辛い別れを経験した後、わたしは娘にこの「ミーくんの命の館」を見せてやるつもりです。娘がどう思うかは分かりません。でもこのエピソードは絶対に子どもに見せなければならない・・そんな気がするのです。

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