[1960~70年代懐かし漫画]マジンガーZ、ど根性ガエル、侍ジャイアンツ‥週刊少年ジャンプ連載でテレビアニメ化の名作

1968年(昭和43年)に「少年ジャンプ」として創刊され、翌年の1969年(昭和44年)から週刊誌となってその歴史をスタートさせた「週刊少年ジャンプ」。実に50年近いそのキャリアの中でジャンプは少年漫画雑誌のトップに上り詰め、1995年にはギネスブックにも認定されている歴代最高発行部数を記録するなど、少年誌の数々の栄光を築いてきました。

そんな「週刊少年ジャンプ」といえば、今では当たり前となっているのが連載人気漫画のアニメ化。

しかし創刊当初の60~70年代というのは80年代以降と比較すると驚くほどアニメ化された連載作品が少ないのに驚かされます。中には「えっ?このアニメってジャンプ連載だったの?!」と驚く者も珍しくはありません。

そこでここでは週刊少年ジャンプの連載漫画で1960年代から70年代にかけてアニメ化された人気漫画をご紹介していきましょう。

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男一匹ガキ大将 作:本宮ひろ志(1969年日本テレビ系列)

作  者:本宮ひろ志
連載時期:1968年11号~1973年13号
単行本 :全20巻
放送時期:1969年9月~1970年3月
テレビ局:日本テレビ系列他
制  作:東京テレビ動画

「サラリーマン金太郎」や「俺の空」、「硬派銀次郎」などを送り出し、今や漫画界の大御所である本宮ひろし御大の大出世策ともいえる「男一匹ガキ大将」。漫画界の伝説に残る名作にして、週刊少年ジャンプ創刊当時の大人気作です。週刊少年ジャンプの初期の人気を押し上げる事となった原動力は間違いなくこの「男一匹ガキ大将」と永井豪先生の「ハレンチ学園」だといえるでしょう。逆に言えばこの2作が無ければジャンプが軌道に乗っていたかどうか、下手すれば80年代を迎えることなく廃刊だった・・なんて可能性も無くは無かったのかもしれません。

そんな週刊少年ジャンプの大功労者ともいえるこの「男一匹ガキ大将」。

暴れん坊の不良少年、戸川万吉がケンカによって次々と子分たちを従えていき、遂には全国の不良たちの頂点に立って日本全土を動かしていくようになる・・というとてつもないスケールで描かれた本作は、アニメ化の他にも実写映画化されるなど、社会現象ともいえる人気作となりました。

車田正美や原哲夫など、この作品に大きな感銘を受けてオマージュ的作品を作り出した後の大物漫画家もいるなど、後世に与えた影響はとてつもなく大きい漫画といえるでしょう。

ど根性ガエル 作:吉沢やすみ(1972年朝日放送/TBS系列)

作  者:吉沢やすみ
連載時期:1970年31号~1976年24号
単行本 :全27巻
放送時期:1972年10月~1974年9月
テレビ局:朝日放送・TBS系列他
制  作:東京ムービー

週刊少年ジャンプ創刊から2年余り後に連載された当時の週刊少年ジャンプの看板人気漫画の一つがこの「ど根性ガエル」。アニメ化から45年経った今でもぴょん吉やひろしの出演するCMが流れ、さらに2015年にはテレビドラマ化されるなど、世代を超えて愛されている日本の国民的アニメといっても差し支えない存在といえるでしょう。

実はこの「ど根性ガエル」、上にあるデータは1度目のアニメ化作品のものであり、ジャンプでの連載終了後にもう一度アニメ化されています。「新・ど根性ガエル」という名のもう一つのアニメのデータも載せておきましょう。

放送時期:1981年9月~1982年3月
テレビ局:日本テレビ系列
制  作:東京ムービー新社

このアニメは第1作より知名度は相当低いのですが、主題歌を聞けばびっくりするでしょう。なんとなんとあの「とんねるず」が主題歌を歌っているのです。まだ2人がブレイクする前ですね。ちなみに数々の大ヒット曲を放ったとんねるずのデビュー曲はこのど根性ガエルの主題歌、「ピョン吉ロックンロール」だったのです(企画曲ではないデビュー曲は1984年発売の“一気!”)。しかも当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった横浜銀蝿が作詞作曲で編曲はあの超大物作曲家で倍賞千恵子さんの夫としても有名な小六艶次郎さんという売れっ子タッグ。なかなか興味深い組み合わせですよね。

とにかく40代以上の世代には大きな影響を与えたアニメ作品です。とりあえずアゴのしゃくれた人のあだ名を「梅さん」と呼ぶようになったのが代表的なものでしょう(笑)。

マジンガーZ 作:永井豪(1972年朝日放送/TBS系列)

作  者:永井豪
連載時期:1972年42号~1973年35号
単行本 :全4巻(未完で絶版)
放送時期:1972年12月~1974年9月
テレビ局:フジテレビ系列他
制  作:東映動画

それまでのロボットアニメを根本的に変えた革命的作品であり、その後のロボットアニメ作品に多大な影響を与えたパイオニア、永井豪先生の「マジンガーZ」も週刊少年ジャンプ連載の漫画作品でした。

その革新的なロボットデザインやリアルさを追求した細かな設定と水木一郎アニキの歌う主題歌などで世の少年たちの心をガッチリ掴んで伝説的なアニメとなったこの「マジンガーZ」ですが、ジャンプにおける連載期間はわずか1年足らず。しかしこれには続きがあり、ジャンプで打ち切りとなった後、このマジンガーZはジャンプのライバル誌である講談社の「テレビマガジン」で約1年間連載されました。この辺りはかなり複雑な大人の事情があったらしいです。これだけの人気作でありながらコミックスが未完の上に絶版となって入手不可となっているのもその辺りが関係あるのでしょうか。わかりません、大人の事情ですから(苦笑)。

「ハレンチ学園」の大ヒットによって創刊間もない週刊少年ジャンプは人気を得て軌道に乗るなど、永井豪先生が初期のジャンプ人気を支えた中心的存在だったことは間違いありません。しかし永井先生とジャンプの蜜月時代はこの作品で終わりを告げました。それ自体は致し方ないにせよ、ファンの立場から言わせえ貰えれば、是非とも単行本を読みたかったというのが偽らざる気持ちですね。永井先生のアニメ作品のコミックスって本当に面白いものが多いから尚更なのです。

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荒野の少年イサム 作:山川惣治・川崎のぼる(1972年朝日放送/TBS系列)

原  作:山川惣治
作  画:川崎のぼる
連載時期:1971年38号~1974年2号
単行本 :全12巻(絶版)
放送時期:1973年4月~1974年3月
テレビ局:フジテレビ系列他
制  作:東京ムービー

昭和を代表する紙芝居作家・絵物語作家であった山川惣治さんの原作「荒野の少年」を基にして川崎のぼるさんが描いたのが「荒野の少年イサム」です。タイトルを見ればわかるとおり、日本発のアメリカ西部劇アニメ作品という、新しいジャンルを開拓した画期的な作品として未だに高い支持を受けている漫画・アニメ作品です。

山川惣治さんの原作を基にしながらも川崎のぼるさんがオリジナル要素を付け加え、キャラクターもさらに魅力的な新キャラをプラスした事によってアニメ化されるほどの人気を博しました。この漫画も間違いなくジャンプ最初期の名作中の名作ですね。ちなみに後に「キン肉マン」「北斗の拳」「シティ・ハンター」など週刊少年ジャンプ漫画のアニメ化作品で主人公の声優を務めた神谷明さんがこのアニメの主人公・イサムを演じています。ジャンプ作品の主人公はこのアニメが初という、神谷さんにとってはメモリアル作品でもあります。

実はこの「荒野の少年イサム」もマジンガーZと同じく単行本は絶版となっていて入手は非常に困難な状態となっています。もしも家や実家などに「荒野の少年イサム」の単行本があるという人はプレミアものですので大事にされた方がいいと思いますよ。

侍ジャイアンツ 作:梶原一騎・井上コオ(1973年日本テレビ系列)

原  作:梶原一騎
作  画:井上コオ
連載時期:1971年36号~1974年42号
単行本 :全16巻
放送時期:1973年10月~1974年9月
テレビ局:日本テレビ系列他
制  作:東京ムービー

「あしたのジョー」「巨人の星」「タイガーマスク」「空手バカ一代」などの人気作の生みの親であり日本を代表する漫画原作者、梶原一騎。その梶原一騎がプロ野球読売巨人軍を舞台として描いたのが「侍ジャイアンツ」です。そう、同じく梶原一騎作品の「巨人の星」と何かと比較対象される人気野球漫画です。

しかし巨人の星の主人公、星飛雄馬(ほしひゅうま)と侍ジャイアンツの主人公、番場蛮(ばんばばん)は全く正反対のキャラといっていいほど違います。ぶっちゃけますと、わたしは断然星飛雄馬よりも番場蛮の方が好きです。男としても人間としても。友達として選ぶにせよ、部下として選ぶにせよ上司として選ぶにせよ家族として選ぶにせよ、とにかくわたしは迷うことなく番場蛮の方を選びます。

わたしはアニメの再放送を見るより前に友達の家に置いてあった友達の兄の所持している「侍ジャイアンツ」を全巻読破していました。小学生の頃ですね。衝撃的でした。最終回、主人公の巨人軍エース番場蛮は魔球の投げすぎによってマウンド上で立ったまま絶命したのです。まさに武蔵坊弁慶ばりの「立往生」というやつです。チームのために投げて投げて投げ抜いての壮絶な最期でしたが、子どもだったわたしには衝撃以外の何物でもありませんでした。後にテレビアニメ最終回で大リーガーに勝って歓喜の輪で笑う番場蛮を見た時にはまた違った意味で衝撃を受けましたが(笑)。そう、この作品は漫画とアニメではラストが180度といっていいほど違うんです。

どちらがいいかって?当然漫画です。普段は無頼で豪快な「土佐のいごっそう」、番場蛮ですが、チームのために命を賭けて投げる程にチームや仲間を想う熱い心を持った選手です。血の通った人間臭さが星飛雄馬には無い番場蛮の魅力なのは間違いないでしょう。アニメしか見た事ないという人には、是非単行本で一度読むことを強くおススメします。

ちなみにアニメ後期のオープニング曲でもあったロイヤルナイツの歌う「王者侍ジャイアンツ」は、読売ジャイアンツの応援歌として現在でも巨人ファンに愛され、各球場で合唱されている曲です。この曲がまた素晴らしいんだなあ・・

ジャンプの地位を築き上げ、後の名作を生む土台を築いた60~70年代の名作たち

いかがだったでしょうか、1968年の創刊から1970年代のジャンプ黎明期におけるアニメ化された人気作品の数々。世代にもよるでしょうが、ほとんど知ってる作品だったのではないかと思います。

上記したアニメ化された作品以外にも初期ジャンプには「アストロ球団」や「トイレット博士」、「プレイボール」、「東大一直線」など、アニメ化されてもおかしくない程の名作がいくつも存在していました(“プレイボール”は2005年にUHFアニメ化されました)。

創刊時にはまだ生まれてさえいなかったわたしのような世代でも知っている漫画ばかりというのが、やはり週刊少年ジャンプという雑誌の凄さ、底力を物語っているのかもしれません。なんといってもここに挙げた漫画たちがいなければ後のジャンプも、ジャンプが生み出した数々の名作も無かったのかもしれないという事を考えれば、ここに挙げた作品たちの貢献度は物凄いものがあるといっていいのかもしれません。

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