銀河鉄道999の声優 鉄郎、メーテル、車掌、ナレーター・・テレビアニメ版はどれもはまり役

世の中には「アニメは全然見ない」という人も中にはいらっしゃるのでしょうが、50代以下のほとんどの人にとっては思い入れの深いアニメ作品というのがあるのではないでしょうか。

アニメ大国と呼ばれるこの日本のアニメ作品には古今東西様々な名作が生まれて来ました。

そんな名作アニメ作品にとって必須ともいえる条件が優れたキャラクターと、そのキャラ達を彩る名声優たちの存在です。特に声優さんの力量やキャラへのハマり度というのは名作誕生には欠かせない要素であると言えるでしょう。

そして、原作の素晴らしさに加えて、個性豊かなキャラクターたちとそんな名キャラを演じる声優さんたちとが見事にシンクロしていた作品こそ「銀河鉄道999」であると思います。

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銀河鉄道999のあらすじ、ストーリー

時は西暦2221年の未来世界。

人類は科学の進歩により、その体を機械化することによって永遠の命を謳歌できる時代となっていた。しかし膨大なお金が必要とされる機械化人間となれるのは裕福な富裕層であり、お金のない貧しい人々は生身の体で生活することを余儀なくされているという格差社会でもあった。

そして人類の科学の発展はその移動手段も劇的に変化させていた。広大な銀河系の惑星間を結ぶ「銀河鉄道」を走る列車によって、銀河系を鉄道で旅する時代へと進化していたのである。

そんな時代に生まれた地球人の少年・星野鉄郎(ほしのてつろう)は、貧しい生活の中、母と二人でお金を貯めていつかは機械の体を手に入れる事を夢見ていた。そんな中、機械化人間に母を殺されてしまった鉄郎は、機械の体を手に入れて永遠の命を手に入れるため、謎の美女・メーテルとともに銀河鉄道999に乗り込んで「ただで機械の体を手に入れられるという星」を目指して旅に出るのであった・・

アニメ板「銀河鉄道999」の概要

まず初めに、テレビアニメ版の銀河鉄道999について簡単な説明を。

原   作:松本零士
制   作:フジテレビ、東映動画
放送開始 :1978年(昭和53年)9月14日
放送終了 :1981年(昭和56年)3月26日
放 送 局:フジテレビ系列
音   楽:青木望
OPテーマ:ささきいさお、杉並児童合唱団
EDテーマ:ささきいさお、杉並児童合唱団

原作は「週刊少年キング」で連載されていた大御所・松本零士先生の「銀河鉄道999(スリーナイン)」。

放送時間は毎週木曜日の夜7時からでしたね。本当に毎週毎週、この時代で一番楽しみにしていた時間帯だったことを今でもはっきりと覚えています。それほどまでにワクワクさせてくれるアニメでした。見始める前から「今日は999、一体どんな星に停まるんだろう?」とか、終わったら終わったで「来週はどんな物語なのかな?」と本当に1週間が楽しみでしたね。

それでは、この日本アニメ史に残る傑作に出てくるレギュラーキャラクターと、その声優さんたちをご紹介していきます。

星野鉄郎(ほしのてつろう) 声優:野沢雅子(のざわまさこ)

この「銀河鉄道999」における主人公の少年です。地球人の生身の体の持ち主であり、機械伯爵の「人間狩り」によって母親を殺されて天涯孤独の身になってしまいました。

そんな時に、とても鉄郎では手も足も出ない程高額な「銀河鉄道999」の乗車券をただで譲ってくれるという謎の美女・メーテルに出会い、彼女と共に旅をするという事を条件に銀河鉄道に乗り込みます。母の悲願でもあった「機械の体を手に入れる」ために銀河系を旅し、様々な星に行き、様々な人々と出会っていく事になります。

もはや説明不要の主役です。劇場版とアニメ版では劇的なほどに顔が違いますが(笑)、どちらが好みかはファンの間でも嗜好が分かれるところではあります。個人的にはどちらもそれぞれに味がありますね。劇場版のような冒険活劇色の強いものにはやはり劇場版の鉄郎の顔がいいですし、TV版の何とも言えない物悲しさや素朴な人々とのふれあいを表現するためには、やはりTVアニメ版鉄郎の庶民的な顔がいいです。非常に上手く棲み分けが出来ていると思いますね。ま、どっちも好きだって事です(笑)。

演じる声優さんは、昭和のアニメ史を語るうえで外す事の出来ない超大物・野沢雅子さん。

「いなかっぺ大将」の風大左衛門(かぜだいざえもん)や「ゲゲゲの鬼太郎」第1、第2シリーズの鬼太郎役、「ど根性ガエル」のひろし役、そして平成に入っても「ドラゴンボール」シリーズの孫悟空・悟飯・悟天役など、数々の当たり役を生み出したレジェンド声優さんです。

野沢さんの50年以上にわたる声優人生においても、この「銀河鉄道999」における星野鉄郎役は特別なものであるようで、ご本人がインタビューで、ご自身のこれまで声優人生において「ドラゴンボールの悟空、悟飯、悟天役、ゲゲゲの鬼太郎の鬼太郎役、そしてこの999の鉄郎役は欠かすことができない」とおっしゃっています。

まさにその通りで、この3役は野沢雅子さん以外には考えられません。彼らの顔が出てきた瞬間に私の中では一瞬にして野沢さんで脳内変換されてしまいますし(笑)。

鉄郎の素直で優しく、そして強さも併せ持つそのキャラクターは、野沢さんの感情表現の豊富さ抜きでは考えられません。しかし野沢さんも御年80歳。「ドラゴンボール超」などでまだまだ現役バリバリって感じですが、いつまでも元気でいてもらいたいですね。鉄郎の声は野沢さん以外にあり得ませんから。

メーテル 声優:池田昌子(いけだまさこ)

この銀河鉄道999のヒロインにして、日本歴代アニメキャラの中でも、恐らく「憧れの女性キャラ」という人気投票があれば断トツの1位に輝くのではないかという程の、男にとっての憧れの女性像こそがこのメーテルです。

個人的に言わせてもらえれば、このメーテルの存在を知ったが故に、未だに代表的な美女の条件として「切れ長の大きな瞳に長いまつ毛。そしてブロンドの腰まで伸びた長髪とミステリアスな雰囲気、そして美しい声」という条件を決定付けた存在なのですよね(そんな女いないっすよねえ笑)。

とにかく、我々の世代(40代)にとっては、圧倒的な「いい女」であり「理想の女性」と言ってもいい存在なのがこのメーテルなのです。

そして、メーテルがメーテルたるゆえんこそ、声優の池田昌子さんの声です。これはメーテルファンの皆さんには同意してもらえると思います。

それほどまでに「メーテル=池田昌子」というものはもはや切っても切り離せない体の一部のようなものとして定着してしまっています。

これほど美しいメーテルが実は機械化人間であったと知った時(劇場版1作目)には子ども心ながらに衝撃を隠せませんでした。

「なん・・だ・・・と・・?!」

って感じです。じゃあメーテルの本当の姿は?マジで?ほんまもんのメーテルって不細工なん・・?メーテルを理想の女性として見ていた小学生にはあまりにも辛い現実でしたねえ・・(遠い目)

結局メーテルの体が機械なのかどうかはそれ以降の設定によってハッキリと分からなくなったことで神秘性は保たれましたが、それほどに影響力のあるキャラクターだったのです。

銀河鉄道999のみならず、全てのアニメキャラの中でも最も代えの効かない組合せがこの「メーテル(池田昌子)」という組み合わせだと思いますね。これほどキャラと声がハマっている事は奇跡だと思えます。

御年77歳となられる池田昌子さんですが、今でもナレーターなどで活躍なさってます。

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車掌 声優:肝付兼太

先日惜しまれながら80歳で亡くなられた名声優の肝付兼太さん。肝付さんの数あるキャラクターの中でも有数の人気キャラがこの「銀河鉄道999」の車掌さんです。

毎週毎週、物語の序盤で肝付さん演じるこの999号の車掌さんが「ガラッ」と扉を開けて車両に入ってきて、あの独特の肝付節で

「えーっ、次の停車駅は、○○。停車時間は○○時間○○分」

というのがこのアニメ版「銀河鉄道999」の定番でしたね。その度にワクワクと胸を躍らせていたものです。

さらに、本編が終了した後の次週予告もこの車掌の声でした。次週のあらすじを一通り紹介し終えた後の「次回の銀河鉄道999は「○○」に停まります」にどれだけ来週を待ち焦がれた事でしょう。

鉄郎、メーテルと共にこの車掌の声ももはやこの銀河鉄道999からは抜きでは語れません。

今にして思えば、この鉄郎、メーテル、車掌の声をこのお三方に依頼した人物は相当のセンスの持ち主ですよね。まさに奇跡のキャスティングセンスですよ。

今でもこの車掌さんの場面は頭に嫌でもこびりついています。何か面倒なことが起きると、即座に銀河鉄道規則に則って処理しようとするそのクソがつくほどの真面目さ。涙もろくて正義感が強い部分もあって、常に鉄郎とメーテルの良き理解者ともいえる存在。銀河鉄道999とこの車掌はワンセットといってもいいでしょう。まさに「ミスター999」。それがこの車掌なのです。

「ドラえもん」のスネ夫や「ドカベン」の殿間、「怪物くん」のドラキュラなど、個性的な役を数多く演じた名優・肝付兼太さんですが、肝付さんが演じたアニメキャラの中でもこの999の車掌は最も難易度の高い役の一つだったそうです。

というのも、この車掌は999の車掌である以外はほとんど何も分かっていないという謎の人物です。物語の最期で正体は明かされるのですが、原作者の松本零士さんはこの車掌が何者なのかというネタバレを肝付さんには敢えてしなかったそうです。そこで肝付さんは今の我々のイメージとなっている、「礼儀正しく、まじめで律儀な」車掌像を作り上げたのだそうです。

そして車掌の正体を知った時、肝付さんは「正体がこれだとわかっていれば演じようがなかった(笑)」と言っていたそうです。

敢えて正体を明かさなかったからこそ生まれたこの名キャラクター。松本零士さんと肝付兼太さんの化学変化がもたらしたものだと言ってもいいでしょう。

ナレーター 演:高木均

もう一人、テレビアニメ版の「銀河鉄道999」に欠かせない声の持ち主が、ナレーションを担当していた高木均さん。これも銀河鉄道999ファンの方には同意していただけると思います。

鉄郎とメーテルが訪れた星、その星を後にする時には必ずこの高木均さんのナレーションが入ります。時間にして約1分くらいでしょうか。結構長いです。

しかしこのナレーションが深いというか、なんというか・・何とも言えない余韻を残してくれるんですよね。鉄郎とメーテルが車窓を眺めながら話す・・そしてこの高木均さんの重厚なナレーション・・

この雰囲気こそがテレビ版「銀河鉄道999」の一番の醍醐味といってもいいのかもしれません。この雰囲気こそ劇場版にはないテレビ版独自のものであり、この場面こそがテレビアニメ版を名作と呼ばせるゆえんだと個人的には思っています(劇場版もいいですが、劇場版の良さはまた別の所にありますんで)。

例えば、わたしがテレビアニメ版で大好きな物語の一つでもある、「ミーくんの命の館」のナレーションはこういった感じです。

犬や猫と死に別れた事のある旅人は、時々「ミーくんの命の館」にめぐり会う事があるという。

しかしその星がどこにあったのか、正確に答えられる者はいない。

それは人の心の中にある星だから・・という人もいる。

とまあ、こんな感じなのです。このナレーションとともに物語は幕を閉じます。高木均さんのナレーションこそが松本零士さんの訴えたいテーマなんですよね。

そんな高木さんは今を遡る事12年前、2004年に79歳で他界されています。もう新たなナレーションを聞くことはできないですが、999の名ナレーションは時代を超えてこれからも生き続けていきます。本当にありがとうございましたと改めてお礼を言いたいですね。

この黄金ラインナップに代わる声優陣を受け入れられるか・・?

わたしは以前、このサイトのルパン三世の声優についての記事で、あまり声優の交代についてのアレルギーは無い方だと言いました。

しかし、この銀河鉄道999についてはやはり拒否反応が出てしまうかもしれません。素直に新たな布陣を迎える事が出来るか自信がありません。それほどに皆が皆はまり役だったのです。

いや、ルパン三世がはまり役でなかったというわけではもちろんありません。しかし、この999の声優陣に関しては、少なくとも上記4名は自分にとっては999の一部のようになってしまっているんです。ただ単にルパン三世よりも銀河鉄道999の方に思い入れが深いだけなのかもしれませんが・・

前述したように、高木均さんと肝付兼太さんは既にお亡くなりになられましたし、野沢さんは80歳、池田さんは77歳になられます。

もしも銀河鉄道999の新作が制作される事になったとしたら、声優さんは一斉交代という事になるかもしれません。

その時にはなるべく頭をリセットしてフレッシュな状態で新作を迎え入れたいですね。とにかく、ファンの立場で言わせてもらえば新作が見たいですからね。うーん、受け入れるには時間がかかるかもしれませんけどね・・(汗)。

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